川崎フロンターレ、ユニフォーム転売抑止AIシステムに関する特許をエフィシエントと共同取得
最終更新日:2024/03/12
エフィシエントは、著名人のサイン入りグッズの画像判定を行う転売抑止AIシステムにおいて、川崎フロンターレと共同で特許を取得しました。
このAIニュースのポイント
- サイン入りユニフォームを利用した実験で97%以上の精度を達成
- AIを活用したディープラーニングエンジンを独自に開発したものを利用したシステム
- ユニフォームのみならず、著名人がサインを書くことが可能なあらゆる物品に応用が可能
IoTやAIを融合したソフトウェア開発を得意とする株式会社エフィシエントは、著名人のサイン入りグッズの画像判定を行う転売抑止AIシステムにおいて、川崎フロンターレと共同で特許を取得しました。
EFFICIENTが開発した独自の転売抑止AIエンジンは、取り込んだ画像からサイン部分を識別・判定し、配布前に撮影した画像データベースと照らし合わせ、検出を行うものです。サイン入りユニフォームを利用した実験で97%以上の精度を達成し、このシステムを2022年5月23日よりサッカーJ1リーグ川崎フロンターレで導入、運用を開始しています。
このシステムは、AIを活用したディープラーニングエンジンを独自に開発したものです。類似度を計算するモデル構築のために生成画像82000枚、サインを検出するモデル構築のために実画像1000枚、生成画像1000枚の合計2000枚以上を学習させて、精度を向上させています。
川崎フロンターレでは、システムを使ってサイン入りグッズの管理、転売仲介サイトやフリマサイトなどで転売されているサイン入りグッズを特定し、転売の状況を把握したうえで、転売の対策に役立てています。
このシステムは、ユニフォームのみならず、帽子、シューズ、バッグ等の衣服・アパレル 製品の他、ボール、書籍、写真、ポスター、CD/DVDジャケット等、著名人がサインを書くことが可能なあらゆる物品に応用が可能です。
エフィシエント代表取締役の脇坂健一郎氏は「プレゼント=所有物の移転ということから考えると、転売することは個人の自由となりますが、これからは適切にグッズが必要な人のもとに移転されていくことを願っています。同じようにサイングッズの管理で困っている業界への導入を進めていきます。」とコメントしています。
出典:PR TIMES
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