生成AI

最終更新日:2024/09/05
Ubieは、全国の病院勤務医師を対象に「医師の働き方改革に関する意識調査」を実施。その結果、約7割の医師が労働時間短縮を実感していない一方で、71%の医師が「AI技術が医師の働き方改革に効果がある・効果が見込める」と感じていることがわかりました。
このニュースのポイント
Ubie株式会社は、2024年4月に施行された「医師の働き方改革」から約半年が経過したことを受け、全国の病院勤務医師を対象に意識調査を実施しました。調査の結果、約7割の医師が労働時間の短縮を実感しておらず、医師の働き方改革が進んでいない実態が明らかになりました。
その一方で、医師の7割が「AI技術が医師の働き方改革に効果がある・効果を見込める」と回答しており、職場での生成AI活用に興味がある医師も5割以上みられました。
2024年4月施行の「医師の働き方改革」により労働時間が短縮されたかを尋ねたところ、約7割の医師(68.1%)が「短縮されていない」と回答し「短縮された」と感じた医師はわずか12.1%にとどまりました。この結果から、改革施行から半年が経過したものの、労働環境の改善が十分に達成されていない実態が明らかになりました。
労働時間が短縮されていないと感じる主な理由として、52.4%の医師が「実施された対策が不十分で効果が見られない」と回答し、対策の効果が限定的である現状が浮き彫りになりました。
労働時間が「短縮された」「多少短縮された」と回答した医師の間で、効果が大きいと感じた施策として上位を占めたのは「タスク・シフト/シェア」と「医師の夜間業務の見直し」でした。しかし、効果が「大きい」と感じた医師の割合は最大でも18.5%にとどまり、その効果が限定的であることが示されています。
働き方改革の推進に不可欠なデジタルトランスフォーメーション(DX)についても調査が行われ、約半数の医師が「職場でDXを十分に実現できていない」と感じていることがわかりました。
病院で最も多く導入されているDXは「医療情報連携システム」で、38.6%と最多でした。特に「情報共有」や「チーム医療の推進」分野での導入が多く、AI・生成AIは「作業の効率化」に活用されています。しかし「医療情報連携システム」の導入率は約4割にとどまり、それ以外のシステムは2割以下であることから、病院内でのDXはまだ進んでいない状況が明らかになっています。
一方でAI技術に対しては、70.6%の医師が労働時間短縮に効果があると期待しています。特に、書類作成業務での効果が期待されていますが、その一方で「効果がないと感じる」「効果が見込めないと感じる」と感じた人にその理由を尋ねたところ「AI技術を取り入れる業務が限られている」や「スタッフのITスキル不足」などの課題も指摘されています。
職場での生成AIの活用ついても、5割以上の医師が興味を持っていることがわかり、労働環境改善に向けた期待が寄せられていることが示されました。
今回の調査結果では、多くの医師が「働き方改革」による労働時間の短縮を実感できておらず、施策の効果が限定的であることが明らかになった一方で、AIや生成AIへの期待は高いことから、今後の医療現場の効率化と提供サービスの質の向上には、AIの有効活用が鍵を握ると考えられます。
出典:PR TIMES
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