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【無料】AIフィギュア化のやり方!Geminiでスマホから簡単作成

最終更新日:2025/11/26

AIフィギュア化のやり方を紹介

「自分の写真をフィギュア化してみたい」「好きなキャラクターをリアルなフィギュアにしたい」そんな願いを叶えられるのが、GoogleのAI「Gemini」を使ったフィギュア化です。

本記事では、誰でも簡単にできるAIフィギュア化の手順から、おすすめのプロンプト例、動画化や3Dモデル化といった方法まで解説します。初心者でもスマホ一つで本格的なフィギュア画像が作れるようになるでしょう。

AIフィギュア化とは?写真やイラストが立体になる仕組み

AIフィギュア化とは、AI技術を使って写真やイラストをフィギュア風の画像に変換する技術です。X(旧Twitter)などのSNSで話題となっており、自分の写真や好きなキャラクターをまるで本物のフィギュアのように見せられます。

この技術を支えているのが、GoogleのAI「Gemini」の画像編集機能「Nano-Banana」です。「Nano-Banana」は、元の画像に写っている人物の顔や髪型、体型といった特徴を正確に保ちながら、質感だけをプラスチック製のフィギュアに変えられます。

人物だけでなく、ペットの犬や猫、愛車、食べ物、風景、手描きのイラストなど、あらゆる画像を入力してフィギュア化やジオラマ風の画像を作れます。

Gemini (Nano Banana) でAIフィギュア化する具体的な手順

出典:Google Gemini

AIフィギュア化には「Google AI Studio」というツールを使います。このツールは、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用でき、特別なソフトをインストールする必要はありません。PCのブラウザはもちろん、iPhoneやAndroidのスマートフォンからもブラウザでアクセスするだけで同じように使えます。

基本的な流れは、Google AI Studioにアクセスしてモデルを選び、フィギュア化したい画像をアップロードし、「プロンプト」と呼ばれる指示文を入力して生成ボタンを押すだけです。

  • Google AI Studioへのアクセスとモデル選択
  • フィギュア化したい画像のアップロード
  • 基本プロンプトの入力と画像生成の実行
  • 生成結果の保存または再生成

Google AI Studioへのアクセスとモデル選択

まず、WebブラウザでGoogle AI Studioの公式サイトにアクセスしましょう。ChromeやSafariなど、普段使っているブラウザで問題ありません。

サイトを開いたら、Googleアカウントでログインします。初回アクセス時には利用規約への同意画面が表示される場合がありますので、内容を確認して同意してください。

ログイン後、「Chat」を選択し、画面右上に「Run settings」というモデル選択欄があります。ここをクリックして、モデル一覧から「Nano Banana」(正式名称:gemini-2.5-flash-image-preview)を選択しましょう。



この選択を忘れると正しく生成できませんので、必ず確認してください。

フィギュア化したい画像のアップロード

モデルを選択したら、次はフィギュア化したい画像を用意します。プロンプト入力欄の横に「+」マークまたは「Upload Image」というアイコンがありますので、そこをタップまたはクリックしてください。

画像のアップロード方法は複数あり、「Upload File」でスマホやPCに保存されている写真を選んだり、「My Drive」でGoogleドライブから選んだり、「Take a photo」でその場で撮影したりできます。

人物なら全身が写っているものがおすすめですが、ペットの写真、愛車、お気に入りの食べ物、風景、手描きのラフなイラストなど、お気に入りの一枚を選びましょう。

今回は、ベースとなる画像をAIで生成しました。

基本プロンプトの入力と画像生成の実行

画像をアップロードしたら、同じ入力欄にプロンプトを入力します。プロンプトとは、AIに対して「どのような画像を作ってほしいか」を伝える文章です。

プロンプトを入力したら、「Run」ボタンを押すか、キーボードのCtrl+Enterを押して生成を開始しましょう。数秒待つと、AIがフィギュア化した画像を出力してくれます。


※元画像から上記のプロンプトで生成された画像

生成結果の保存または再生成

生成が完了したら、画像を確認しましょう。イメージ通りのフィギュアになっていれば、ダウンロードボタンを押してデバイスに保存してください。スマートフォンの場合は、画像を長押しすることで保存メニューが表示されます。

もし生成物が気に入らない場合は、Geminiアイコンや「Rerun」と書かれた再生成ボタンを押してください。同じプロンプトでも、押すたびに異なるパターンの画像が生成されますので、納得のいく一枚が出るまで何度でも試せます。

