創薬研究のDX化で治せない病気のない世界を実現!FRONTEOの創薬支援AI「Cascade Eye Ver. 1.2」発表
最終更新日:2022/08/08
FRONTEOが、創薬支援AI「Cascade Eye Ver. 1.2」を発表しました。
新たな創薬ターゲットや既存薬の別疾患への転用など、従来の手法では困難な創薬アプローチを可能にします。
このAIニュースのポイント
- FRONTEOが創薬支援AI「Cascade Eye Ver. 1.2」を開発
- 自社の自然言語解析AIエンジンを用いて論文や医療情報を解析、分析対象の疾病に関連する分子や遺伝子を表示
- 特定の分子・遺伝子の周辺経路図を拡大表示、解析対象を拡大し創薬研究のDX化と効率化に貢献
Cascade Eyeは、FRONTEOの自然言語解析AIエンジン「Concept Encoder」を用いて論文情報や医療情報を解析し、分析対象としたい疾病に関連する分子や遺伝子をパスウェイマップ状に表示するAIシステムです。新たな創薬ターゲットの選定や、ドラッグ・リポジショニング研究の効率化を促進するだけでなく、研究者のバイアスに左右されない創薬解析ができることなどが特徴で、2020年のリリース以来、複数の製薬企業やアカデミアでの導入が進んでいます。
既存のCascade Eye Ver. 1.1では、AIが表示するパスウェイマップに含まれている特定の分子や遺伝子と直接関連している部分のみを抽出したい場合、別工程での処理が必要でした。しかし今回のバージョンアップにより、マップ中の分子・遺伝子を選択してダブルクリックするだけで、特定の分子・遺伝子の周辺のみの経路図を拡大表示することができるようになりました。また従来、経路図の部分抽出は経路図のスタート地点からしか行えませんでしたが、Ver. 1.2では、経路図の終点や、応答性分子・遺伝子等の中間部からも行えるようになり、解析できる対象が格段に拡張しました。
このほか、AIが参照するソースに、公開されている論文やデータベースだけでなく、システム導入企業や研究機関が保有するデータも追加し、企業・研究機関ごとに独自のデータベースで研究することが可能となりました。
創薬研究のDXと効率化による「治せない病気のない世界」の実現。今回の開発は、今後の医療界隈に大きな影響を与えそうです。
出典:PR TIMES
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