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最終更新日:2025/09/04
Power Automate AI Builder とは?
Power Automate AI Builder は、Microsoft の業務自動化ツールに統合されているローコードAI機能です。AI Builder を使うことで、プログラミングコード不要でAIを簡単に構築・運用でき、社内のAI活用を円滑に進めることが可能です。
本記事では、Power Automate AI Builder の主な特徴や使い方、ライセンス、主な活用事例などについて詳しく解説します。他社のAI自動化ツールとの比較も紹介しますので、業務効率化に役立つAIツールの導入に向けて、ぜひお役立てください。

Power Automate AI Builder は、Microsoft のクラウドベース自動化プラットフォーム「Power Automate」で活用できるローコードAI機能です。業務アプリケーションやワークフローに事前学習済みのAIモデルを簡単に組み込めるため、業務効率化に役立ちます。
また、直感的なUI設計により、プログラミングの専門知識がなくてもAIを簡単に活用することが可能です。Microsoft 製品とシームレスに連携でき、データ分析や画像・テキストなどの抽出、インサイト収集といった作業も迅速にこなします。
Power Automate は、Microsoft のローコード開発プラットフォーム「Power Platform」に含まれるRPAツールです。ルーティン作業など、日々の業務における繰り返し作業を自動化できます。
複数のアプリケーションやサービスの連携に加え、テンプレート機能やデスクトップ操作の自動化など、業務に役立つ多彩な機能を搭載しています。営業部門や人事、経理、IT部門などでの事務作業に活用することで、業務時間の短縮や負担軽減、人為的ミスの削減につながります。
関連記事:RPAとは?おすすめの6つのツールと自動化できる5つの業務

Power Automate AI Builder は、Microsoft社のツールであり、同社の他のツールやシステムとのシームレスな連携に強みがあります。また、直感的に操作できるシンプルなUI設計や、多様なAIモデルの利用、自社データでの微調整によるAIの最適化といった点もポイントです。
これらの特徴を詳しく見ていきましょう。
Power Automate AI Builder は、Microsoft エコシステムと統合されており、シームレスな連携が実現します。多くの企業で導入されている Outlook や Teams、Excel、Dynamics 365 などの Microsoft 365 各種サービスの標準コネクタを装備しており、既存環境にスムーズに組み込めます。
そのため、少ない追加学習コストで、社内の自動化プロジェクトを進められる環境を実現できます。また、AI Builder の背後で動作する Azure AIサービス(Azure Cognitive ServicesやAzure OpenAI)を Power Platform 経由で利用する形のため、Azure上で構築されたAIモデルの延長として AI Builderを活用できます。
AI Builderは、専門知識がなくても扱える直感的なUIを備えており、AIモデルの構築や運用を手軽に進められます。プログラミングの専門知識や操作が不要で、ドラッグ&ドロップなどの操作により、AIモデルを作成、適用できるよう設計されています。
例えば、画像データを読み込む「物体検出モデル」を作成する場合、ガイドに沿っていくつかのステップを踏むだけで構築可能です。そのため、IT部門だけでなく、人事や総務といった各業務担当者が自らAI活用に取り組むことができ、現場主導での業務改善につながります。
AI Builder には、OCRによる画像認識や物体検出、感情分析、カテゴリ分類といった多彩なAIモデルが搭載されています。企業の多岐にわたる課題を解消するために、単体のAI機能では十分に対応できない可能性があります。
そこで、豊富なAIモデルを簡単に使える環境があれば、さまざまなシーンや用途で柔軟に利用できます。具体的には、経理部門では請求書のOCR画像データ認識、カスタマーサポートでは感情分析、マーケティングでは需要予測、といった形で活用が可能です。
企業独自のデータを用いてAIモデルをチューニングすれば、さらに柔軟性を高めることが可能です。業務特有のデータパターンや課題に対し、汎用的なAIだけでは十分な対応ができないケースがありますが、AI Builder を用いることで自社特化型のAIモデルへと進化させ、自社業務の最適化が実現します。
例えば、専門用語を含む文章の分類作業において、自社データでAIを再学習することで精度の向上が期待できます。

Power Automate AI Builder は、単独の機能としてではなく、Power Automate もしくは Power Apps などの有料ライセンスに含まれる形で提供されています。Power Automate AI Builder を利用するためのライセンスと料金プランを以下の表にまとめました。
| プラン/ライセンス | 料金 | AI Builderクレジット | 主な利用条件 |
|---|---|---|---|
| Power Automate Premium (ユーザー単位) |
2,248円/月* | 5,000/月 | ユーザーごとの課金 |
| Power Apps Premium | 1,799円〜/月* | 250/月
(従量課金プラン) |
アプリの利用・作成ごとに課金 |
| Dynamics 365(一部) | 要問合せ | ライセンスにより異なる | 業務アプリでのAI利用 |
| AI Builder アドオン容量追加 |
要問合せ | 100万クレジット/月単位で購入可 | ライセンスごとのクレジットを超える場合 |
*年払いでの月額換算
AI Builder 利用時には、「クレジット」という単位が消費されます。各ライセンスごとに、毎月付与されるクレジット量が上記のように決まっており、処理内容に応じて必要量が変わります。付与されたライセンスを超えた場合、アドオン容量の追加購入が必要です。
初めてAI Builderを試す際には、無料トライアルを利用できます。30日間の試用版で、モデルの作成・実行やアプリ・フローへの組み込みなど一部のAI Builder機能を無料で体験できます。