PC版とスマホ版では画面のレイアウトが違いますが、アップロード、プロンプト入力、生成という基本的な手順はまったく同じです。

AIフィギュア化のクオリティを格段に上げるプロンプト術

AIフィギュア化のクオリティは、プロンプトの内容次第で変わります。プロンプトは日本語でも入力できますが、英語で書いた方がAIの理解力が高く、質感や構図などの細かなニュアンスを正確に伝えられます。

たとえば「フィギュア風にしてください」といった曖昧な指示では、AIがどのようなフィギュアを作ればよいか判断しきれません。しかし「1/7スケールの光沢のあるPVC製フィギュアで、透明なアクリル台座の上に立たせる」のように具体的に指示すれば、AIの解釈が明確になり、完成度の高い画像が安定して生成されます。

次からは、より高品質な画像を作るためのプロンプト術を紹介します。

フィギュア本体のディテールを指定する

フィギュアの仕上がりを左右する重要な要素は、スケール、質感、ポーズの3つです。

スケール感
「1/7 scale」のように具体的な数字を入れると、本格的なフィギュアらしさが出ます。デフォルメされたかわいい雰囲気にしたいなら「a deformed chibi-style figure」と指定しましょう。

素材・質感
「made of glossy PVC」(光沢のあるPVC製)や「a matte-textured figure」(マットな質感)といったキーワードが使えます。

ポーズ・表情
「in a dynamic action pose」(躍動的なポーズ)や「with a gentle smiling expression」(穏やかな笑顔)のように指定すると、フィギュアの印象が大きく変わります。

こうしたキーワードをプロンプトに組み込むことで、より自分のイメージに近いフィギュア化を目指せます。

背景や台座で世界観を演出する

フィギュアを置く場所や台座のデザインを指定すると、画像のリアリティが向上します。

作る(Build)

台座のスタイル プロンプト例 (英語) 日本語訳(ニュアンス)
シンプルな形状・素材 on a simple square acrylic base シンプルな四角いアクリル台座
on a polished wooden circular base 磨かれた木製の円形台座
on a flat mirror base 平らな鏡面仕上げの台座
ジオラマ・情景 on a grassy field diorama base 草原風のジオラマ台座
on a cobblestone patterned base 石畳パターンの台座
on a cracked earth diorama base ひび割れた大地風のジオラマ台座
エフェクト・装飾 a base with a metallic nameplate 金属製のネームプレート付き台座
standing directly on the surface (no base) 台座なし(サーフェスに直接立っている)

たとえばペット(猫)の写真に対し、AIがキャットタワーまで含めて「ジオラマ」のように解釈するなど、周辺要素を丁寧に指定することで、AIがより高度な解釈をしてくれます。

パッケージデザインで「製品感」を高める

GeminiのAIフィギュア化では、フィギュア本体だけでなく、その箱まで同時に生成できる点も魅力です。

パッケージ形式 特徴(ニュアンス) プロンプト例 (英語)
ウィンドウボックス (Window Box) 正面や側面が透明な窓になっており、箱を開けずに中身のフィギュアデザインを確認できる、最も標準的な形式 packaged in a high-quality window box (高品質なウィンドウボックスに梱包)
カード付きブリスター (Blister Card) 厚紙の台紙に、フィギュアの形に合わせた透明プラスチックカバーを圧着させた形式。レトロな雰囲気やアクションフィギュアによく見られる in a retro-style blister card package (レトロ調のブリスターカードパッケージ入り)
ブラインドボックス(Blind Box) 中身が分からないよう密封された箱。開封するまで何が入っているか不明で、コレクション性を楽しむ形式 next to its sealed blind box package (密封されたブラインドボックスパッケージの隣に)

パッケージ形式を指定することで、単なる画像ではなく「市販されている製品」のようなリアリティを演出し、コレクタブルフィギュア感を高められるでしょう。

ネガティブプロンプトで不要な要素を除外する

高品質な画像を作るには、「こうしてほしい」という指示だけでなく、「これはしないでほしい」という否定的な指示も重要です。これをネガティブプロンプトと呼びます。

Geminiでは、文章の中で否定形を使って明確に伝えます。たとえば「with no text on the base」(台座に文字は入れずに)や「avoiding any blurry effects」(ぼかし効果は避けて)といった表現が効果的です。意図しないテキストの生成や、著作権のあるロゴの表示、不自然なエフェクトなどを防げます。ネガティブプロンプトを活用することで、出力される画像のクオリティが安定し、理想に近いフィギュア画像を作れます。

AIフィギュア化画像のさらなる活用法

Geminiで生成したAIフィギュア画像は、静止画として保存するだけでなく、他のAIツールと組み合わせることでさらに活用の幅が広がります。動画生成AIを使えば、静止画のフィギュアに動きを加えたショートアニメーションを作成できます。

