「東京デジタルイノベーション2020」【AIブースレポート1】
最終更新日:2024/04/08
2020年2月18日(火)~19日(水)にザ・プリンスパークタワー東京で開催された「東京デジタルイノベーション2020」に行ってきました。
このイベントは、ビジネスの効率化や加速・創出などを実現するため、最新のソリューションを体感できる場として開催されました。会場では「IoT/エッジコンピューティング」などの技術テーマから「働き方改革」などの使い方視点のテーマまで、全部で12のテーマで区分けされ、それぞれのテーマにおける最新技術が展示されていました。
今回は「人工知能・ビジネスAI」エリアで特に目を引いた4つブースをご紹介いたします。
未来を検索!「XENO BRAIN」
株式会社 xenodata lab.
AIが得意とする技術の一つとして「予測」があげられます。「明日は祝日だから多くのお客様が来るだろう」などのように、今までは経験と勘に基づいて行っていた予測をAIが担うことで、より様々な要因を瞬時に鑑みることができます。
特にビジネスで大きな決断をする際には1%でも成功可能性が高い行動をとる必要があるため、新規事業の創出や、既存事業の成長を図る際には重要な要素だといえるでしょう。
今回、「XENO BRAIN」で新たに取り入れられたのは「トピック将来トレンド」という機能。業界動向や素材価格の将来動向をスコアで表してくれます。様々なニュースから将来変動を予測し、その内訳も確認することができるそうです。過去のデータだけではなく現在何が起きているのかという点が考慮され、その結果が何故出たのか確認できるため高い信頼性を感じられそうです。
業務負荷を軽減「汎用AIチャットボットCB3」
NDIソリューションズ株式会社
次にご紹介するのは、先端技術で様々な課題解決を行うNDIソリューションズです。複数の製品を展示されていましたが、今回は自動で問い合わせ対応を行ってくれる「チャットボット」に注目しました。
企業には日々多くの問い合わせが入ります。その内容は対応に検討が必要なものから一律の回答が求められるものまで様々です。
人にしか行えない対応を適材適所で行うには、その他の問い合わせを効率よく解消していかなくてはなりません。そこで人が働かない夜間や休日にも回答を行うことができる「チャットボット」は需要が増え続け、導入する企業が増えてきています。
「AIチャットボットCB3」の魅力的な点は、同社が提供する他ソリューションとの連携が容易なことです。例えば「お問合せ」→「回答」までを行ってくれるチャットボットに、「お問合せ」→「回答」→「回答内容の実行(解決)」までの機能を実装することができます。
そのため、人にしか行えない業務自体を減少させ、より業務負荷が減少することを期待できますね。
無料で経営分析!「Success Mark」
株式会社クレオ
続けて、株式会社クレオが昨年発表した「Success Mark」のご紹介です。
とても魅力的な”無料”という言葉に惹かれるツールです。今までは経営を学んだ専門家しか行えなかったアドバイスを、機械が定量的に判断しアドバイスをしてくれます。事業をより成長させたいけど分析に人員を割く余裕はなく自身も苦手、という経営者には心強い味方になりそうです。
担当者によると、無料で使えるという大きなメリットがある反面、最初のユーザー登録にやや時間がかかる難点があるとのことでした。一度設定してしまえば使い方は簡単とのことですので、是非時間に余裕をもって試してみてください。
現在までの経営で培った経験と勘に、データドリブン経営を加えることで、より大きな成長が期待できるかもしれません。
高精度に文字認識「AIME-OCR」
・AIMENEXT株式会社
最後にご紹介するのは最先端AI技術を活用し企業の課題解決を行うAIMENEXT株式会社。
今回、同社が擁する様々な技術の中からご紹介するのは「OCR」とよばれる文字認識技術です。実は既に身近なところにも活用されている技術で、名刺を読み込みデータ化したり、レシートを読み込み収支を計算するなどのシーンで使われています。
同社の提供する「AIME-OCR」はより複雑な書式のデータでも、正確に読み込むことができるとのこと。車のナンバープレートや運転免許証のように複雑な背景・書式でも文字を細かく認識して読み込むことができるなど、その汎用性はとても広いとのことでした。
高い画像処理技術で、写真データなどからも情報を収集でき、目的に応じたカスタマイズをしてくれるため、アイデア次第で大きな業務効率化が実現できるかもしれません。
幅の広がるAI技術
今回の展示会では、これまで以上に多様性のある製品ラインナップ揃っていました。AI技術は日進月歩で、既存の製品はカスタマイズされ、新しい製品が次々に登場してきています。今後は技術が進化していく速度に合わせて、それをどのように活用していくのかが問われていくのではないかと感じました。定期的に情報収集をして、新しい時代の波を乗りこなしていきたいですね。
東京デジタルイノベーション2020
主催:日経BP
会期:2020/2/18(火)~19(水)
会場:ザ・プリンスパークタワー東京
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