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東芝とDeNAライフサイエンスがヘルスデータの利活用に関する協業検討を開始

最終更新日:2023/01/30

東芝とDeNAライフサイエンスは、ゲノムデータを含むヘルスデータを、ヘルスケアサービスなどと相補的に連結し、製薬・食品・健康分野などでの利活用の可能性を検討すると発表しました。

このAIニュースのポイント

  • 2社がそれぞれ保有するヘルスデータを基盤として、互いのデータを統合した仕組みを構築していく
  • 製薬・食品・健康分野などでの利活用の可能性を検討
  • 企業だけでなく大学やバイオバンクとの連携も視野に入れ、社会的・経済的に価値のあるサービスの創出・社会実装を目指す

株式会社東芝と株式会社DeNAライフサイエンスは、両社が蓄積してきたゲノムデータを含むヘルスデータを、それぞれが保有するヘルスケアサービスなどと相補的に連結し、製薬・食品・健康分野などでの利活用の可能性を検討すると発表しました。

東芝は1万人超えのゲノムデータおよび過去10年以上の従業員の健康診断、問診結果およびレセプトデータを蓄積しており、さらに産業分野で培ってきたビッグデータ解析技術を応用し、将来の生活習慣病の発症リスクの予測に関するAI「生活習慣病発症リスク予測AI」の開発をしています。

DeNAライフサイエンスは遺伝子検査サービス「MYCODE」を展開し、約12万人の会員が利用しています。「MYCODE」は、オンラインでサービス参加者への再コンタクトが可能なパネルを持っているため、ゲノムデータと生活習慣に関するアンケートデータを保有しています。

東芝とDeNAライフサイエンスは、それぞれ保有するヘルスデータを基盤として、互いのデータを統合した仕組みを構築し、それを利活用するサービスの提案の検討を目指します。

それぞれのヘルスデータを基盤として、病気のタイプに合わせた創薬標的の捜索や、既存薬剤の再活用の可能性を調査するなどの「創薬プロセス」、薬剤の副作用や合併症等の発症メカニズムなどを見出すための「薬剤上市後の分析支援」、ヘルスデータを組み合わせて解析し、生活習慣病予防のための行動変容プログラムを構築する「健康増進を支援するサービス開発」、食品・化粧品・製薬メーカーなどの臨床研究を受託し被験者募集やデータ収集を共同で実施する「リコンタクトパネル参加型の臨床試験・研究の運営」のテーマに関しての検討を進めます。

東芝とDeNAライフサイエンスは「今後は、例えば医薬品分野において、疾患への新たなアプローチ法の創出や投薬量の適正化などにつながり、治療の選択肢が増えるなど、両社が持つデータを活かし協業することで、様々な企業へデータの利活用サービスを提供し、課題解決につなげることを目指します。さらに、企業のみならず大学機関との共同研究、バイオバンクとの連携も視野に入れ社会的経済的に価値のあるサービスの創出・社会実装を同時に目指していきます」とコメントしています。

出典:PR TIMES

 

AIsmiley編集部

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