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Claude 4 モデル登場!新機能や他社との比較・料金など詳しく解説

最終更新日:2025/06/23

Claude 4 モデル登場!

Anthropic 社は2025年5月22日、Claude の最新版「Claude 4」の提供を開始しました。プログラミングや推論をはじめ、AIエージェント構築といったシーンで最高水準の能力を実現しています。また、コーディングに特化した機能「Claude Code」も同時に正式リリースされ、最先端のLLMモデルの性能に注目が集まっています。

本記事では、Claude 4 の主な特徴から料金体系、他社のLLMモデルとのベンチマーク比較、使い方までわかりやすく解説します。「Claude Opus 4」と「Claude Sonnet 4」の違いや、Anthropic API の新しいスペックについても紹介しますので、最新AIモデルについて理解を深め、自社におけるAI導入に向けてお役立てください。

Claude 4とは

「Claude 4」は、2025年5月にリリースされた Anthropic 社のLLM(大規模言語モデル)「Claude」の最新モデルです。世界最高水準のコーディング能力を備え、推論能力や長文処理においても高度な性能を発揮するとされています。

また、AIエージェントとして、長期的なタスクの認識や実行、一貫性の保持が可能です。Anthropic APIをはじめ、主要なクラウドプラットフォームから利用できます。英語や日本語を含む多言語に対応しています。

Claude 4 Opus と Claude 4 Sonnet の違い


Claude 4 シリーズには「Claude Opus 4」と「Claude Sonnet 4」の2種類が展開されています。Claude Opus 4 は、世界最高レベルのコーディング能力と問題解決能力を備えた最上位モデルです。数時間の連続作業にも対応しており、AIエージェントとしての活用範囲も拡大されています。

また、Claude Sonnet 4 は、高いパフォーマンスと作業効率のバランスが取れた実用モデルです。ビジネスや日常シーンでの活用に適しており、高い費用対効果が期待できます。

両者はいずれも、ユーザーの指示内容や性質に応じて迅速な応答と深い推論に基づいた応答を生成できるハイブリッドモデルです。加えて、Web検索や外部ツールの活用により、出力品質を高められます。

Claude 4の主な特徴5つ

Claude 4 では、複雑なタスクや推論、高度なプログラミングに対応すべく、前モデルから複数のアップデートが行われました。ここでは、Claude 4 の主な特徴について詳しく解説します。

拡張思考(Extended Thinking)機能とツール使用

拡張思考(Extended Thinking)とは、モデルの推論プロセスにおいて、外部ツールを活用して回答を生成するモードです。複雑な質問や問題に対して、Web検索やコード実行などのツールを用いて計算や根拠の収集を行い、段階的に考えながら深い回答を生成します。

また、外部ツールとの連携や並列処理も可能です。モデルが自律的に内部でのツール呼び出しや複数の思考プロセスの処理を進めるため、高度なタスクやデータ分析においてより精度の高い回答を出力できます。この機能は、Claude 4 モデルではβ版として導入されています。

思考の要約(Thinking Summaries)表示

思考の要約(Thinking Summaries)機能では、長い推論過程をユーザーが理解しやすいように要約して提示します。モデルが実行している段階的な思考(CoT)を表示することで、結論に至るまでの道のりを提示することが可能です。

ユーザーがAIの回答根拠を把握しやすいため、透明性や信頼性の向上につながります。

長期メモリ・ロングタスク能力の強化

Claude 4 の Opus と Sonnet は、いずれも長時間の対話やタスク処理に対応できる大容量コンテキストを備えています。長期メモリファイルに要点を抽出・保存しながら、最大で7時間にわたる自律的な作業に対応できるとされています。

また、ファイルメモリはローカルに保存され、後で参照することも可能です。長期にわたるプロジェクトにおいて、文脈の一貫性を保持しつつ、暗黙知を構築しながらタスクを実行できます。一度に大量のドキュメントやコードベースを扱いたい場合にもスムーズな処理が実現します。

コーディング支援能力の充実

Claude 4 へのアップデートに伴い、コーディングに関する基盤能力も向上しています。Opus  と Sonnet はいずれも推論過程で複数の外部ツールを同時に呼び出し、結果に応じて再度思考する、というサイクルを自律的に行います。

ソフトウェア開発では、テストを実行する傍ら別の検索クエリを実行し、両方の結果を踏まえて修正案を提示する、といったやり方が可能です。また、開発者がプロジェクトフォルダーへのアクセスを許可することで、モデル自らメモリファイルを作成し、進捗や要件定義の重要事項などの情報を記録できます。

数時間から数日かかるような開発においても、一貫した方向性で提案を続けることが容易になっています。

安全性・透明性の強化と倫理問題への対策強化

Claude 4 の Anthropic 社独自の基準による安全レベルは、ASL-3 に位置付けられており、これまでのモデルより安全性が強化されたことを表しています。具体的には、Claude モデルで課題となっていた応答拒否への処置により、モデル使用時の安全性や回答の透明性が強化されました。

