生成AI

最終更新日:2023/02/01
旭化成ネットワークスは、宮崎大学工学部と医学部による研究グループが開発した、新生児に触れることなく体重計測をする装置の試作機の展示を開始したと発表しました。
このAIニュースのポイント
旭化成ネットワークス株式会社は、宮崎大学工学部と医学部による研究グループが開発した、新生児に触れることなく体重計測をする装置の試作機の展示を、旭化成ネットワークスが運営するデジタル共創ラボ「CoCo-CAFE NOBEOKA」で開始したと発表しました。
今回開発された計測装置の試作機は、AIとAR技術を駆使したスマートグラスや3Dカメラを使い、保育器の中で新生児、特に早産児に触れることなく体重・頭囲・身長などを計測し、成長と健康状態を診断できます。
装置開発の背景として、宮崎大学医学部付属病院では、出生体重1000g未満の超低出生体重児に対する医療から、病的新生児に対する医療までの集中管理体制をとっており、デリケートで、触れるだけでも傷をつける恐れのある新生児を、保育器の中で静置させたまま、可能な限り触れずに負担をかけない計測技術が望まれていました。また、同大学工学部ではこれまでに3Dカメラとスマートグラスを活用し、フリーハンドで豚の体重推定をする技術を開発しており、それらの技術を新生児医療の現場に応用するため、研究チームが発足しました。
3DカメラとAIによる新生児の体重測定は、デリケートな新生児の肌に触れなくてよい上に、点滴チューブを装着していても計測が可能、また3Dカメラ撮影とAIの深層学習による三次元測定データを新生児3D体形標準モデルにフィッティングさせて測定するため、膝関節が曲がっていても身長の計測可能です。
新生児身体測定装置での体重計測は、3Dカメラで撮影するとAIが頭部・腕・胴・手・足などの各部位を認識し、各部位に対応する三次元データを取得します。それらをもとに撮影されたサイズにあわせて、標準的な新生児の体形を人工的に生成したモデルをフィッテイングし、身長や体重などが算出できます。
この装置の活用により、デリケートな新生児を傷つけることなく、また超低出生体重児等に関わる医療現場での医療関係者の精神的・時間的負担の軽減への貢献が期待されています。
出典:PR TIMES
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら