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《イベントレポート》「第1回 AI・人工知能EXPO【秋】」~変化を遂げていくAI市場の「今」を伝える~

最終更新日:2024/04/11

2020年10月28日(水)~30日(金)に幕張メッセ9~11ホールで開催された「第1回 AI・人工知能EXPO【秋】」に行ってきました。2020年はコロナウィルスの蔓延によってリアルイベントが軒並み中止となり、AIsmiley編集部としても約10ヵ月ぶりのイベントレポートです。

 

会場ではソーシャルディスタンスへの配慮や手指消毒、検温など万全の対策が施されており、賑わいをみせた会場でも安心して最新のAI・人工知能サービスの商談を行うことができました。今回は、ひときわ目を引いた最新AI・人工知能サービスを開発サービス・ツールに分けて、それぞれご紹介していきます。

 

「自社に合った最適なAIを作りたい!」


AI導入の際にまず検討するべき事項として、1からAIを開発するのか、既に完成しているツールを実装すればよいのかを考えていく必要があります。先ずは前者の「1からAIを開発する」ことに強みを持った各社と、その特徴についてご紹介していきます。開発では、案件を定義するところから運用のフェーズまで、開発会社と試行錯誤しながら最適なAIを作り上げていく必要があります。

 

・株式会社 Laboro.AI「ビジネス成果にコミットしたカスタムAI」

Laboro.AI社が提供する「カスタムAI」はその開発力もさることながら、経験豊富なソリューションデザイナがビジネス面での成果を求め伴走してくれるという強みを持ちます。様々な業界での実績が溜まってきており、多くの経験値を持っているという点も頼もしい企業です。

 

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・AIMENEXT JAPAN株式会社「海外拠点を活かしたコストメリット」

AIMENEXT JAPAN社はベトナムにある現地法人と連携した「オフショア開発」に強みを持ちます。また、開発に留まらず文字認識(OCR)など、高い技術力を活かしたプロダクトもリリースしており、状況に応じて開発とツールを組み合わせた提案を受けることが可能です。本展示会では「AI活用マップ」を配布していました。

 

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「各ブースでも厳重なコロナウィルス対策を実施」

 

 

「AIを活用した製品・サービスを導入したい!」


次に、ツールの導入によりピンポイントでAIを活用したい方に向け、個性的なツールを4つ例にあげご紹介します。日進月歩で様々な製品が誕生していますが、導入側はツールの特徴をしっかり把握し、自社の目的課題に見合ったものの選定が必要です。

 

 

NTTレゾナント株式会社「オンライン接客チャットボット」

「教えてgoo」でおなじみのNTTレゾナント社では、独自開発の日本語解析エンジンとキャラクターが持つ世界観の演出により、Webでの顧客体験をより豊かでワクワクするものに変えてくれます。オンラインでの接客が重要視される昨今、ひときわ注目の大きいチャットボットに間違いないでしょう。

 

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・株式会社アクティブコア「誰もが使える予測AIプラットフォーム」

アクティブコア社は「予測分析の自動化ツール」を提供しています。プログラミングが不要で誰もが簡単にAIを活用でき、売上予測や在庫最適化・疾病予測など様々なシーンに活用できます。AIに全く予備知識がなかった担当者でも運用できる事例も多数あるのが心強いですね。

 

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株式会社Pros Cons「即日導入できる外観検査AI」

Pros Cons社のブースでは、1日で設定完了でき、導入即日から利用可能だという「Gemini eye」の実演を行っていました。検品・外観検査と聞くと、準備するべきことはたくさんありそうですが、端末の提供やサンプルデータ作成など一挙に対応してくれるこのツールは大変重宝されそうです。

 

画像認識AIのサービス比較と企業一覧を見てみる

 

 

・株式会社Insight Tech「顧客の声をテキストから分析」

Insight Tech社の「アイタスクラウド」では、一般のお客様からの不満を買い取り、テキストで取得したその不満をAIで自然言語解析・感情分類することで、企業がこれまで拾えなかったサービス改善のヒントを導き出せます。自社のリサーチでは手が届かなかったり、数ある課題の何から手を付けていいかわからない方に、その答えを提示してくれるでしょう。

 

自然言語処理AIのサービス比較と企業一覧を見てみる

 

 

AI市場の「今」と明日


AIsmiley編集部としては、今回のような大規模な展示会には久しぶりの参加となったため、新たにどんなサービスや企業が出展しているのか気になっていましたが、会場ではそれ以上にAI市場全体としてのトレンドの移り変わりや成長のスピードの早さを実感させられました。

やはり昨今のコロナウイルスの影響や、労働者人口の減少といった社会課題を背景として、日々新たなニーズが生まれていることの裏返しとして、AI需要が高まっているのではないでしょうか。例えば、チャットボットに関しては、数多のサービスがありますが、話せば質問に答えてくれる「業務効率化ツール」としての印象が拭えませんでした。ですが今ではチャットを介した接客や予約受付など、チャットボットの活用領域は広がり、各社から色の異なる多様なチャットボットが提供されるようになりました。

また、AI導入に際して予算がネックになっていることが以前に多く聞かれる課題でしたが、価格の幅やサービス提供形態など、各社が提供する選択肢の幅が増えたことで、よりAIが社会に実装される環境が整ってきているという印象を受けました。

今回の第1回 AI・人工知能EXPO【秋】では、まさにそういったAI市場の「今」を映し出しており、AIが世に実装されていく現状を感じたことに加え、将来どんなAIが活躍するのだろうと、さらなる期待に胸が膨らみました。

第1回 AI・人工知能EXPO【秋】
主催:リード エグジビジョン ジャパン株式会社
会期:2020/10/28(水)~30(金)
会場:幕張メッセ 9~11ホール

 

AIsmiley編集部

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