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最終更新日:2025/05/12
DCON2024 本選結果発表
高専生が日頃培った〈ものづくりの技術〉と、AI(人工知能)分野で特に成果を出す技術〈ディープラーニング〉を活用して、企業評価額を競うコンテスト「第5回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2024(DCON2024)」の本選が5月10日(金)・11日(土)の2日間に渡り開催されました。結果発表速報とDCON実行委員長松尾豊氏、最優秀賞チームの取材コメントをお届けします。
実行委員長として東京大学大学院教授 松尾豊氏、MC音楽クリエイターのヒャダイン氏、富山高専卒の豊田麻衣氏ほか、審査員の方々がステージに登壇しました。

最優秀賞を受賞し、企業評価額:4億円、起業資金:100万円を獲得したのは、東京都立産業技術高等専門学校 品川キャンパスの「Technology 七福神」が発表した「FraudShield AI」です。
学校名:東京都立産業技術高等専門学校 品川キャンパス
チーム名:Technology 七福神
作品名:「FraudShield AI」
メンター:柳原 尚史 氏(株式会社Ridge-i 代表取締役社長)
企業評価額:4億円
詳細:https://dcon.ai/teams/tokyo2024/

「FraudShield AI」は、日本社会にとって深刻な問題である詐欺被害を防ぐサービスです。4つのAIを組み合わせ、通話内容を文字起こしし、文章類似度や出てくるキーワードから詐欺電話っぽさを判断。詐欺電話と判断されるとリアルタイムで警告を行います。NGワードの設定は、GPTsを活用し、過去の詐欺事例や最新ニュースなどを学習させてキーワードを生成しています。
チームの皆さんを代表してリーダーの西谷 颯哲さんにお話を伺いました。

――優勝おめでとうございます。率直な今の気持ちをお聞かせ下さい。
――西谷さん
本当に驚いています。企業賞の時から1つしか選ばれていなかったので、今回は難しいのかなと思っていたのですが、最優秀賞に選んでいただき本当に嬉しいです。
――開発にあたり苦労したエピソードや、DCONを通じて学んだことがあればお聞かせください。
――西谷さん
開発を始めた時点では、メンバー全員がまだ2年生で知識も少なく大変でした。ですが、アドバイザーの方などさまざまな方に教えてもらい、また自分たちでも学びながら作り上げていき、なんとかここまで来ました。
今回のプロジェクトはメンバーだけでなく、さまざまな企業の方、一般の方々にもヒアリングやアンケートで協力していただきました。多くの人との関わりで生まれた最優秀賞だと思うので、今後もそういった人との繋がりを大切にして開発していきたいです。
――最後に、今後の課題や展望についてお聞かせ下さい。
――西谷さん
今後は、実際に使っていただく方を増やしていき、データを取りながらより実用的なプログラム開発に取り組んでいきたいです。
メンターを務めた、株式会社Ridge-i 代表取締役社長 柳原 尚史 氏からは「メンバーに対し、厳しいフィードバックをしても、毎回、期待を上回る成果で返してくれ、とても熱量を感じていました」とコメントいただきました。
第2位:香川高等専門学校 高松キャンパス 村上らぼ&宇宙開発研究部(企業評価額:4億円、起業資金:50万円)
第3位:大分工業高等専門学校 Sleep-New-World(企業評価額:3億5000万円、起業資金:30万円)

学校名:群馬工業高等専門学校
チーム名:ユビキタスVR ラボ
作品名:「ユビキタスVR 接触判定システム」
メンター:岩佐 琢磨 氏(株式会社Shiftall 代表取締役CEO)
企業評価額:3億円
詳細:https://dcon.ai/teams/gunma2024/

「ユビキタスVR 接触判定システム」は、VR/AR環境内の全ての物体に対する触感を提供するデバイスです。このシステムは、グローブに搭載された複数のモーターを通じて、振動だけでなく細かい触感フィードバックをユーザーに提供可能です。
システムはVR/AR機器からの映像を分析し、深度判定と手の骨格検出を実施。ディープラーニングを用いて手の骨格を画像から認識し、またその手と物体との距離を推定することで、手のどの部分にモノが接触しているか判定を行います。既存製品と異なり、当たり判定をカメラで直接判断しているので、コンテンツに縛られず利用することができます。

学校名:豊田工業高等専門学校
チーム名:早坂・大畑Lab.
作品名:「WCS(White Carbon Sensor)」
メンター:岡田 陽介 氏(株式会社ABEJA 代表取締役CEO)
企業評価額:2億円
詳細:https://dcon.ai/teams/toyota2024/

