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最終更新日:2024/01/24
EAGLYSが、秘密計算技術を用いることでデータを秘匿したまま企業間の連携やAI解析を可能にしたMIサービスEAGLYS ALCHEMISTAの開発を公表しました。
EAGLYS(イーグリス)株式会社が、秘密計算技術を用いることでデータを秘匿したまま企業間の連携やAI解析を可能にしたMIサービスEAGLYS ALCHEMISTA(イーグリス・アルケミスタ)の開発を公表しました。
■取り組みの背景
化学業界におけるデジタル・トランスフォーメーションの一環として、昨今MI(マテリアルズ・インフォマティクス)が注目されています。
MIの実現には多くのデータが必要となり、政府や業界団体からも企業間データ連携についての提言がなされていますが、特許・知財保護の観点から、単純なデータ連携は現実的でないのが現状です。
また、研究開発の多くは、複数の企業を横断して進められる場合が多くありますが、こういったビジネス上での企業間でもデータ連携は進んでおらず、定性的なやり取りにより多くの期間やコストが発生しています。
こうした現状に秘匿データ保護とデータ活用の両立を実現する技術「秘密計算」を活用し開発を進めているのがEAGLYS ALCHEMISTAです。
秘密計算とは、データを暗号化したまま計算できる新しい概念の技術です。
秘密計算技術を用いることによってデータそのものも計算処理過程も暗号化されるため、個人情報や企業の機密なデータを活用するための匿名加工作業をおこなうことなく、複数企業間でも互いにデータ秘匿したまま連携・分析できるようになります。
また、秘密計算技術を使えば、通信・保管時だけでなくAIの学習時もデータを暗号化したままで処理できるため、データ漏えいや不正利用のリスクの回避につながります。
このように生データの精度とセキュリティを両立させてデータ分析が行えることから、データ利用時代のトップトレンド技術として国内外で注目を集めています。
■EAGLYS ALCHEMISTAについて
EAGLYS ALCHEMISTAは、化学品開発に関わる機微なデータを、EAGLYS秘密計算技術を利用し、秘匿化したまま計算可能な状態で企業間連携するMIです。
これにより研究開発のスピード向上、コスト削減が可能となります。
主な機能は下記の3つの機能です。
1.安全なデータ連携
準同型暗号方式による秘密計算を利用し、各社の社外秘情報は秘匿化したまま、企業間のデータ連携・活用ができます。
実験データや研究データといった重要なデータを、相手には見えない状態で統合しながらも、統合したデータから分析や予測といった計算結果を得ることが可能となります。
2.企業横断の実験シミュレーション
秘密計算で暗号化された各社のデータを元に、機械学習モデルを自動的に構築。
複数企業を横断した材料開発シミュレーションを実行します。
機械学習モデル構築にコーディングは不要なため、 特殊な知識が無くともデータがあれば機械学習モデルを利用したMIが可能となります。
3.最適な組成、条件探索
目標の物性を得るために最適な実験条件をAIが逆解析によって算出します。
物性の目標値を入力し実行ボタンを押すと、遺伝的アルゴリズムをベースとした機械学習モデルが最適な実験条件パターンを複数表示。
各社は、解析結果を参照し最適な条件のみで実験を行うことが可能です。
EAGLYS ALCHEMISTAは2023年1月β版リリース、2023年6月正式リリースの予定で開発中です。
出典:PR TIMES
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