花王、AI技術を導入した異常予兆検知の取り組みが「レスポンシブル・ケア大賞」受賞
最終更新日:2022/08/08
花王は、和歌山工場において、先進的AIによりビッグデータを解析し、プラント運転監視の自動化や異常予兆を検知するシステムを構築した取り組みが高く評価され、レスポンシブル・ケア賞において、最高賞である「第16回レスポンシブル・ケア大賞」を受賞しました。
このAIニュースのポイント
- 花王、和歌山工場の先進的AI技術を導入したプラントの異常予兆検知の取り組みが「レスポンシブル・ケア大賞」受賞
- レスポンシブル・ケア賞は日本化学工業協会がレスポンシブル・ケアの活動に優れた功績・貢献をした事業所または個人を表彰
- AIによりビッグテータを解析、プラント運転監視の自動化や異常予兆を検知するシステムを構築した取り組みが高く評価
花王株式会社は、和歌山工場において、先進的AIによりビッグデータを解析し、プラント運転監視の自動化や異常予兆を検知するシステムを構築した取り組みが高く評価され、一般社団法人日本化学工業協会がレスポンシブル・ケアの活動に優れた功績あるいは貢献をした事業所、部門、グループまたは個人を表彰するレスポンシブル・ケア賞において、最高賞である「第16回レスポンシブル・ケア大賞」を受賞しました。
花王は、「ハイジーン&リビングケア」「ヘルス&ビューティケア」「ライフケア」「化粧品」のコンシューマープロダクツ事業と、産業界のニーズにきめ細かく対応したケミカル事業を幅広く展開しており、それら多様な製品の製造拠点では、設備の高経年化や人財の高齢化・不足、技術伝承などの課題や環境変化への対応が必要となっています。グローバルマザー工場である和歌山工場では、多くの品種・運転パターンがあり、複数工程の同時監視など監視負荷が高いケミカル事業のエステル設備について、AI技術を活用した運転監視の自動化・異常予兆検知のしくみを導入しました。信頼性の高い異常予兆検知を可能にし、大幅な業務負荷削減に加えて、生産性向上、製造技術の伝承と現場力の向上、監視業務の標準化による属人化の解消を達成しました。
この取り組みは、連続プロセスではなくバッチプロセスで初めてビッグデータを用いた異常予兆検知のシステムを実現し、今後さらに他の工程への展開や復旧対応にもつなげられる可能性があること、また最先端のAI技術を用いた異常予兆検知の取り組みであり、技術の伝承や生産性向上を実現していることが他社の参考になる事例として高く評価されました。
出典:PR TIMES
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