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マーケティングオートメーション(MA)×AIでできることは?

最終更新日:2024/01/25

マーケティング活動の効率化を実現するためのマーケティングオートメーション。近年はさまざまな企業がソフトウェア・ツールを導入して業務効率化につなげていますが、AIを掛け合わせることでさらなる効果を発揮しているケースも少なくありません。

では、具体的にどのような形でAIを活用し、どのような業務を効率化しているのでしょうか。今回は、マーケティングオートメーションにAIを活用することで広がる可能性について詳しく見ていきましょう。

MAツールについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
MAツールとは?営業活動を効率化するマーケティングオートメーション

そもそもマーケティングオートメーションって何?

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マーケティングオートメーション(Marketing Automation)とは、マーケティング活動における複雑な処理や大量の作業を自動化し、効率を高めていく仕組みのことです。その自動化を図る仕組みのことを「MAツール」と呼ぶこともあります。

これまで、BtoBマーケティングにおいては「新規顧客の開拓」や「既存顧客への販売」といったものは、営業組織中心で推進されるのが一般的でした。しかし、最近はデジタルマーケティングの手法を活用して「商談発掘のシステム化」を実現するケースが増加してきており、コスト削減と売上アップの双方を実現することも可能になり始めています。その「商談発掘のシステム化」を実現させるものこそが、まさにマーケティングオートメーションなのです。

例えば、これまでの営業活動は「対面」もしくは「テレアポ(電話)」で行われるのが一般的でしたが、近年はこれらの方法で商談につながる確率はどんどん低くなってきています。また、若い世代の営業担当者は効率的と言えないテレアポを嫌がることも少なくありません。顧客企業としても、メールやウェブといった効率的な方法で情報を収集できたほうが効率的であるため、近年はデジタルマーケティングの需要が高まっているわけです。

これらを踏まえると、ターゲット客のリスト作成や、メルマガ開封率の分析、行動履歴をもとにしたスコアリングといった業務の自動化を可能にするマーケティングオートメーションには、大きな価値があることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

そして、最近ではこのマーケティングオートメーションにAIを活用するケースも増加しているのです。ここからは、マーケティングオートメーションにAIを活用することで実現できる例について、詳しくご紹介していきます。

 

マーケティングオートメーション×AIでできること

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マーケティングオートメーションにAIを活用すると、どのようなことが新たに実現できるのでしょうか。いくつか代表的な例を見ていきましょう。

 

スコアリングの自動化

マーケティングオートメーションにおいて、リードスコアリングは非常に重要な要素になります。リードスコアリングとは、見込み顧客にランク付けをすることによって、成約の確度を把握していく作業のことです。これにより、確度に応じた施策を展開し、異なる方法でアプローチしていくことが可能になります。
従来、このリードスコアリングは担当者が手作業で行っていましたが、AIを活用したマーケティングオートメーションでは、AIが過去に成約に至った見込み顧客の行動データを分析し、傾向を把握していくことが可能です。そのため、より高い精度でリードスコアリングを行うことができます。

 

レポートや分析業務の自動化

AIを活用すれば、あらかじめ設定しておいたレポートや、その分析を行う作業を自動化させることも可能です。また、AIは蓄積されるデータが増えるごとに学習していくため、精度の向上も期待できます。利用企業に合わせたレポーティングなども実現できるでしょう。

 

分析結果を機械学習して、ベストプラクティスを提案できる

AIを活用すれば分析結果を機械学習させることが可能になります。そのため、その分析結果を踏まえた上で「より適切な提案」を行うことが可能になるのです。大量のデータを分析・予測していくことを得意とするAIならではのメリットといえるでしょう。

 

マーケティングオートメーション×AIに取り組む企業の例

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最近では、マーケティングオートメーションにAIを活用する企業も多くなってきています。代表的な企業の例を見てみましょう。

 

フロムスクラッチ

次世代マーケティングプラットフォーム「b→dash」を提供している、株式会社フロムスクラッチでは、マーケティングオートメーションとAIの連携によって新たな取り組みを行っています。
これまで集客施策領域にとどまっていた機能が、AIの活用によって「販売促進」「売上・顧客管理」といった領域にまで裾野を広げ、さらに「次回施策の提案」「改善案の提案」といったものまで実現できるようになったそうです。
それは、仮説生成や施策結果検証の部分でAIを活用しているからに他なりません。AIが仮説を立てて検証し、そして新たに学習していくことで、より正確に収益の最大化を実現できるような施策を提案してくれるのです。

 

日立製作所

株式会社日立製作所が提供しているマーケティングオートメーションサービスでも、AIが活用されています。このサービスは、シナリオ設計全体を完全自動化してしまうというもので、素人がテンプレートから選択したシナリオではなく、各企業のKPIツリーから「最適化シナリオの提案」を行ってもらうことが可能です。
このようなシナリオ設計の自動化が実現できるのは、膨大な量のKPI要素を日立のAIにインプットさせているからに他なりません。また、過去の販促シナリオの効果をAIが学習していくため、そのシナリオの精度も日々向上されているのです。
まさに、AIを活用しているからこそ実現できる機能といえるでしょう。

 

AI・人工知能の活用によってマーケティングオートメーションはより高精度に

今回は、マーケティングオートメーションにAIを活用することで広がる可能性について、詳しくご紹介しました。これまで人間が手作業で行っていた分析業務などをAIに任せることで、より高精度な提案が可能になることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

今後、マーケティングオートメーション×AIという流れはさらに加速していく可能性があります。より柔軟にAIを活用できるよう、ぜひこの機会にAIへの理解を深めてみてはいかがでしょうか。

 

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