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最終更新日:2025/10/09
「Geminiをもっと使いこなしたいけれど、無料版では物足りない」「動画生成やデータ分析など、高度な機能を試してみたい」といった方に朗報です。Gemini AI Proなら、GoogleのAIをフル活用でき、日常業務や学習の効率を向上させることができます。
この記事では、Gemini AI Proの機能や無料版との違い、具体的な活用方法から料金プランまで解説します。
Gemini AI Proは、Googleが提供する有料AIサービスで、無料版よりも高性能なモデルや機能を利用できます。自分の用途に合ったプランを選ぶためには、まず両者の違いを正確に理解することが重要です。
Google AI Proは、従来の「Gemini Advanced」が進化したGoogleの有料プランです。Geminiアプリを中心に、Googleの最先端AI機能を利用できるサービスとして提供されています。
Googleアカウントを持つ18歳以上の個人ユーザーが対象です。使用シーンは、プレゼンテーション用の動画作成、レポートの下書き、論文の要約など、ビジネスや学習で役立ちます。
月額2,900円で利用でき、初回は1か月間の無料トライアルが提供されています。
参考:Geminiアプリヘルプ「Gemini Advanced にアップグレードする」
無料プランとGoogle AI Proの機能差を比較すると以下のようになります。
項目 | 無料版 | Google AI Pro |
---|---|---|
料金(税込) | 無料 | 月額2,900円 |
利用可能な主なGeminiモデル | Gemini 2.5 Flash(一部で2.5 Pro) |
Gemini 2.5 Pro(完全アクセス) |
Gemini 2.5 Proの利用回数 | 1日あたり25回まで | 1日あたり100回まで |
動画生成(Veo 3 / Veo 2) | 利用不可 | 月10回まで生成可能 |
Deep Research機能 | 月5回まで | 月250回まで |
NotebookLMの拡張 | 標準利用量 | 上位版「NotebookLM Plus」が利用可能(利用上限が5倍) |
ストレージ容量 | 15GB | 2TB |
参考:Gemini をもっと活用しよう、Google AI プランで毎日をパワーアップ
Google AI Proでは利用回数が4倍に増え、動画生成機能やNotebookLM Plusが新たに利用できるようになり、ストレージ容量も133倍まで拡張されます。
無料版でも一部機能は利用できますが、Google AI Proでは回数制限が緩和され、より高度な機能が利用可能になります。
Gemini AI Proには、高性能AIモデル、動画生成、アプリ連携、大容量ストレージなど、業務効率化に役立つ機能が充実しています。
Google AI Proでフルアクセスが解禁される最高性能モデル「Gemini 2.5 Pro」は、複雑なコーディング支援や長文の読解、高度な推論能力に優れています。
たとえば、プログラミングのバグ修正提案や学術論文の分析が可能になります。
また「Deep Research」機能に関しては、月間の利用回数が無料版の5回から250回に増え、複雑なテーマについてAIがWeb上の最新情報を検索・整理してレポートを自動生成します。
最大1,500ページのドキュメントや3万行のコードを一度に処理できる膨大な情報処理能力により、プロジェクト管理なども効率化できるでしょう。
テキストプロンプトから動画を生成するAI「Veo 3 Fast」をProプランでは月10回まで利用できるようになります。8秒間の音声付き動画を自動生成でき、SNS投稿やプロモーション動画に活かせます。
また、テキストや画像から映画のような映像を作成できる編集ツール「Flow」も利用でき、Veo 3やImagen 4(画像生成AI)と連携してプロンプトに応じた映像シーンの生成から編集まで一貫して行えます。
静止画から動画へ変換するAIツール「Whisk」の変換回数が、月10回から100回に増加し、写真やイラストをアニメーション化した動画制作が楽しめるようになります。
Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシートなどのGoogleアプリにGeminiが直接統合され、画面を切り替えることなく作業効率が向上します。
