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【速報】最優秀賞は「大島高専」評価額は”3.5億円”!高専DCON2023結果発表

最終更新日:2024/04/03

高専生が日頃培った〈ものづくりの技術〉と、AI(人工知能)分野で特に成果を出す技術〈ディープラーニング〉を活用して、企業評価額を競うコンテスト「第4回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2023(DCON2023)」の本選が4月28日(金)・29日(土・祝)2日間に渡り開催。結果発表速報をお届けします。DCON実行委員長松尾豊氏・最優秀賞チームの取材コメントは後日レポート予定です。

最優秀賞(第1位)

学校名:大島商船高等専門学校
チーム名:Smart Searcher 開発LAB
作品名:Smart Searcher NEO
メンター:岩佐 琢磨 氏(株式会社Shiftall代表取締役CEO)
企業評価額:3.5億円、起業資金:100万円
詳細:https://dcon.ai/2023/products/smart-searcher-neo/

大島商船高等専門学校は、魚の養殖の際に使ういけすに用いるAIソリューションを発表しました。鯛のいけすに餌を放つ際に、大きな鯛が餌を食べてしまい小さな鯛が育たない問題に向けたシステムです。

YOLOv7を活用したこのソリューションを用いて、水中ドローンが均一に餌が行き渡るようにします。これにより、養殖の効率化に繋げます。モデルを作れば鯛以外の魚にも対応が見込めるとのことです。

第2位:鳥羽商船高等専門学校 ezaki-lab(企業評価額:3億円、起業資金:50万円)
第3位:一関工業高等専門学校 suzukiLab(企業評価額:2億円、起業資金:30万円)

経済産業大臣賞

学校名:鳥羽商船高等専門学校
チーム名:ezaki-lab
作品名:りぷら
メンター:伊豫 愉芸子 氏(株式会社RABO/Catlog代表取締役社長)
企業評価額:3億円
詳細:https://dcon.ai/2023/products/りぷら/

「りぷら」は、プラスチックが循環する社会を作るサービスです。 プラスチックの処分方法は、原料として再利用するマテリアルリサイクル、エネルギーに変換するケミカルリサイクル、そして燃やして処分するサーマルリカバリーがあります。ディープラーニングを活用したプラスチックの材質判別機を用いて、一般の方がゴミ分別、洗浄をすることでマテリアルリサイクルを推進します。これによりプラスチックが循環する社会を作ります。

農林水産大臣賞(新設)

学校名:米子工業高等専門学校
チーム名:農作物まもルンジャー
作品名:Crow Chaser
メンター:高橋 隆史 氏(株式会社ブレインパッド代表取締役社長)
企業評価額:1億円
詳細:https://dcon.ai/2023/products/crow-chaser/

鳥取県では、梨やスイカといった農作物への有害鳥獣による食害が大きな問題となっている。そこでこれらの被害を減らす新たな手法として、物体検出・ワイヤレスIoT・ドローン制御を組み合わせたカラス撃退システムを開発。あらかじめカラス等の対象の検出モデルをYOLOv5を用いて作成し、ドローンとマイコン間でカメラ映像のやりとりを行い、カラスの探索・撃退を自動で行う。作成するモデルの教師画像を変えることで別の動物に柔軟に対応することも可能であると考えている。

文部科学大臣賞

学校名:鳥羽商船高等専門学校
チーム名:Shiraishi lab
作品名:深層学習を活用した温州みかん栽培支援システム「選果せんか?」
メンター:河瀬 航大 氏(株式会社フォトシンス代表取締役社長)
企業評価額:1.2億円
詳細:https://dcon.ai/2023/products/選果せんか/

三重県のみかん栽培を支援するために開発されたシステム。自動診断システムを搭載したAIプレ選果機と、自動で農薬を散布可能な安価なAI防除機で構成。AIプレ選果機で外観阻害要因を特定し、翌年以降の防除計画を立案し、アタッチメント式AI防除機で防除作業を行うことで、高品質化と省力化を実現します。また、防除中に撮影した果樹画像から収量予測も行い、人手のかかる作業を安価に省力化することができます。

DCON2023 概要

概要:高専生が日頃培った「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用した作品を制作し、その作品によって生み出される「事業性」を企業評価額で競うコンテストです。

主催:一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)
共催:日本経済新聞社
運営:DCON実行委員会
後援:デジタル庁、文部科学省、経済産業省、農林水産省、国立研究開発法人産業技術総合研究所、一般社団法人全国高等専門学校連合会、NHK
特別協賛:アイング株式会社、株式会社アクセスネット、ウエスタンデジタル、AGC株式会社、NECソリューションイノベータ株式会社、DMG 森精機株式会社、トピー工業株式会社、トヨタ自動車株式会社、株式会社日立物流(4月1日よりロジスティード株式会社)、株式会社丸井グループ
協賛:株式会社MCJ、株式会社QUICK、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社、第一工業製薬株式会社、株式会社ビーンズラボ
協力:株式会社iSGS インベストメントワークス、株式会社ABEJA、WiL,LLC、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、エッジテクノロジー株式会社、さくらインターネット株式会社、株式会社Shiftall、株式会社jig.jp、Spiral.AI株式会社、株式会社先端技術共創機構(ATAC)、株式会社ディープコア、ニューラルポケット株式会社、富士ソフト株式会社、フラー株式会社、株式会社ブレインパッド、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、株式会社フォトシンス、株式会社みらいスタジオ、株式会社Liaro、RABO, Inc.
資源提供協力:株式会社ABEJA、株式会社MCJ、エヌビディア合同会社、国立研究開発法人産業技術総合研究所、FastLabel株式会社、株式会社フォリウム

【審査員】
川上 登福(株式会社先端技術共創機構(ATAC) 代表取締役)
佐藤 真希子(株式会社iSGS インベストメントワークス 取締役/代表パートナー)
仁木 勝雅(株式会社ディープコア 代表取締役社長)
松本 真尚(WiL, LLC 共同創業者/ジェネラル・パートナー)
山岸 広太郎(株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ 代表取締役社長)

【技術審査員】
尾形 哲也(早稲田大学 基幹理工学部表現工学科教授/産業技術総合研究所 人工知能研究センター 特定フェロー)
佐々木 雄一(Spiral.AI株式会社 CEO)
松尾 豊(東京大学大学院 工学系研究科 教授

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