生成AI

最終更新日:2025/04/28
MMD研究所は、ソフトクリエイトと共同で製造業従事者2,500人を対象に「製造業におけるAIの利用実態調査」を実施しました。
このニュースのポイント
MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、製造業のAIソフトウェアを開発する株式会社ソフトクリエイトと共同で、製造業従事者2,500人を対象に2025年3月26日~3月31日の期間で「製造業におけるAIの利用実態調査」を実施しました。
今回の調査によると、63.5%の従事者が業務上の課題を抱えていると回答しました。
次に、業務上の課題があると回答した1,587人を対象に、具体的な課題を聞いたところ、最も多かったのは「人手不足・技能継承の問題」(60.2%)でした。次いで「コスト競争」(41.1%)、「労働環境の改善」(30.4%)が挙げられています。
一方で、AIを導入している企業は全体の21.4%にとどまっている結果となりました。
また、AIを導入していると回答した536人を対象に、初めてAI導入した年を聞いたところ、2024年が最多(24.8%)であり、2023年(18.3%)、2022年(10.8%)と、近年の導入が増加している傾向が伺えます。
AIを導入した理由を聞いたところ、「業務を効率化したかったから」(47.0%)が最多で、「課題解決ができそうな商品があったから」(25.7%)、「人手が足りなかったから」(18.8%)と続いています。
そして、業務上の課題があり、製造業でAIを導入していると回答した492人を対象に、AIを導入した結果の課題解決を聞いたところ、83.1%の従事者が「AIの導入によって課題が解決できた」あるいは「まだ解決していないが、解決に向かっていると感じる」と回答しています。
さらに、製造業従事者2,500人を対象に、今後勤めている会社でAIを導入したいか聞いたところ、AIを導入したいと考えている企業は27.6%ということから、導入に前向きな姿勢も一定数見られます。
特に導入したいAIの機能としては、「仕様書や指示書の更新差異を自動検出して注意する」、「工場内の状況を認識して生産計画との相違を算出する」といった、業務の正確性と効率化に直結する内容が多く挙がりました。
一方で、AI導入に対する課題やハードルとしては、「AIの効果がよくわからない」(26.0%)が最も多く、「導入費用が高い」(23.8%)、「社内での運用に不安がある」(22.2%)といった意見も多く見られました。
この結果を受けて、ソフトクリエイトの畠山覚氏は、「AI導入率は21.4%と低いものの、導入企業の83.1%が課題解決を実感しており、「人手不足」や「技能継承」などの深刻な課題に対する有力な解決策であることが伺えます。当社ではお客様のニーズに合わせたAI活用を支援する取り組みを強化してまいります」とコメントしております。
出典:MMD研究所
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