従来見られていた過度に保守的な応答制限に対しても、不必要な応答拒否を削減する形で対策が講じられ、コンテキストを適切に理解した上で回答するよう調整されています。また、効率を過度に重視するショートカットや、意図しない抜け道を試みる挙動が抑制され、不適切な近道行動が従来比で65%も減少したことが確認されました。

Claude Code の正式リリース

Claude 4 と同時にコーディング機能「Claude Code」が正式にリリースされました。世界最高レベルを達成しているAnthropicのコーディングツールを、開発者の日常業務に統合するためのSDKで、開発におけるさまざまな処理を支援します。

コード生成はもちろん、既存コードの理解やバグ修正、ドキュメント作成、リファクタリングなど開発サイクル全体をサポートできます。導入により、開発者はクリエイティブな本来の業務に集中できるようになり、さらなる生産性の向上が期待できます。

ここからは、Claude Code の主な特徴を紹介します。

IDE統合

Claude Code は、主要なIDE(統合開発環境)と直接連携でき、VS Code や JetBrains におけるシームレスな利用が可能です。Claude 上で提案されるコード編集を、IDE上でファイルのインライン表示を確認しながら、使い慣れたエディタで修正が行えます。

また、コードレビューや変更履歴の確認もしやすくなり、開発ワークフローの効率化やコーディング品質の向上を促します。IDEターミナルで Claude Code のインストールを実行するだけで、すぐに使い始めることが可能です。

GitHub連携

GitHub との統合機能「Claude Code on GitHub(β版)」は、GitHub 上の開発プロセスに Claude Code を統合した機能です。PR(プルリクエスト)へのタグ付けによって自動コード分析や問題点の指摘、改善案の提案などの作業を必要に応じて自律的に行えます。

レビューフィードバック対応やコード変更などを依頼でき、より迅速かつ効率的に高品質なソフトウェアの開発が実現します。

Claude 4 でも使える Anthropic API の新機能

Claude に対応した Anthropic API においても、大幅なアップデートがありました。開発者がより洗練された高品質なAIエージェントやソフトウェアを構築するために、以下4つの新機能が導入されています。

  • コード実行ツール: モデルによる実践的なコード処理や効果の検証
  • MCPコネクタ: 外部ツールやデータベースとの柔軟な連携
  • Files API:ファイルの永続的な管理と直接のアクセスによる高度なデータ処理
  • 拡張プロンプトキャッシュ:プロンプト結果を最大1時間キャッシュすることで、応答速度やコスト効率を向上

Web検索や引用機能も合わせて活用することで、開発者がより少ないコードで複雑なAIエージェントを構築できます。

Claude 4 と他モデル(GPT-4.1 / Gemini 2.5)徹底比較

Claude 4 と他社の「GPT-4.1」「Gemini 2.5 Pro」とのベンチマークを、以下表で比較してみましょう。

モデル Claude Opus 4 Claude Sonnet 4 GPT-4.1 Gemini 2.5 Pro
エージェント型コーディング
(SWE-bench 検証済み)
72.5% / 79.4% 72.7% / 80.2% 54.6% 63.2%
エージェント型ターミナルコーディング
(Terminal-bench)
43.2% / 50.0% 35.5% / 41.3% 30.3% 25.3%
大学院レベルの推論
(GPQA Diamond)
79.6% / 83.3% 75.4% / 83.8% 66.3% 83.0%
エージェント型ツール使用
(TAU-bench)
81.4% / 59.6% 80.5% / 60.0% 68.0% / 49.4%    —
多言語Q&A(MMLU) 88.8% 86.5% 83.7%    —   
視覚的推論(MMMU 検証) 76.5% 74.4% 74.8% 79.6%
高校数学コンペ(AIME 2025) 75.5% / 90.0% 70.5% / 85.0%   — 83.0%

参照元:Anthropic

プログラミングのベンチマーク「SWE-bench」では、Claude Opus 4/Sonnet 4は突出した数値を打ち出しました。これは業界最高水準と言われるスコアで、Open AI社のGPT-4.1 や Google の Gemini を上回っています。

CLI上でのコーディング能力を測る「Terminal-Bench」でも、Opus 4は43.2%と他モデルを抑えてトップの成績を出しています。コーディング性能においては、Claude 4が主要なLLMモデルでも特に優秀であると評価されています。

Claude 4 の料金体系【無料版・個人法人向け有料プラン】

Claude 4 の料金体系は、Sonnet と Opus とで異なります。 Claude 4 Sonnet は、無料プランを含むすべてのプランで利用可能ですが、Opus を利用するためには個人・法人の有料プランに加入する必要があります。

