生成AI

最終更新日:2025/09/24
最近SNSでAIで生成した画像をよく見かけるので、自分の業務でも無料のツールであれば手軽に導入することができるのではないかと感じている人はいませんか?
お金をかけずに高品質な画像をクリエイティブに使用することができれば、競合他社との差別化につながり、お客様にも喜んでいただけるでしょう。ただし、ビジネスで使う以上は著作権法や利用制限などのルールを守って活用しなければならないため、その面でも安心して使えるツールを選ぶ必要があります。
この記事では、無料で使える画像生成AIについて詳しくご紹介します。
画像生成AIの中で無料で使えるツールは数多くありますが、その中でもビジネスで使うためには商用利用可能なツールであることが重要です。
商用利用可能な画像生成AIを3つご紹介します。
画像出典:Pixelcut「プライシング」
Pixelcutとは、AIを用いて画像を生成、編集できる画像生成AIで、上記画像のように無料プランでも利用可能です。Pixelcutでは無料プランの場合1日3回のアクセス制限があります。
Pixelcutについて、できること、商用利用、使い方の3つの観点からご紹介します。
Pixelcutでできることは以下の通りです。
項目 | 概要 |
画像生成 |
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画像編集 |
|
動画化 |
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チームでの共同作業 |
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その他 |
|
Pixelcutは無料で画像を生成するだけではなく、編集したり、チームの共同作業で加工したりできるのが大きな魅力だと言えるでしょう。
Pixelcutの商用利用については、2025 年 4 月 3 日付けでヘルプセンターに次の3点が明記されています。
自分で作成していない画像やフリー素材などを使う場合は、その素材を商用利用できる権利があるかを確認してからPixelcutにアップロードしましょう。
Pixelcutを使用するには、以下の手順でアカウントの作成が必要です。
またPixelcutで画像生成をする手順は以下の通りです。
それほど難しい手順ではないため、確認しながらやってみましょう。
参考:Pixelcut「Pixelcut APIでアプリを強化」
画像出典:DeepAI Text-to-Image「DeepAI Pro の価格概要」
DeepAI Text-to-Imageとは、テキストでプロンプトを入力することで画像を生成できる画像生成AIです。無料でも使用できますが、上記画像に記載されているように基本機能へのアクセスが制限されます。
DeepAI Text-to-Imageについて、できること、商用利用、使い方の3つの観点からご紹介します。
DeepAI Text-to-Imageでできることは以下の通りです。
DeepAI Text-to-Imageで選べるモデルは次の3つです。
モデルの種類 | 概要 |
標準 | 基本的な画像生成用 |
HD | より鮮明な画像を実現 |
ジーニアスモード | より詳細でより芸術的な品質を実現 |
ビジネスで使用するなら、用途に応じてモデルを使い分けるのがおすすめです。
DeepAI Text-to-Image公式ホームページの「よくある質問」には、生成された画像は商用利用が認められていると明記されています。
詳細が知りたい場合は、利用規約の「18.生成コンテンツライセンス」に目を通すのをおすすめします。
DeepAI Text-to-Imageはアカウント不要で使用できるため、以下の手順で使ってみましょう。
完成した画像はダウンロードしてJPG形式で保存できます。
参考:DeepAI Text-to-Image公式ホームページ
参考:DeepAI Text-to-Image「よくある質問」
参考:DeepAI Text-to-Image「ドキュメンテーション」
画像出典:OpenAI「料金」
DALL·E3とは、ChatGPT上でプロンプトを入力することで画像を生成できる画像生成AIです。時間の経過とともにDALL·E1、DALL·E2、DALL·E3と少しずつ進化し、よりプロンプト通りの画像が生成できるようになってきています。
DALL·E3は上記画像のように、ChatGPTの無料版でも使用することができます。DALL·E3について、できること、商用利用、使い方の3つの観点からご紹介します。
DALL·E3でできることは次の通りです。
項目 | 概要 |
高品質な画像生成 | ChatGPTにプロンプトを入力するだけで、自然で高解像度な画像を作成できる |
複雑な指示の理解 | キャラクター設定や構図、雰囲気など細かい指定にも対応 |
文章との連動 | ChatGPTと組み合わせることで、会話しながら画像生成の指示を出せる |
バリエーション生成 | 同じ指示から複数のパターンの画像を自動生成できる |
部分編集(インペイント) | 既存の画像の一部を修正・差し替え可能 |
透過背景対応 | 人物やオブジェクトを背景なしで生成可能 |
安全性への配慮 | 不適切なコンテンツや著作権侵害の可能性がある指示はブロックされる |
DALL·E3は日本語でも利用可能ですが、学習データの多くが英語であるため、英語のプロンプトの方がより正確で安定した画像を生成しやすい傾向があります。
そのため、高品質な画像を生成したい場合は英語でプロンプトを作成するのがおすすめです。
DALL·E3の商用利用については、OpenAIの公式ホームページに以下の記載があります。
DALL·E3 で作成した画像は自由に使用でき、再印刷、販売、商品化するために当社の許可は必要ありません。
OpenAIの利用規約を守ってDALL·E3を使用していれば商用利用に問題はないため、利用規約にはあらかじめ目を通し、違反しないようにするのが大切です。
DALL·E3はChatGPTのアカウントを持っていれば使用できるため、次の手順で使ってみましょう。
生成した画像はPNG形式でダウンロードして使用したり、SNSで共有したりできます。また、同じ設定でも英語でプロンプトを記載すると、以下のような画像が生成できます。
画像出典:ChatGPT公式ホームページ
英語でプロンプトを入力した方が、畳の色合いや日本家屋の奥行きが繊細に表現されているのがわかります。
そして日本語のプロンプトで生成した画像では、猫にピントが合っている写真のように背景がぼやけていますが、英語のプロンプトで生成した方は背景がぼやけていません。生成する画像を業務で使用する場合は特に、用途に応じて日本語のプロンプトと英語のプロンプトを使い分けるのがおすすめです。
もし英語が苦手である場合、ChatGPTに日本語で作成したプロンプトを伝えDALL·E3へのプロンプト用として英訳してほしい旨依頼し、そのプロンプトを使うとよいでしょう。
DALL·E3は過去にPlus/Enterpriseプランを契約していた有料のユーザー向けに提供されていた経緯があり、利用制限や生成回数の上限が環境によって異なる場合があるため、その点は注意してください。
画像生成AIの中で無料で使えるツールは数多くありますが、ビジネスで使うためには商用利用可能なツールであることが重要です。
そのためおすすめなのはPixelcut、DeepAI Text-to-Image、DALL·E3の3つとなりますが、これらは商用利用が可能であることがホームページに明記されているため、ビジネスの場でも使いやすいツールであると言えるでしょう。
この記事も参考にして、ぜひ自社の業務に合った無料の画像生成AIを導入し、ルールに即して活用してみてください。
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