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最終更新日:2022/12/12
富士通、電力会社と実験を実施
富士通と中国電力ネットワークは、中国地方で再生可能エネルギーの導入拡大および送電設備の保全業務高度化に向けた実証試験を実施しました。
このAIニュースのポイント
富士通株式会社と中国電力ネットワーク株式会社は、中国地方で再生可能エネルギーの導入拡大および送電設備の保全業務高度化に向けた実証試験を実施しました。
実証実験は、中国電力ネットワークの送電設備を活用して取得・変換した風況などの環境データの実用性を検証するもので、ダイナミックレーティング実現、および送電設備の保全業務高度化におけるドローンの活用に向けた有効性の確認も行われました。

実証試験の概要イメージ
まず行われたのは、ドローンの飛行可否の判断に向けたデータ変換技術の検証です。
検証において、OPGWの振動データを変換して取得した環境データ(風況)と現地に設置した風速計の実測データとの比較を行ったところ、概ね一致していることが確認できました。
これにより、本実証試験で活用した技術が、起伏によって風況が複雑に変化する山間部においても、正確かつ効率的にデータを取得することができ、ドローンの飛行可否の判断や風況を考慮した飛行ルートの選定に適用可能であることが検証できました。
本技術を活用することで、中国電力ネットワークでのドローンによる巡視点検時の安全性向上と保全業務高度化が図れます。

(左)OPGWによる振動データから変換した環境データ(風況) (右)鉄塔に設置した風速計と振動データから変換した環境データ(風況)の比較
続いて、送電容量の拡大に向けたダイナミックレーティングへの適用検証が行われました。
検証では送電線の温度を推定するため、ドローンの飛行可否の判断に向けたデータ変換技術の検証で推定した環境データ(風況)と鉄塔に設置した各種センサーで実測した日射量および外気温、実際に送電線に流れる電流値をパラメーターとして、温度データに変換し、送電線の温度を推定しました。
また、赤外線サーモグラフィカメラを設置して送電線の温度を実測したところ、精度が概ね一致していることが確認できました。これにより、本技術がダイナミックレーティングに適用可能であることが検証できました。
本技術を活用することで、送電線の温度変化に最も寄与する送電線近傍の環境データ(風況)を全域に渡ってリアルタイムで把握できるようになります。
そして、これまで固定値で運用していた送電容量を弾力的に運用することによって送電容量の増加が見込めるため、再生可能エネルギーの導入拡大に寄与します。

推定した送電線温度と実測した送電線温度の比較
富士通は本実証試験によって得られた環境データ(風況)や送電線の温度など各種の推定データを、送電設備に合わせて地図上に可視化する送電網高度運用支援のプロトタイプシステムを作成しました。
これを受けて中国電力ネットワークは、本システムでの広範囲に渡るこれらのデータの把握や実運用を見据えた操作感、利便性について検証を行いました。
その結果、本システムを活用することで、可視化されたデータに基づいたダイナミックレーティングの実施やドローン飛行の可否判断による業務の高度化が図れることが明らかになりました。

送電網高度運用支援のプロトタイプシステムの画面イメージ
両社は今後、ダイナミックレーティングによる送電容量の弾力的な運用、およびドローンを活用した保全業務の高度化に向けて、環境データ(風況)や送電線温度のデータが活用できる送電網高度運用支援システムの早期構築に向けた開発を進める予定です。
同時に、DXをさらに進展させ、保全業務の改革やサステナブルなエネルギー供給などの社会課題解決を目指す方針です。
出典:PR TIMES
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