生成AI

最終更新日:2025/10/17
資料にわかりやすくするための補足として画像をよく添付するけれど、高品質なものや詳細なものは不要なので、探す手間や時間を省けないか悩んでいる人はいませんか?
画像生成AIの導入も考えたけれど、使い方を新しく覚えるとなるとハードルが高く、商用利用できるかどうかも確認しなければならず手間だと感じる人も多いでしょう。
そんな人におすすめなのがChatGPTで画像生成をする方法です。
この記事ではChatGPTで画像生成できるモデル、DALL·E 3について詳しく解説します。
ChatGPTで画像生成ができるモデルを「DALL·E 3(ダリ・スリー)」と呼びます。
2023年10月19日にOpenAIより提供が開始され、ChatGPT PlusプランまたはEnterpriseプランを契約したユーザーが利用できるようになりました。
2025年現在では無料プランのユーザーも、一部制限付きで利用できるようになっています。
ChatGPT上でプロンプト(指示文)を入力すれば画像生成ができるため、すでにChatGPTを利用しているユーザーにとって手軽なツールだと言えるでしょう。
参考:OpenAI「DALL·E 3 が ChatGPT Plus と Enterprise で利用可能になりました」
ChatGPTの無料版において、「DALL·E 3(ダリ・スリー)」を用いて画像生成をする方法は以下の通りです。
最初から完璧な画像を生成しようとするのではなく、スタイルやプロンプトを少しずつ変更しながら、自分が望む画像に近づけていくとよいでしょう。
プロンプトとは画像生成AIにどのような画像を作ってほしいのかを伝える「指示文」のことです。
ChatGPTで画像生成をする際のプロンプト作成のコツを5つご紹介します。
最初に画像の構図・被写体・背景を明確に指定しましょう。
「誰が」「どこで」「何をしているか」を具体的に書くのがコツです。
まだ初心者でプロンプトの作成に慣れていない人は以下の表を埋めながら考えてみるのもおすすめです。
条件 | プロンプト |
誰が | (この欄を埋めてみましょう) |
どこで | (この欄を埋めてみましょう) |
何をしているか | (この欄を埋めてみましょう) |
しかし、例え上記の内容に当てはまっていたとしても「猫が縁側で昼寝をしている」といった複数の解釈ができるプロンプトでの指示は、AIにとってわかりやすいものとは言えません。
一方「白い子猫が日本の古民家の縁側で、日向ぼっこをしながら座布団の上で昼寝をしている」とすると条件が限定されるので、AIにとっても理解しやすいプロンプトとなります。
ChatGPTに自分の望む画像を生成してほしいなら、まずは条件を明確に伝えるよう心がけましょう。
次にトーンやスタイルを指定しましょう。
トーンとは画像における色合いや明暗の差のことです。
トーンをプロンプトで明確に伝えることで、より自分の望む画像に近づけることができます。
例えば同じカラー画像でも、原色を多数使った強い光があたった画像と、パステルカラーを使ったやわらかい光の射し込む画像では印象が大きく異なるため、色調や光の射し方をプロンプトで明確に伝えましょう。
一方スタイルは最初に「サイバーパンク」「アニメ」「劇的な顔写真」「塗り絵」「写真撮影」「レトロ漫画」「80年代の誘惑」「アールヌーボー」「シンセウェイヴ」の中から選択しますが、プロンプトで内容を補足するとよいでしょう。
例えば「アニメ」と指定した場合、2Dと3Dのどちらかをプロンプトで補足したり、「写真撮影」と指定した場合カラーか白黒かを記載しておいたりするとAIが理解しやすくなります。
プロンプトの例としては、以下のようなものが考えられるでしょう。
設定だけでは不足している情報を、プロンプトで補足するのがコツです。
次に視点や距離感を伝えましょう。
視点とは対象をどこから見ているかを指すため、作りたい画像をどこから見ているかを記載するのです。
また距離感ですが、同じものを見ても近い場所から見た場合と離れた場所から見た場合では見え方が異なるため、対象をどの程度の距離から見ているのかを明確にします。
プロンプトには次のように追加記載しましょう。
視点や距離感を変えて複数の素材を作り、どれが一番イメージに合っているかを検討してみるのもよい方法です。
ChatGPTに自分の望む画像を生成してもらうためには、プロンプトで画像に入れてほしいものだけではなく、不要なものも同時に指定するのがおすすめです。
「~のない」「〜を除いた」といった表現で伝えるとAIにとっても理解しやすいでしょう。
プロンプトには以下のように記載します。
不要な要素をあらかじめ指定しておくことで、画像内に余計なものが含まれずすっきりしたデザインに仕上がります。
ChatGPTは多言語理解に優れているため、画像生成をする際日本語でプロンプトを作成しても伝わりますが、自分の望むデザインにさらに近づけたい場合英語のプロンプトを併記するといった工夫をするのもよいでしょう。
これは、ChatGPTを開発しているOpenAIがアメリカの企業であり、英語を基盤に学習しているためです。
プロンプトには次のように追記するとよいでしょう。
また英語が苦手な人の場合、以下の手順で行うとスムーズです。
ChatGPTの言語理解能力はアップデートで変わるため、最新情報をChatGPTに確認しながら試すのがおすすめです。
OpenAIの公式サイト内にある「DALL·E 3」のページには、DALL·E 3で作成した画像は自由に使用でき、再印刷・販売・商品化のためにOpenAIの許可は不要と記載されています。
また、OpenAI利用規約の「本コンテンツの所有権限」という項目では、OpenAIがアウトプットに関する権利や利益を有している場合、それらをすべて利用者に譲渡すると明記されています。
これらの記載から、ChatGPTで生成した画像は利用規約に基づき商用利用が可能であることがわかります。
参考:OpenAI「利用規約」
画像出典:ChatGPT「料金」
ChatGPTでは、上記画像のように無料を含むすべてのプランで画像生成が可能です。
ただし、無料プランと有料プランでは1日あたりの生成枚数や生成できる画像のクオリティが異なります。
例えば2025年10月現在、無料プランとPlusプランでは画像生成においては以下のような違いがあります。
項目 | 無料プラン | Plusプラン |
1日あたりの生成枚数 | 約2枚(順次展開中) | 約50枚/3時間など制限緩め |
アクセス制限 | 時間帯や回数に制限あり | 制限が緩和され、優先的にアクセスが可能 |
画像のクオリティ | 標準 | 標準〜高解像度まで対応 |
画像を生成する速度 | 一定の時間がかかる | 無料プランより速い |
スタイル・オプション | 基本的なスタイルのみ | 幅広いスタイル・光や質感の調整も可能 |
これらのことから、無料プランは個人利用やお試し作成に向いており、有料プランは商用利用や本格的な画像生成に向いていると言えるでしょう。
参考:ChatGPT「料金」
参考:OpenAI「ChatGPT Plusとは何ですか?」
ChatGPTに、記事の中で作成したプロンプトを以下の手順で入力し、画像を生成してみました。
指定したプロンプトの中では「対象を縁側の正面に向かって右斜めから見る」の部分が左斜めから見た画像になっているだけで、他は指示通りのイメージに仕上がりました。
イメージ通りの画像になるまで何度かプロンプトを調整して入力し直し、自分の望む画像に少しずつ近づけていくのがおすすめです。
ChatGPTで画像生成ができるモデルを「DALL·E 3(ダリ・スリー)」と呼び、ChatGPT上でプロンプト(指示文)を入力すれば画像生成ができます。
この記事も参考にして、ぜひChatGPTで手軽に画像生成に取り組んでみてください。
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