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Gensparkとは?使い方から活用するメリットまで詳しく解説

最終更新日:2025/01/16

仕事で行うリサーチ作業において、情報の正確性を担保したりそれなりの情報量を確保したりするのに時間がかかり過ぎてしまい、効率化する方法を探している人はいませんか?

AIでリサーチをするとファクトチェックに時間がかかり、検索エンジンでリサーチをすると情報をまとめるのに手間がかかってしまうので、ツールの使い分けも悩ましいところです。

本記事では、そのような人におすすめしたいGensparkについて詳しく解説します。

ChatGPTについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

ChatGPTとは?使い方や始め方、日本語対応アプリでできることも紹介!

Gensparkとは?

Gensparkとは、カリフォルニア州パロアルトとシンガポールに本社があるMainFunc社が2024年6月に発表した無料で使えるAIエージェントエンジンで、日本語対応も可能です。

AIを活用し、ユーザーの検索体験を向上させることを目的として開発されました。

Gensparkの読み方は「ジェンスパーク」です。現在β版が公開されており、以下のような特徴があります。

  • 検索をすると、「Sparkpages」というオリジナルのページにわかりやすく情報をまとめてくれる
  • 検索結果に広告が表示されない
  • RAGの技術を用いているため情報の正確性が高い

RAGとはRetrieval-Augmented Generation(検索補助生成)の略称で、生成AI自身が学習した情報に加え、信頼性の高い外部情報の検索を組み合わせることで出力の精度を向上させる仕組みです。

ユーザーが必要とする情報を、AI自身が学習した情報と検索エンジンの両方から探してくれるだけではなく、理解しやすい形で提供してくれるのがGensparkの魅力です。

参考:Genspark「私たちについて」

Gensparkの使い方

Gensparkの使い方を、「サインアップせずに使う方法」「サインアップして使う方法」の2つにわけて紹介します。

サインアップせずに使う方法

画像出典:Genspark公式ホームページ

1つ目はサインアップせずに使う方法です。

Gensparkの公式ホームページにアクセスすると、画像のように検索窓が表示されています。

検索窓に知りたいことをキーワードとして入力すると、以下の項目が表示されます。

  • AIによる直接回答
  • SEO記事
  • Sparkpages
  • よくある質問

ただし、検索結果の中で以下の2つは項目しか表示されず、結果を知るにはサインインが必要です。

  • ファクトチェック
  • フォローアップ(質問機能)

サインアップせずに使う方法は、検索したキーワードの概要だけを知りたい人におすすめです。

サインアップして使う方法

Gensparkの機能をすべて使うには、以下の方法でサインアップしましょう。

①Gensparkのトップページ右下に表示されている「サインアップ 無料です」「Googleでサインアップ」のどちらかをクリックする

画像出典:Genspark公式ホームページ

②Microsoft、Google、e-mailいずれかの方法を選ぶ


画像出典:Genspark公式ホームページ

③トップページに戻る

画像出典:Genspark公式ホームページ

右上のハンバーガーメニュー(三本線)をクリックすると、サインアップができたか確認できます。

サインアップ後は、ファクトチェックや質問機能も自由に使えるようになります。

手順がそれほど難しいわけではないため、画像を確認しながらサインアップしてみてください。

Gensparkでできること

Gensparkでできることを「ChatGPT」と検索した時の回答を基に紹介します。

AIから直接質問に回答してもらえる


画像出典:Genspark公式ホームページ

検索結果の冒頭に表示されるのは「AIによる直接回答」です。

自分が学習した内容に加え、RAGの機能を用いて情報ソースがどこかを文章中に「1」「2」といった番号を用いて表示してくれます。

「AIによる直接回答」には次のような特徴があります。

  • 検索キーワードに対する簡潔な回答を表示する
  • 情報ソースがどこかを確認できる
  • ファクトチェックができる

AIによる直接回答を読むことで、検索したキーワードの概要をおおむね理解することができます。

ファクトチェックができる

ファクトチェックの手順は以下の通りです。

①画面に表示された候補項目からファクトチェックしたいものをチェックで選ぶ。


画像出典:Genspark公式ホームページ

②文章で入力する(候補内に適切なものがない場合)

③「ファクトチェックを開始」ボタンを押す


画像出典:Genspark公式ホームページ

④結果確認


画像出典:Genspark公式ホームページ

ファクトチェックの結果は受信トレイに送付されますが、③の画面で「タスクのステータスを確認」をクリックすると進行状況も確認できます。

ファクトチェックが終わると以下の内容が表示されます。

  • 最終要約
  • 詳細な分析

最終要約にはGensparkが検討した情報源の数や内容も含まれているため、どのようなチェックを行ったか知りたい人は目を通しておきましょう。

また、この項目の1番下に質問を入力できるため「AIによる直接回答」内で不明点があれば質問してみることをおすすめします。

おすすめのSEO記事を読める

画像出典:Genspark公式ホームページ

2つ目の項目では、おすすめのSEO記事を見ることができます。

「ChatGPT」で検索した場合は、OpenAIが2022年11月30日に発信した「ChatGPTの紹介」という記事が表示されます。

ChatGPTの対話内容のサンプル、学習した内容など、開発者目線からの情報が記載されているため「AIによる直接回答」とは別の観点でChatGPTについて知ることができます。

Sparkpagesで検索結果の概要をまとめて表示してもらえる

画像出典:Genspark公式ホームページ

SparkpagesとはGensparkオリジナルの検索結果についての「まとめ」で、以下のような特徴があります。

  • AIが自動生成した詳細な説明が記載してある
  • 動画、引用、関連データが含まれている
  • 画面右側に「AI copilot」が表示され、チャット形式で質問ができる
  • 情報ソースが表示される

