2022関西ものづくりAI/IoT展レポート!
最終更新日:2024/02/27
2022年10月5日(水)~7日(金)の3日間、インテックス大阪にて関西ものづくりAI/IoT展が開催されました。
主催社RX Japanのメディアパートナーを務めるAIsmileyが、会場の様子をレポートします。
関西ものづくりAI/IoT展は、関西ものづくりワールドの展示会の一つで、最新のAI・IoT企業が集う西日本最大級のイベントです。
今回が5回目の開催で、IoTプラットフォーム、AIソリューション、セキュリティ、通信機器など製造業向けAI/IoTサービスが多数出展していました。
会場では多数の来場者が様々なブースのデモンストレーションを熱心に見学していたり、実際商談に入るなど、AI/IoTへの関心の高さが伺えます。
ブース紹介
ブレインズテクノロジー――あらゆる稼働データをAIが多角的に分析――
ブレインズテクノロジーのブースでは、異常検知ソリューション「Impulse」が提供する「時系列異常検知」「外観検査」「作業分析」のデモンストレーションが展示されていました。
マーケティングマネージャーの桑原さんに取材しました。
――製品の特徴を教えてください。
今回の目玉は作業分析で、予めベテランの方の作業を撮影して、特徴をAIに学習させることで、別の作業員の作業工程や作業時間の違いを自動的に検知できます。
これまでAIでは難しかった非言語的なノウハウも学習できるので、人材不足解消や作業効率化・品質アップに役立つと考えています。
――異常検知ソリューション「Impulse」の強みはなんでしょうか。
どのような製造業の方にも対応できますので、ぜひご相談ください。
井上――人が目視で行う作業はなんでも自動化――
井上のブースでは画像検査Deep i、予知システムyocchi000、LoTシステムPinoTの3製品が展示されていました。
生産ライン画像検査のデモ機が設置されており、関心を集めていました。
撮影のためにスペースを開けていただいた皆様ありがとうございました
チーム技術マネージャーの石川さんに取材しました。
――製品の特徴を教えてください
この展示では生産ラインの不良検出をしていますが、ライン作業に限らず「人間が目視で行う作業」はほぼすべて自動化できます。
例えば、ブドウ農家で、これまで一房何粒あるのかを一粒一粒数える作業があったのですが、こちらの製品をつかうことで正面画像1枚で何粒ついているのか瞬時に判断できるようになりました。AIなら立体物の死角も予測できるわけですね。
かなり幅広い用途に対応できます。
――導入が不安という方に向けたメッセージはありますか
まずは相談していただければと思います。
――製品の強みを教えてください
MENOU――誰でも使える検査AI開発環境で業界に革命を――
MENOUのブースではMENOU AI開発プラットフォームのデモンストレーションが行われていました。
マーケティング部の斉木さんに取材しました。
――今回展示されている製品について教えてください
外観検査を自動化するための、検査AI開発ツールMENOU-TE(メノート)と、開発した検査AI運用ツールMENOU-RN(メノーラン)の2製品を展示しています。
この2製品をあわせて「MENOU AI開発プラットフォーム」といい、画像管理・AIモデル作成・ルールベース画像処理作成・AI実行設定・検査ライン運用保守までひとつのプラットフォームで実現します。
当社MENOUは、光学機器メーカー出身メンバーが立ち上げた会社でもあるので、ソフトウェアはもちろんですが、撮像系の設計・選定のご提案をすることも可能です。
――ユースケースを教えてください
例を挙げますと、野菜の見た目や傷などをAIで判断して、等級を振り分けることなどにも活用されています。
――製品の強みは何ですか
アイコンをマウス操作でつなげることで、誰でも複雑なAIモデルを設計することができます。
従来の外注またはAIエンジニアに開発を依頼する場合、現在の作業工程を仕様書にしなければなりませんが、人が行っている作業を完璧に言語化することは難しいため、仕様の不一致が発生してしまいます。
タスクコネクションがあれば外観検査に携わっているお客様自身が、検査仕様をもとにAIモデルを設計し、精度を上げるための追加学習も効率的にできるなど、迅速にアップデートできるようになります。
――今後の展望をお聞かせください
今までは本当にAI導入により自動化が可能かと一歩踏み込めなかったり、費用対効果が不透明と懸念されていたお客様も、AI開発・運用を一貫して自社で内製できるとなればAIを試しやすくなります。
その結果これまで自動化が進まなかった検査でも自動化が進み、システムを導入することで今まで取られていなかった検査データを集めることも可能となります。
我々としては、そのようにして集まった新たな検査データから生産性向上を提案するようなサービスも展開したいと考えています。
コニカミノルタジャパン――過酷な環境でも問題なし!なエッジAIカメラ――
コニカミノルタジャパンでは、エッジAIカメラを軸に、侵入検知や出庫警報などを展示していました。
今回、DW事業部DWP事業企画統括部画像IoTソリューション推進部マーケティング企画グループの佐藤さんに取材しました。
――製品の特徴を教えてください
侵入検知や出庫警報をすべてカメラの画像でやってしまおうということです。例えば侵入検知であれば、人や物が侵入検知エリアに入ると、レッドフレームやメールなどで自動で通知します。
出庫警報は車だけを検知してランプで知らせることができますし、車両の進んでいる方向も検知できるので、例えば車両が左に曲がったときだけ警報というようなこともできます。
これらをAIカメラを設置するだけで簡単に実現できます。もともと出庫警報は設置が大変で、何個もセンサーを設置したり、ループコイルを地下に埋設するなどしなければなりませんでした。
例えば検知する方向を変えたいなどといった場合はいちいちループコイルを掘り返したりするために工期も予算も上がってしまいます。
その点こちらの製品はカメラと信号線をつなぐだけなので、設備入れ替えなどはすぐに完了します。
――カメラの特徴はありますか
例えば粉塵が舞っているような現場も固定式で可動部がないので大丈夫です。
――今後の展望を教えてください
マルチデバイス対応のためカメラのメーカーは問いません。
例えば災害が起こったときに、現地の映像を本部で管理できるようにしていきたいです。
アイスマイリーも8-4ブースに出展しました。
皆様ご来場くださりありがとうございました!
ものづくり展ということで、製造業に特化した製品が数多く展示されていました。
画像認識AIやノーコードに力を入れている企業が多く、特に発展している分野であることを感じました。
来場者からもお話を伺いましたが、皆さん熱意を持って会場を回っていることが実感できました。
次回のものづくりワールドは九州で開催されます。
ものづくりのAI化に興味がある方は、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
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