また、3Dモデル生成AIを利用すれば、一枚の画像から立体的な3Dデータを作成し、3Dプリンターでの出力やAR技術での鑑賞が可能になります。

ここからは、生成したAIフィギュア画像をより効果的に活用するための方法を解説します。

AI動画生成ツールでフィギュアを動かす

生成したAIフィギュア画像は、動画生成AIツールを使用することで動きのある映像に変換できます。代表的なツールとして、スマートフォンアプリの「YouCam AI Pro」、Webベースの「Veo」「Runway」「Pika Labs」などがあります。

使用手順は、ツールに画像をアップロードし、テキストまたはテンプレートで動作を指定するという流れです。「手を振る」「踊る」「ゆっくり回転する」といった動きを指定すれば、数秒から数十秒のショート動画が生成されます。生成された動画はSNSでの共有に適しており、訴求力の高いコンテンツとして活用できます。

AIツールで3Dモデル化し現実に出力する

一枚の画像から3Dモデルを生成できるAIツールとして、「Meshy」や「Hunyuan3D」が利用可能です。

これらのツールで生成した3Dモデルデータは、3Dプリンターで物理的に出力することで、デジタル画像を実際に手に取れるフィギュアとして形にできます。また、AR(拡張現実)技術を組み合わせれば、スマートフォンの画面を通じて生成した3Dモデルを自室の空間に配置して鑑賞することも可能です。

AIフィギュア化の前に確認すべき注意点(著作権・商用利用)

AIフィギュア化を活用する際には、技術的な対処法と法的な注意点のどちらも理解しておく必要があります。生成がうまくいかない場合は、プロンプトの記述方法や入力画像の品質を見直すことで改善が見込めます。一方、著作権や肖像権といった権利関係については、より慎重な対応が求められます。

ここからは、AIフィギュア化を適切に利用するために押さえておくべきポイントを、著作権・商用利用などの観点から解説します。

著作権・肖像権の侵害リスク

既存のアニメやゲームのキャラクター、著名人の写真など、第三者が権利を有する画像を無断で使用し、生成した画像を公開する行為は権利侵害に該当するリスクがあります。

このようなトラブルを回避するには、入力画像として自身で撮影した写真や、権利処理済みのオリジナル素材のみを使用することが重要です。また、AIの学習データの影響により、生成画像が既存の企業ロゴや商品デザインに類似する場合があります。

このような画像を公開すると商標権侵害と判断される恐れがあるため、生成後は必ず内容を確認してから公開しましょう。権利関係への配慮は、安全な利用のための基本となります。

商用利用に関するGoogleの利用規約

Googleが提供する無料の「Google AI Studio」は、製品の検証や機能の体験を目的としたサービスです。広告制作や顧客向けの納品物といった本格的な商用目的での使用には適していません。無料プランでは、ユーザーが入力・出力したデータがサービス品質の向上を目的として利用される可能性があるため、機密性の高い情報や未発表のプロジェクト画像の使用は避けるべきです。

商用利用を前提とする場合は、「Google Workspace with Gemini」または「Vertex AI」といった有償のエンタープライズ向けサービスを選択することで、データ管理やセキュリティ面での保護が提供されます。

うまくフィギュア化されない時の対処法

生成結果が意図したポーズにならない、パッケージが表示されないといった問題が発生する場合、プロンプトの記述が不十分である可能性があります。具体的なキーワードを追加し、細かく指示することで改善が見込めるでしょう。

また、複数人が写った構図の複雑な画像や、解像度の低い画像を使用すると、AIが被写体を正しく認識できず、期待通りの結果が得られないことがあります。

このような場合は、単一の被写体に絞った画像や、より高画質な素材を使用してください。生成処理が中断される場合は、サーバーの混雑が原因と考えられるため、時間帯を変更して再度実行することで改善する可能性があります。

下記の記事では、AIフィギュア化のクオリティを格段に上げるプロンプト術を紹介してます。

参考:Gemini 2.5 Flash Image(Nano-banana)とは?企業のDX・ビジュアル生成活用ガイド

まとめ

AIフィギュア化は、GoogleのGemini(Nano Banana)を使えば無料で簡単に実現できます。Google AI Studioにアクセスし、画像をアップロードしてプロンプトを入力するだけで、写真やイラストが本格的なフィギュア風の画像に変換されます。

クオリティを上げるには、スケール感や質感、ポーズといったディテールを指定し、台座やパッケージデザインまで含めて指示することが重要です。ネガティブプロンプトを活用すれば、要らない要素を除外してより理想に近く仕上げられます。

ただし、著作権や肖像権には十分配慮し、商用利用する場合はGoogleの有償サービスの利用を検討しましょう。

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生成AI のサービス比較と企業一覧(画像生成AI)

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