生成AI

最終更新日:2024/09/20
KDDIアジャイル開発センターは、Amazon Bedrockを活用した営業支援ツール「議事録パックン」のPoC開発と評価を実施しました。
このニュースのポイント
KDDIアジャイル開発センター株式会社は、Amazon Bedrockを活用した営業支援ツール「議事録パックン」のPoC開発と評価を実施しました。この取り組みは、生成AIの社会実装を加速するためのものです。
KDDIとAWSは、生成AIの社会実装を推進するため、スタートアップの開発や企業・自治体の活用を支援しています。KDDIの課題分析を基にした実証実験では、プロダクトのコンセプト策定や議事録生成ツールの試作が行われ、ユーザテストも完了しています。
3ヶ月間のPoCにもかかわらず、Bedrockの使いやすさや、他のAWSファンクションとの接続のしやすさにより、高速かつ柔軟な実装が可能となり、効果的なツールの作成に成功しました。
「議事録パックン」のコンセプトは、営業活動における過去のアプローチや成果を基に提案を行うために、議事録の重要性を認識しつつも作成が負担となっている現状を改善するものです。
議事録の自動収集、知見の基盤化と可視化、その情報を次の提案に再活用するための営業アシスト機能を導入して、業務フローのデジタルトランスフォーメーションを図ることを目指しています。
「議事録パックン」の主な機能には、会議の内容を発話書き起こし、再生成可能な議事録作成、議事録を要約した日報・週報の生成、提案に必要な情報を提供するための提案骨子生成機能があります。今回のPoCでは、議事録生成、日報・週報生成、提案骨子生成の3機能を試作し、評価を実施しました。
「議事録パックン」に関する評価は概ね好評で、特に議事録生成機能の実用性が高く評価されました。ポジティブな意見としては、内容の満足度や業務改善への寄与が挙げられています。さらに、業務改善では作業時間が10分〜30分短縮でき、提案内容に集中できるとの声が上がりました。
一方で、提案内容の真偽や発散する会議での効果について懸念があり、提案骨子生成に関する明確な利用イメージが欠けているため、さらなる機能改善が必要とされています。また、日報や週報生成についても具体的な評価ができていないため、継続した検証と機能の改良が求められています。
今後は営業現場からのフィードバックを基に、機能改善を進める方針です。
出典:PR TIMES
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