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最終更新日:2023/03/02
ポーラ・オルビスホールディングスのマルチプルインテリジェンスリサーチセンターは、「顔画像から熱中症リスクを判定するAI技術」の有用性を建設現場で検証するための取り組みを開始しました。2023年の夏に社会実証試験を行う計画で、共に試験を行う建設事業者を募集しています。
このAIニュースのポイント
株式会社ポーラ・オルビスホールディングスのマルチプルインテリジェンスリサーチセンターは、ポーラ化成工業株式会社とともに、豊田工業高等専門学校、株式会社DUMSCOと連携し、「顔画像から熱中症リスクを判定するAI技術」の有用性を建設現場で検証するための取り組みを開始しました。2023年の夏に社会実証試験を行う計画で、共に試験を行う建設事業者を募集します。
ポーラ・オルビスグループでは、人や社会のwell-beingに広く貢献することを目指しています。グループの研究を担うポーラ化成工業では、顔は心身の状態を映す鏡であるとの考えから、顔画像から心身の健康状態を推測する技術を構築するなど、顔解析の可能性を広げてきました。
そのような中、豊田高専が顔画像によるユニークな熱中症リスク判定AIの研究発表で受賞したことをきっかけに、ポーラ・オルビスホールディングスは将来的な事業連携も視野に入れて、同校と議論を開始しました。議論を進める中で、顔をかざすだけという簡便性が建設現場においてメリットが大きいと考え、建設現場向けのシステム開発を得意とする株式会社DUMSCOにも協力を仰ぎ、豊田高専の「熱中症リスク判定AI」を基盤技術として年々深刻さを増す「建設現場での熱中症」の課題に取り組むことに合意しました。まずは今夏、有用性を検証する実証試験を行いたいと考えているということです。
熱中症は、本人も周囲も気づかないうちに進行してしまうことが多く、人の目や主観だけでは気付きにくいことが問題です。「熱中症リスク判定AI」は、カメラ型デバイスに顔をかざすだけで熱中症の発症リスクを客観的に検出できます。機械の目も借りて未然に危険を察知することで、管理者が予防的に対処しやすくなるだけでなく、現場作業員の健康意識向上も期待できます。実証試験では、建設現場の休憩所入り口など作業員の導線上に専用のカメラ型デバイスを設置し、朝礼前や昼休憩前に使用することで、現場のニーズとの合致や有用性を検証したい考えです(図1)。
同取り組みでは、カメラ型デバイス(図2)用いて実証実験を行い、実際の建設現場にプロトタイプ機器を設置します。そこで、ポーラ・オルビスホールディングスは趣旨に賛同し、建設現場の提供およびデータ取得に協力する連携パートナーを募集するということです。
申し込みは2023年4月30日まで受け付けています。
出典:PR TIMES
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