メールの下書き作成、文章の要約、データ整理や数式の提案などを依頼できます。
また、情報整理・調査ツール「NotebookLM」の上位版である「NotebookLM Plus」が利用できるようになり、次のように制限を拡張できます。
項目 | NotebookLM(無料版) | NotebookLM Plus(Google AI Pro) |
---|---|---|
ノートブック数 | >最大100件 | 最大500件 |
ソース数/ノートブック |
最大50件 |
最大300件 |
質問回数/1日 | 最大50回 | 最大500回 |
音声要約生成数/1日 | 最大3回 | 最大20回 |
こうした連携機能により、以下のような業務効率化が実現します。
たとえば、プロジェクト管理では、Googleドキュメント内でGeminiに進捗レポートの作成を依頼したり、Gmailで会議の議事録を自動要約してチームメンバーに送信できます。
レポート作成では、スプレッドシートのデータをGeminiが分析してグラフ化の提案を受けたり、複数の資料をまとめた分析レポートを生成できます。
Google AI Proに加入すると、Google Oneの特典としてクラウドストレージが2TBに拡張されます。無料プランの15GBと比較して約133倍の大容量であり、Google Drive、Gmail、Googleフォトで共通して利用できます。
画像や動画、重い資料ファイルも余裕を持って保存でき、Geminiでの分析のためにデータを一元管理しやすくなるメリットがあります。大容量のストレージにより、AI機能をフル活用した業務効率化ができるでしょう。
Gemini AI Proが提供する多彩な機能を、日常の業務や学習において効果的に活用するための方法を、実例とともに紹介します。
NotebookLM Plusを活用することで、授業で取ったノートやPDFをアップロードして、重要ポイントを抜き出した要約や理解度を確かめるための質問集を自動生成できます。
例として、「今回のノート内容から期末試験用の復習資料を作成してください」という指示を出すことで、テーマ別に分類された学習用資料を生成できます。
加えて、Deep Research機能を組み合わせることで、ノートに記載された専門用語や歴史的な出来事に関して、AIが自動的にインターネット検索を行い、理解を深める補足レポートまで用意してくれるでしょう。
GeminiがGmailやGoogleドキュメントなどのアプリと統合されているため、作業中にそのままGeminiのサポートを受けられます。
プレゼン資料の下書き、レポート用の画像生成、議事録の要約、メールの下書きなどをすべてGeminiが代行してくれます。
たとえば、会議後にGmailで「今日の議事録を要約して関係者に送信して」と依頼すれば、重要な決定事項や次回のアクションプランを整理したメールを自動生成できます。
複数の業務プロジェクトを管理する際も、文章や資料、映像の全方位からGeminiがサポートするため、進行スピードと情報共有の質が向上します。
Google AI ProのDeep Research機能を活用することで、「持続可能なエネルギー政策の国際比較」や「リモートワーク導入による企業文化の変化」のような多角的なテーマについても、関連するニュース記事・学術論文・専門解説をAIが収集・統合し、体系的なレポートとして整理します。
従来は長時間を要していたリサーチ業務をGeminiに委ねることができるため、より短期間で情報を取得でき、企画書や報告書のクオリティ向上にも寄与します。
Geminiがリアルタイムで最新の情報を検索・整理し、要点を網羅したレポートを自動生成するため、専門性の高いトピックの調査においても効率的な作業が実現できます。
Gemini AI Proの月額料金プランと、対象となる大学生が利用できるお得な無料キャンペーンについて解説します。
参考:Gemini をもっと活用しようGoogle AI プランで毎日をパワーアップ
Google AI Proの月額料金は2,900円(税込)です。初めて利用するユーザー向けには、1か月間の無料トライアルが提供されており、Proプランの全機能を体験できます。
無料期間中に解約すれば料金は発生しませんが、申し込み時に支払い方法としてクレジットカードなどの登録が必要になります。