また、各モデルのAPI料金は以下の通りです。

モデル API料金
Claude Opus 4 入力:$15 / 1Mトークン
出力:$75 / 1Mトークン
Claude Sonnet 4 入力:$3 / 1Mトークン
出力:$15 / 1Mトークン

Claude Pro / Max プランの違い

個人向けの有料プランには、ProとMaxがあります。各プランの料金と、Claude 4 における利用制限は以下の通りです。

プラン 利用可能な範囲 料金
Claude Pro Claude Opus 4・拡張思考モード・Google連携・プロジェクト管理 など 月額$20
Claude Max Pro の5~20倍の利用上限・Claude Code CLI、新機能の先行提供 など 月額$100

Claude 4の使い方

Claude 4は、公式Webブラウザ以外にもさまざまなプラットフォームから利用可能です。ここでは、主なプラットフォームでの使い方を紹介します。

公式Webサイト(Claude.ai

Webブラウザから「claude.ai」 にアクセスします。アカウント作成またはログインするだけで、Claude 4 が表示され、チャットを開始できます。

Cursorエディタ

コードエディタ「Cursor」上でも、Claude 4 Sonnet が利用可能です。「New Chat」を選び、モデルの Claude 4 を選択するだけでスタートします。

関連記事:Cursorとは?できることから使い方まで詳しく解説

GitHub Copilot

GitHub Copilot では、プランに応じていずれかのClaude 4 モデルを利用できます。Sonnet 4は、すべての有料プランに対応しており、Opus 4 は Copilot Enterprise または Pro+ のユーザーに限り選択可能です。

関連記事:GitHub Copilotとは?使い方・料金・VScodeへの導入方法を解説

Google Cloud Vertex AI / Amazon Bedrock

Google Cloud の Vertex AI で、Claude 4 モデルを利用するには、Vertex AI API エンドポイントにリクエストを直接送信します。

また、Amazon Bedrock では、コンソールにアクセスしてClaude 4 を選ぶか、Bedrock の API を使用してアプリケーションからプログラムから呼び出すことも可能です。

関連記事:Vertex AIとは?使い方や料金、GoogleのGeminiとの違いも紹介

関連記事:生成AIサービス「Amazon Bedrock」とは?使い方や基盤モデル・料金体系を解説

Claude 4 の活用事例

Claude 4 は、複雑なコーディング支援やデータ分析の自動化をはじめ、コンテンツ生成やAIエージェントとしての業務支援など多岐にわたる活用が期待されています。ここでは、Claude 4 活用事例の一部を紹介します。

プレゼン資料の代わりに”動く教材”を自動制作

プログラミングの知識がなくても、Claude 4 を活用して自然言語の指示によって簡易的な動画を生成できます。一般的な教材は文字や数字が中心で、グラフや図解を使っても表現しきれないケースが少なくありません。

そこで、Claude 4 を使えば「グラフ上を点が移動する動画」や「暗記用のパズルゲーム」などを作成することが可能です。紙面やデジタル画面上の情報だけでは伝わりにくいような場合でも、動く要素を盛り込むことで体感を通した理解を支援できます。

Claude 4 の課題・今後の展望

Claude 4は、高度なAIエージェントツールゆえに、意図しない自律行動のリスクが指摘されています。前述した通り、安全対策を強化しており、実験期間に認められた危険性のあるアクションに対しても適切な対策に取り組んでいます。

また、今後はClaude 4 におけるマルチモーダル機能の強化や制御性のさらなる向上も期待されています。ベンチマーク比較では、視覚的推論や一部の専門領域におけるタスク処理など現時点ではGPT や Gemini に及ばない点も見られるため、今後どのように改善されるか注目されています。

まとめ

Anthropic 社の次世代モデル「Claude 4」は、世界最高水準のコーディング能力と高い推論能力を持つ最新LLMモデルです。GPT や Gemini といった他の主要LLMとの性能比較でも、コーディングにおけるスコアが突出しており、ソフトウェア開発における効率化や品質の向上といった効果が期待できます。

Claude 4 シリーズのうち、最上位モデルの Opus は、有料プランのみで展開されていますが、ビジネスや実用に適した Sonnet は無料版ユーザーでも利用可能です。公式Webサイトから操作性を試してみましょう。

アイスマイリーでは、独自に作成した「生成AIサービス比較と企業一覧」を下記より無料請求いただけます。自社でのAI活用やソフトウェア開発を検討する際に役立つ情報を網羅していますので、この機会にご利用ください。

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よくある質問

Claude 4 はどの国や地域で提供されている?

Webアプリ「Claude.ai」上では、Claude 4 を世界中から利用できます。APIは、アメリカやヨーロッパ、東京エリアを含むアジア圏で提供されています。日本語にも対応しており、入力と出力いずれも精度が高いため、さまざまな用途での活用が期待できます。

AIsmiley編集部

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