ブッダと直接対話できるプラットフォームを開発 京都大学
最終更新日:2023/12/20
京都大学の熊谷誠慈准教授とテラバースらの共同研究グループは、ARや AIなどの最新技術を用いて、現実空間上に仏教対話 AI「ブッダボット」のアバターを召喚し、ブッダと直接対話できるプラットフォーム「テラ・プラットフォーム AR Ver1.0」を開発しました。
このAIニュースのポイント
- 京都大学が、「テラバース」の開発を開始、開発の一つとしてブッダと直接対話できるプラットフォーム「テラ・プラットフォーム AR Ver1.0」を開発
- スマホ画面を通じて、目の前にブッダボットのアバターを召喚
- 今後、メタバース上に、バーチャル寺院・アバター寺院を構築していく予定
京都大学 人と社会の未来研究院の熊谷誠慈 准教授、株式会社テラバースの古屋俊和CEO らの共同研究グループは、仏教とメタバース技術を融合させた仏教仮想世界「テラバース」の開発を開始しました。
「テラバース」は「一兆(テラ)の宇宙(バース)」という意味で、伝統知とテクノロジーを融合させ、重層的な精神世界を構築します。
宗教離れが進む日本では 2040 年には 3 割の仏教寺院が消滅するとも言われています。収入が減った寺社は建物の維持管理も困難な状況であり、過疎地域の寺社は遠隔地からの信者の訪問に困難を抱えつつあります。こうした状況において、世俗世界においても精神世界においても、サイバー空間の活用は、困難の原因である物理的制約を回避させ、大きな利益と持続的発展の可能性をもたらすと言われています。
そうした中、京都大学 人と社会の未来研究院の熊谷誠慈 准教授、株式会社テラバースの古屋俊和 CEO らの共同研究グループは、人々を物理空間の制約から解放すべく、仏教とメタバース技術を融合させた仏教仮想世界「テラバース」を構築。その端緒として、AR(拡張現実)や AI(人工知能)などの最新技術を用いて、現実空間上に仏教対話 AI「ブッダボット」のアバターを召喚し、ブッダと直接対話できるプラットフォーム「テラ・プラットフォーム AR Ver1.0」を開発しました。
スマートフォンのカメラ機能を使用することで、スマホ画面を通じて目の前にブッダボットのアバターを召喚することができます。このブッダボット・アバターに話しかけ、質問をすると、ブッダボット・アバターが仏教経典に基づいた回答をします。
現在は使用者自身が目の前にブッダボット・アバターを意図的に召喚するという形式ですが、今後はスマートフォンの位置情報アプリと組み合わせることで、散歩中に道端で仏教系アバターと偶然出くわす等、様々な機能の開発が期待できます。VR 技術を用いた「テラ・プラットフォーム VR」 も開発を進めていくとのことです。
出典:京都大学
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