Power Automate AI Builder を利用する際の大まかな手順は、以下の通りです。
Power Automate AI Builder と同様に、業務自動化や生成AI活用を支援するツールは多数存在します。ここでは、Zapier と Make、UiPath AI Center との比較を紹介します。
Zapier とは、6,000以上のクラウドサービスと連携できるノーコード自動化プラットフォームです。外部AIツールと組み合わせやすい点が特徴で、ChatGPTなどの生成AIと連携することで、さまざまなタスクを自動化できます。
例えば、テキストの自動生成や要約、分類をワークフローに組み込む際に役立ちます。ただ、Microsoft 環境との親和性が高い Power Automate AI Builder に比べると、セキュリティやガバナンスは低くなります。外部AIサービスを柔軟に活用したい場合に、Zapier は多様なクラウド連携を柔軟かつ容易に利用可能です。
Make(旧Integromat)は、Zapierと並ぶノーコード自動化プラットフォームで、複雑な条件分岐やデータ変換を視覚的に設計しやすい点が強みです。数百のアプリケーションやサービスと連携でき、細かな制御機能により自由度の高いワークフロー構築が実現します。
OpenAI や Google Cloud などの外部AIサービスとAPI連携すれば、AIによる自然言語処理や画像認識を組み込めます。環境やプラットフォームに依存せず、柔軟な設計が可能です。
UiPath AI Center は、RPAツール「UiPath」と連携してAIモデルを組み込み、運用できる専用の環境です。画像認識や自然言語処理などの独自AIモデルを追加でき、業務フローの中にAIを直接組み込んで柔軟に運用できます。
Power Automate AI Builder がノーコード開発に対応しているのに対し、UiPath AI Center では基本的にデータサイエンティストや開発者向けの高度開発にも対応できる設計です。特化型のAI活用や大規模RPAとの統合といった場面での活用に適しています。
Power Automate AI Builder は、国内外の企業でも導入が進んでおり、手作業による人為ミスの削減や、年間数百時間に及ぶ作業時間の削減といった効果を打ち出しています。
また、活用シーンは多岐にわたり、一例を以下に示します。
今後は業種を問わず、バックオフィス業務の効率化からフロント業務の高度化まで幅広く取り入れられていくことが予想されます。
Power Automate AI Builder は、社内の Azure Active Directory(Azure AD)と連携することで、ユーザー認証やアクセス制御を既存の仕組みで一元管理できます。また、データ損失防止(DLP)ポリシーに準拠しており、企業の情報ガバナンスを遵守しながらAI活用を進められます。
すでに Microsoft 製品を業務基盤として利用している組織にとっては、セキュリティ面と操作性の両立を実現しやすい選択肢と言えます。
また、Azure AD の権限管理と Power Platform の環境管理が統合されており、IT管理者は管理コンソールから直接制御することが可能です。新たに管理体制を整備する必要がなく、セキュリティを維持しながら柔軟に運用できるでしょう。
Power Automate AI Builder は、Microsoft 365 や Azure と連携しながら、ノーコードでAIを業務に取り入れられる強力なプラットフォームです。OCRや画像認識など多様なモデルを標準搭載し、自社データでのチューニングにも対応しているため、現場主導での業務効率化を実現できます。
また、セキュリティやガバナンス面に優れており、企業のAI活用を安心して推進できるでしょう。
アイスマイリーでは、RPAのサービス比較と企業一覧を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。
いいえ、必要ありません。AI Builder はノーコードで利用できる設計で、プログラミングコードや機械学習の専門知識がない人でもAIモデルを活用できます。
また、直感的に操作できるUIを備えているため、業務担当者自身でAIをフローに組み込むことも可能です。現場部門が主体となって業務効率化を進められます。
モデルの精度を高めるためには、学習データの「量」と「質」を改善する必要があります。例えば、誤記やノイズの少ないデータを用意し、業務でよく利用するパターンを多く含める方法があります。
また、自社固有のデータを使ってトレーニングすることで、より現場に適した予測や分類が実現しやすくなります。試験導入で小規模にテストし、改善を繰り返すことも精度向上につながるでしょう。
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