中央大学とトモイクが「AI保育士」を活用した実証実験を実施。母親の子育て疲労感の軽減に貢献

最終更新日:2024/09/19

トモイクは、中央大学と共同で、母親の育児不安低減を目的とした「AI保育士」活用の実証実験を行いました。AIとのLINEチャットによる子育て疲労感の軽減を検証します。

このニュースのポイント

トモイクと中央大学、共同で「AI保育士」を活用した実証実験を実施
「AI保育士」の活用が、母親の育児負担感や顧客満足度に与える影響を検証
検証の結果、子育てに対する母親の疲労感が減少。返信の速さや空いた時間に気軽に相談できる点が評価された

子育てサービスを提供するトモイク株式会社は「AI保育士」を活用し、母親の育児不安低減を目的としたプラットフォームの開発「エビデンスに基づく育児支援環境」の実証実験を中央大学と共同で行いました。実証実験では「AI保育士」の利用前後で、母親の心理状態や育児負担感への影響を定量的に調査しました。

15名の母親を「性格診断結果」と「子どもの年齢」に基づき3つのグループに分け、3ヶ月間LINEチャットで子育ての悩みや情報交換を行い「AI保育士」の活用が育児負担感や、顧客満足度にどのような影響を与えるかを検証しました。

各グループには「AI保育士」と潜在保育士（保育士の資格を持ち、現在保育士の職に就いていない方）を参加させて育児のアドバイスを行い、円滑なコミュニケーションに取り組みました。また、各グループでは「AI保育士」の発話頻度、潜在保育士の発話頻度を変え、実証実験の前中後のタイミングで心理尺度の測定や利用アンケートを行いました。

検証の結果、サービスの利用前中後で「AI保育士」の発話頻度が多いグループ、または潜在保育士の発話頻度が多いグループにおいて、母親の情緒的消耗感（母親であることへの疲労感）が減少。「AI保育士」の発話頻度が多いグループでは、母親であることへのうんざり感も減少しました。

「AI保育士」の評価は総じて高く、75％の母親が「かなり良かった」「良かった」と回答しました。特に、育児・家事・仕事等に追われる母親が自身の都合で気軽に相談できることから「返信の速さ」が高く評価されました。他にも「AIだと思うと返信のプレッシャーがなく気が楽」「回答の最後に応援メッセージがあり嬉しかった」といった声があがっています。

一方で、潜在保育士に関しての評価は、発話に対して75％が「かなり良かった」、20％が「よかった」と回答。専門的かつ具体的なアドバイスをしてくれる点や、親身に話を聞いてくれる点が評価されました。「AI保育士」が的確な情報を素早く提供するのに対し、潜在保育士は自身の経験を盛り込んだ具体的な情報を提供している点が高評価に繋がりました。

今回の実証実験を通して、AI保育士は母親の子育て疲労感を軽減することが確認できました。この結果を受け、トモイクは今後も母親支援に関する商品開発を継続していくとコメントしています。

出典：PR TIMES