WCS(White Carbon Sensor)は、深層学習を利用して、コンクリート構造物が固定するCO2を定量的に評価するシステムです。CNNを活用したコンクリート表面画像からのCO2吸収速度を予測するAIと、CO2を吸収する構造物におけるコンクリート部分の面積の算出の2つの要素により構成されています。
コンクリートにCO2を吸収させることで、強度がある炭酸化コンクリートすることができ且つCO2削減できるため、カーボンニュートラルの実現を加速させます。

学校名:沖縄工業高等専門学校
チーム名:ミヤギ農家
作品名:「AgreenTech-リジェネラティブ農業をデザインする-」
メンター:高橋 隆史 氏(株式会社ブレインパッド 取締役会長 CO-Founder)
企業評価額:3億円
詳細:https://dcon.ai/teams/okinawa2024/

「AgreenTech」は、ドローンとXAIを活用して、農作物の生育状況と土壌(地力)バランスを可視化するシステムと、地域から発生する食品残渣や鶏糞、海水、バイオ炭、各種微生物を用いて低コストで環境回復にも貢献する資材「GreenTech」を統合したサービスです。
XAIで物理性・化学性・生物性を分析・可視化し、そのデータをもとにデザインした堆肥を用いて作物状況を比較したところ、実際に1.3~1.5倍、作物状況が向上しました。
DCON実行委員長 松尾 豊 氏のインタビューをご紹介します。松尾氏は、本大会の総括および来年度大会への期待を語りました。

――開催おめでとうございます。今回の大会の技術的な総評と来年度への期待感についてお聞かせ下さい。
――松尾委員長
さまざまな技術を見ることができ、大変刺激を受けました。特に生成AIやGPTなどの新しい技術が注目されていましたし、3Dの生成技術も素晴らしかったです。一方で、従来の深層ニューラルネットワークやランダムフォレストなどを使った研究も多く見受けられ、それぞれのチームが目的に応じて技術を使い分けている姿に、適切に技術を活用していると感じました。
年々レベルも上がっており、出場チームも増えています。来年はさらに多くのチームの参加し、より高いレベルの研究が行われることを願っています。

今回の「DCON2024」は昨年の1.6倍となる72チームがエントリーしており、年々AI技術の熱意の高まりを感じます。
画像認識技術や最新の生成AIを活用したサービスや、さまざまな課題にフォーカスしたサービスがあり、優勝チームのみならず、全チームから熱量を感じる非常にレベルの高い大会でした。来年度の大会でも、どのようなソリューションが発表されるのか今から楽しみです。
概要:高専生が日頃培った「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用した作品を制作し、その作品によって生み出される「事業性」を企業評価額で競うコンテスト
主催:独立行政法人国立高等専門学校機構、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)
運営: DCON実行委員会
後援:デジタル庁 / 文部科学省 / 農林水産省 / 一般社団法人全国高等専門学校連合会 / NHK / 渋谷区 /経済産業省(申請中)/ 日本経済新聞社(申請中)
協賛:株式会社アクセスネット / NECソリューションイノベータ株式会社 / トピー工業株式会社 / トヨタ自動車株式会社 / 株式会社 日立産業制御ソリューションズ / 株式会社丸井グループ
アイング株式会社 /伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 / 株式会社QUICK / ソフトバンク株式会社 / 日本ガイシ株式会社 / 株式会社ビーンズラボ / 株式会社フソウ / 株式会社ブリヂストン / 株式会社村田製作所 / ロジスティード株式会社
小町 洋(CDLEメンバー) / 株式会社セブン銀行 /有限会社ユニバーサル・シェル・プログラミング研究所
【審査員】
株式会社先端技術共創機構(ATAC)代表取締役 川上 登福 氏
株式会社iSGS インベストメントワークス 代表取締役 代表パートナー 佐藤 真希子 氏
株式会社ディープコア 代表取締役社長 仁木 勝雅 氏
株式会社WiL General Partner & Co-founder 松本 真尚 氏
MPower Partners Fund L.P ゼネラル・パートナー 村上 由美子 氏
【技術審査員】
早稲田大学 理工学術院基幹理工学部表現工学科 教授 尾形 哲也 氏
Spiral.AI株式会社 CEO 佐々木 雄一 氏
東京大学大学院 工学系研究科 教授 松尾 豊 氏
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