検索エンジンやAIなど複数の場所に点在している情報をまとめてわかりやすい形で提示してもらえ、質問をしてもすぐに回答が得られるのがSparkpagesを利用する大きなメリットだといえます。

「よくある質問」を確認できる


画像出典:Genspark公式ホームページ

検索結果の一番下にあるのが「よくある質問」で、知りたいことをクリックするとその内容をGensparkが調べて表示してくれます。

この質問に対しても、GensparkはAIによる直接回答、SEO記事、Sparkpages、よくある質問を示してくれるため、より内容を深堀りできる機能だといえます。

Gensparkを活用するメリット

Gensparkを活用するメリットは以下の通りです。

  • 無料で使える
  • AI自身が学習した情報と検索エンジンの両方から情報を入手できる
  • 公平性の高い情報を得られる
  • 検索結果がまとめて表示されるため時間を節約できる
  • ユーザーの過去の検索や興味をGensparkが学習するため、それに基づいた最適な結果を得られる
  • チャット形式で質問ができるAIコパイロットがついており、ユーザーが質問をするとさらに詳細な情報を得られる
  • 常に最新の情報を収集し提供してもらえる

従来の検索エンジンには、リスティング広告がオーガニック検索の結果よりも目につきやすい場所に表示されており、ユーザーが必ずしも公平な情報を入手できるとは限りませんでした。

しかし、Gensparkの検索結果には広告が表示されないため、ユーザーは商業的なバイアスのない情報に触れることができます。

GensparkはAIの分析力と検索エンジンの広い情報収集能力をかけ合わせることで、それぞれのデメリットを解消しメリットに変えた新しい検索ツールだといえます。

Gensparkの活用方法

Gensparkのメリットを最大限引き出すことができるおすすめの活用方法を紹介します。

活用方法
業務効率化のための情報収集 Gensparkでの情報収集に統一する
Sparkpagesを用いた情報共有 SparkpagesのURLでチームメンバーに情報共有する
ファクトチェック 検証の必要な資料はGensparkのファクトチェック機能で確認する
専門的なリサーチ 論文や技術文書の検索
市場調査や競合分析 トレンドの調査や消費者レビューの分析をする
最新の情報収集 業界内で発信されたプレスリリースのチェック

Gensparkのリサーチにおける「正確性の高さ」と「まとめの速さ」を活かすと、業務の効率化や負荷軽減に役立ちます。

特に短時間で信頼性の高い情報を得られる点が、人間とGensparkの理想的な協業の形を実現する鍵となります。

Gensparkの著作権

著作権は知的財産権の一部であり、Gensparkの利用規約には以下のように記載されています。

知的財産権

すべてのGensparkコンテンツは、当社および/または該当する第三者のライセンサーの所有物です。当社の書面による事前の同意なしに、お客様は、本サービスの使用またはアクセスに関連する場合を除き、Gensparkコンテンツをコピー、保存、公開、変更、送信、派生物の作成、配布、またはその他の方法で使用することはできません。

出典:Genspark「利用規約」

Gensparkのコンテンツは、Gensparkと検索結果に表示されるコンテンツの作成者の所有物であるため、勝手にコピーや変更、公開などをしてはいけません。

Gensparkを使用する前には必ず利用規約に目を通し、他者の著作権を侵害しないよう注意が必要です。

参考:Genspark「利用規約」

Gensparkの安全性とセキュリティ対策

Gensparkの安全性とセキュリティ対策については、プライバシーポリシーのページに記載されています。

ユーザーがWebサービスを使う上で気になるのが個人情報の流出ですが、Gensparkでは情報の取り扱いについて以下のように定めています。

項目 概要
情報の収集 収集する情報

・使用するデバイスとネットワークに関するデータを含む特定の情報

・デバイスがGensparkのWebサイトとどのようにやり取りしたかに関する情報

・ユーザーが提供した個人情報

収集しない情報

・人種、出身、政治的見解、宗教的信念、健康状態などの詳細を含む機密情報

情報の利用 以下の目的で利用することがある

・サービス提供と維持

・アカウント管理

・ユーザーへの連絡

・情報提供

・ユーザーからの要望の管理

・事業譲渡

・支払処理

・その他

情報の共有 以下の状況以外で第三者に個人データを販売、取引、またはその他の方法で共有することはない

・サービスプロバイダとの共有

・事業譲渡

・関連会社で必要とする場合

・他のユーザーとのやり取りで必要な場合

・ユーザーの同意を得た場合

また、データの保持に関しては、アカウントに紐づけられた個人情報を以下のように取り扱うという記載がありました。

  • アカウントが使用されている限り保管を続ける
  • サービス提供に必要な限り保管を続ける
  • アカウントを閉鎖した場合は、30日以内にアカウントのデータをサーバー内から削除する

以上から、Gensparkは必要のない個人情報を収集したり第三者に提供したりすることはなく、アカウントが使われなくなると1か月以内に個人情報を削除してくれることがわかります。

Webサービスを利用する上で、自分の個人情報が流出しないよう最大限の注意を払うのは大切なことです。

Gensparkを使う前にも必ずプライバシーポリシーに目を通し、内容を理解してからサービスを利用するようにしてください。

参考:Genspark「プライバシーポリシー」

まとめ

Gensparkとは、カリフォルニア州パロアルトとシンガポールに本社があるMainFunc社が2024年6月に発表した無料で使えるAIエージェントエンジンで、日本語対応も可能です。

無料で使え導入へのハードルは高くないため、正確性が高い情報をまとめて収集したい人はぜひ使ってみてください。

AIsmiley編集部

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