AIカメラによる交通量調査、大分県初の実証実験を実施
最終更新日:2024/03/13
大分市賀来西にAIカメラを設置し、12時間の交通量調査の実証実験を11月16日(火)に実施します。人口減少による人手不足の解消と、業務の効率化、高度化、コスト削減を目指します。
このAIニュースのポイント
- オートバックスセブンは大分県と締結した包括連携協定に基づき、「AIカメラによる交通量調査の実証実験」を実施
- 交通量調査を手軽に実施できるようになり、より交通実態に即した道路計画立案が期待される
- 将来的には、オープンデータ化により、民間利用の機会の創出や利活用の推進を狙う
株式会社オートバックスセブンは、大分県と締結する地域課題解決に関する包括連携協定の「その他、地域社会の活性化および県民サービス向上に関することの協働分野」に基づき、11月16日(火)に、大分市内にて「AIカメラによる交通量調査実証実験」を実施します。
国土交通省が、自治体と共同で5年に1度実施している「全国道路・街路交通情勢調査」で、国が調査する約7,600区間については、今年度調査から、全面的に人手観測を廃止、交通監視カメラの映像を人工知能(AI)で解析する手法を導入すると2021年9月に発表されました。人口減少による人手不足の解消と、業務の効率化、高度化、コスト削減を目指すものです。
オートバックスセブンでは、大分県由布市との包括連携における「地域防災と防犯対策の推進に関すること」の取り組みとして、今年度、河川水位監視 AI カメラを用いた危険水位の自動検知に関する実証実験を実施しています。AI搭載の河川水位監視カメラは、従来のセンサーを用いた水位測定と比べ低コストで、中小規模の河川の見守りに適しており、警戒水位などに達した場合、関係者に通知する機能も搭載しています。
今回、このAIカメラとサービスを転用し、大分市賀来西にカメラを設置し、12時間の交通量調査の実証実験を実施。AIカメラによる交通量調査の実証実験は、大分県の取り組みとしては初となります。
車両の特徴を事前に学習したAIにより、交通量を計測します。長時間連続調査や簡易的な調査でも手軽に実施でき、調査箇所を増やすことでより精度の高い観測データが得られます。また、商業施設や集合住宅、店舗出店のための事前調査などにも、プライバシー情報を削除したデータをオープンデータとして利活用することを視野に検討。
このサービスを導入することで、人手不足の解消、業務の効率化、コスト削減だけでなく、データ連携基盤などを活用し、地域社会の活性化や県民サービスの向上につながる新たなプロジェクトの創出を目指します。
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