Google Oneの「AIプレミアムプラン」として提供されるため、まずは無料トライアルで使い勝手を確かめ、自分の業務や用途に合っているかを試してみることをおすすめします。
現在Googleは対象国の大学生に向けて、Google AI Proプランを1年間無料で提供するキャンペーンを実施中です。
日本を含むアメリカ・韓国・ブラジル・インドネシアなどの国々に在住の18歳以上の大学生が対象となり、月額2,900円が無料になるため年間34,800円分お得になります。
キャンペーンの申し込み期限は2025年10月6日までです。(※2025年9月時点)
すでに学生向け割引プランを利用中の場合でも、いったん解約して再登録すれば無料キャンペーンを利用できます。対象となる学生の方は、期限までに忘れずに申し込みを行いましょう。
Gemini AI Proへの加入手順は簡単ですが、契約前に確認すべき注意点や解約方法を知っておくことが大切です。スムーズに利用を開始し、安心して継続するための情報を押さえておきましょう。
Google AI Proへの加入はオンラインで簡単に行えます。
申し込み完了後、Geminiに自動で移動し、画面上に「Pro」と表示されていれば加入手続きが完了しています。
大学生が申し込む場合は、学生専用ページから「特典を入手」を選び、大学名や学校発行のメールアドレスを入力して在籍を証明すると、1年間の無料特典が利用できます。
なお、スマホ・PCのどちらからでも対応可能です。
Google AI Proに申し込むには、18歳以上であることや個人のGoogleアカウントが必要(Google Workspaceアカウントは不可)などの利用資格があります。
サブスクリプション管理の注意点として、無料トライアル終了後は自動課金が開始され、学生キャンペーンでも有料プランに移行する点を理解しておく必要があります。
また、個人情報や機密データを入力すると、AIの学習データとして利用され、他者への回答に含まれるリスクがあるため、入力は避けるべきでしょう。
Gemini AI Proの登録や利用時に発生しがちな問題とその解決策、さらにユーザーからよく寄せられる質問について解説します。
申し込み前に確認すべき利用資格として、18歳以上であることと個人のGoogleアカウントを持っていることが必要です。これらの条件を満たしていない場合は登録できません。
すでにキャリアやPixel Pass経由のGoogle One契約がある場合、事前にその契約を解約しないとGoogle AI Proに切り替えられない場合があります。
学生向け無料キャンペーンを利用する際は、申し込み期限が2025年10月6日までとなっているため、期限を過ぎると特典が利用できなくなります。事前に条件を確認して登録時のトラブルを防ぎ、期限管理を徹底することが重要です。
Gemini Proが出力する情報は常に正確とは限らず、誤った情報を含む可能性があります。特に専門性の高い分野やニッチな分野では、誤情報に基づいて回答を生成する(いわゆるハルシネーション)可能性が高いため、ユーザー自身でファクトチェックが必要です。
また、入力した個人情報や機密情報がAIの学習に利用され、他者への回答に使用されるリスクがあるため、機密性の高い情報の入力は控えましょう。
商用利用に関しては、2025年9月時点で明確なガイドラインが公開されていないため、利用規約や「生成AIの使用禁止に関するポリシー」を遵守する必要があります。企業で機密データを扱う場合は、学習に利用されない仕様の「Gemini for Google Workspace」への加入も検討できます。
Google AI Proは、Googleの最先端AI技術を活用できる有料プランで、高性能なGemini 2.5 Proモデルや動画生成機能、大容量ストレージなど、無料版では利用できない豊富な機能を提供しています。月額2,900円で利用でき、初回1か月間の無料トライアルや大学生向けの1年間無料キャンペーンも実施されています。
講義ノートの整理、プロジェクト管理、高度なデータ分析など、さまざまな場面でAI機能を活用することで、業務効率化と生産性向上を実現できます。ただし、情報の正確性の確認や機密情報の取り扱いには注意が必要です。自分の用途に合わせて、まずは無料トライアルから始めてみることをおすすめします。
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