生成AI

最終更新日:2025/06/10
AI insideは、日本語のドキュメント処理に特化した独自開発の大規模言語モデル「PolySphere-2」を、データ構造化の精度において世界最高性能を達成した「PolySphere-3」へとメジャーアップデートしたと発表しました。
このニュースのポイント
AI inside 株式会社は、日本語のドキュメント処理に特化した独自開発の大規模言語モデル「PolySphere-2」を「PolySphere-3」へとメジャーアップデートし、データ構造化の精度において、世界最高性能を達成したと発表しました。
本アップデートは、経済産業省と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が実施するプロジェクトGENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)に採択された研究テーマ「生成AI基盤による非定型帳票の革新と自律促進」の成果に基づいています。
「PolySphere-3」は、50種類の帳票に対して平均95.1%の読取精度を記録し、他社LLMを上回る成果を示しました。また、モデルを軽量化した「PolySphere-3 Lite」は、従来の自社LLM「PolySphere-2」と同等の読取精度を維持しながら、処理速度の向上を実現しました。
さらに、モデルが自ら帳票を学習・最適化し、継続的な精度向上を実現する「自律蒸留」の仕組みも構築しています。
「PolySphere-3」は、データ入力業務を自動化するAIエージェント「DX Suite」の項目抽出機能に実装されており、非定型帳票における読取精度の向上を図っています。ユーザは追加手続きや費用なしで、高精度な項目抽出機能を利用でき、帳票処理の自動化がさらに加速します。
「DX Suite」で処理される帳票の上位9割を検証したところ、対象帳票において読取精度95%を超える結果が得られ、汎用的にあらゆる帳票の高精度な処理を実現しました
デフォルトでは、精度重視の「PolySphere-3」が「DX Suite」に適用されており、処理速度を優先したいユーザには軽量モデル「PolySphere-3 Lite」への切り替えも可能です。これにより、利用シーンに応じた柔軟なモデル選択が実現しています。
「DX Suite」では、月平均2億回を超えるOCR処理が行われており、今回のアップデートによって、より多くの帳票に対して自律的に高精度な読取が可能となりました。研究成果である「自律蒸留」の仕組みにより、今後も継続的な精度向上が期待されています。
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