AI解析で薬剤耐性菌問題に取り組むカーブジェンが資金調達
最終更新日:2023/01/16
カーブジェンは、株式会社UB Venturesを引受先とした資金調達を完了しました。
このAIニュースのポイント
- カーブジェンは薬剤耐性問題を解決するための複数のプロダクト開発を進めている
- 薬剤耐性菌は既存の抗菌薬が効き難く、様々な医療的な課題を引き起こす原因になっている
- 今回の資金調達は、人材の採用強化、事業開発の更なる加速、海外の研究・医療機関との共同プロジェクトの推進が主な用途
カーブジェン株式会社は、株式会社UB Venturesを引受先とした第三者割当増資によりシリーズAとなる資金調達を完了しました。
20世紀に初めての抗菌薬が開発され、急速に広まるとともに、抗菌薬への耐性を獲得し、その効果を得にくくなる「薬剤耐性菌」が現れました。既存の抗菌薬が効き難くなるため、薬剤耐性菌の治療は難しく、多くの薬剤処方量と代替薬が必要となります。また、手術時や抗がん剤治療等で免疫が低下したときに感染すると致命的となるなど、様々な医療的な課題を引き起こす原因ともなっています。
薬剤耐性菌発生の抑止には、「感染症の原因を正しく診断し、抗菌薬の適正投与による治療を行う」ことが重要です。しかしながら、現在の国内外の医療体制においては設備・時間・コスト等の面から、全ての医療機関で正確に診断するための投資を行うことは困難です。
それらを踏まえ、カーブジェンでは、細菌感染症菌種推定・適正抗菌薬選定支援システム「BiTTE(ビッテ)」や、画像診断に用いるグラム染色の効率化を目指したポイント・オブ・ケア自動グラム染色機「PoCGS(ポッグス)」など、薬剤耐性問題を解決するための複数のプロダクト開発を進めています。サービスの本格提供開始を前に、技術的、組織的な強化を図るため、この度の資金調達を実施しました。
今回の資金調達は、人材の採用強化、事業開発の更なる加速、海外の研究・医療機関との共同プロジェクトの推進という3点を主な用途としたものです。
カーブジェン株式会社 代表取締役 中島正和氏は「今回の資金調達で、カーブジェンのビジョンである、細菌感染症の脅威から人類を守り、より安全な世界の実現を目指すための事業活動を一層促進するため、技術的、組織的な強化を図り、さらなる事業成長を目指します」とコメントしています。
出典:PR TIMES
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