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最終更新日:2023/06/09
岡山大学は、モリマシナリー、両備システムズの2社と共同開発を進めてきた、切削工具の摩耗状態をAIで可視化するシステム「AIツールソムリエ」の開発が完了したことを発表しました。
このAIニュースのポイント
国立大学法人岡山大学は、モリマシナリー株式会社、株式会社両備システムズの2社と共同開発を進めてきた、切削工具の摩耗状態をAIで可視化し、工場の生産性向上を支援する「AIツールソムリエ」の開発が完了したことを発表しました。
「AIツールソムリエ」は、2020年度の政府のサポイン事業に採択された、切削工具の摩耗状態を可視化し、適切な管理を行うためのシステムです。AIにより、切削工具の欠け・摩耗・寿命を推定し、熟練者技能を自動化することでスマートファクトリーを実現します。
切削工具管理システムは、これまでモリマシナリーが開発した「ツールソムリエ」が国内トップシェアを占めていましたが、摩耗状態を可視化するためには工具ごとに撮影箇所の設定が必要となることや、多くの工具の中から最適な工具を選択し、摩耗状態を見て使用可否を判断する熟練者が減少しているといった課題がありました。
今回の共同開発において、AIツールソムリエの実証機が完成し、欠陥検出において正答率85%以上、摩耗予測において正答率70%以上を達成したことが報告されました。
このAIシステムにより、熟練技能者の減少が課題となっている製造業の現場において、品質の確保や生産性の向上が期待できます。
AIツールソムリエは来年度の販売開始を予定しており、2024年度には1億円、2027年度には18億円の事業規模を目指しています。
岡山大学は「今後も引き続き課題整理や精度向上を行い、技術者のものづくり支援を行うことを目指します」とコメントしています。
出典:PR TIMES
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