ストックマーク、日本語特化のLLM「Stockmark-13b」をオープンソースで公開
最終更新日:2023/11/06
ストックマークは、独自開発のLLM「Stockmark-13b」を公開しました。「AWS LLM 開発支援プログラム」を活用し、日本語単独としては最大規模になる130億パラメータのLLMです。
このAIニュースのポイント
- 「Stockmark-13b」は、日本のビジネスに特化した言語モデルで、専門的な質問に対する高精度な回答を実現
- 「AWS LLM 開発支援プログラム」を活用して開発。日本語単独としては最大規模の130億パラメータのLLM
- ChatGPTより約4倍の速度で回答を生成し、ビジネスの迅速な意思決定を支援
ストックマーク株式会社は、日本語に特化した大規模言語モデル「Stockmark-13b」をオープンソースで2023年10月27日に公開しました。
今回開発されたモデルは、従来の生成AIで問題となっていた「ハルシネーション」を抑制しつつ、ビジネス上の質問に対して高精度かつ高速で回答が可能です。これは、ストックマークが収集しているビジネスに関連するオープン情報や特許などのデータが含まれているためであり、さらに他のモデルと比べると最新情報やビジネスドメインに強いモデルとなっています。
開発には、アマゾン ウェブ サービス ジャパンの「AWS LLM 開発支援プログラム」が用いられ、計算リソースの確保や技術的支援が行われました。特に商用環境においては、その精度と速度、さらにMIT Licenseによる利用のしやすさが強調されています。
「Stockmark-13b」の特徴は、ビジネスに関連するオープン情報や特許情報を網羅している点であり、回答速度に関してはChatGPTと比較して、約4倍の速さを実現しています。これにより、ビジネスユーザーは迅速に情報を取得し、意思決定を加速することが可能です。
ストックマークが独自に設定した、最新のビジネス情報に関する質問(SBQ:Stockmark Business Questions、全50問)の正答率も0.80となっており、国内の同規模LLMやChatGPTよりも高精度を達成しています。
同規模モデルとの質問回答精度の差
【SBQでの具体的な解答例】※T/F:True or False
また、同社のTechblogにおいて、回答速度の詳細や技術情報、利用規約などを公開しており、ユーザーがLLMをより深く理解し活用するためのサポートも提供しています。
ストックマークは「Stockmark-13b」が、企業が生成AIを導入する際に遭遇するセキュリティ、精度、コストの課題に対処する解決策になると述べています。同社は、このモデルを基に、利用者に対して段階的に最適化された情報活用体験を提供する意向であり、特定の業務ユースケースにおけるニーズに応えるため、継続的な技術開発を進めていくとコメントしています。
出典:ストックマーク株式会社
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI・人工知能記事カテゴリ一覧
AI・人工知能サービス
- 生成AI
- 画像生成AI
- ChatGPT
- AI研究開発
- LLM
- DX推進
- おすすめAI企業
- チャットボット
- ボイスボット
- 音声認識・翻訳・通訳
- 画像認識・画像解析
- 顔認証
- AI-OCR
- 外観検査
- 異常検知・予知保全
- 自然言語処理-NLP-
- 検索システム
- 感情認識・感情解析
- AIモデル作成
- 需要予測・ダイナミックプライシング
- AI人材育成・教育
- アノテーション
- AI学習データ作成
- エッジAI
- IoT
- JDLA
- G検定
- E資格
- PoC検証
- RPAツール
- Salesforce Einstein
- Watson(ワトソン)
- Web接客ツール
- サプライチェーン
- メタバース
- AR・VR・デジタルツイン
- MI
- スマートファクトリー
- データ活用・分析
- 機械学習
- ディープラーニング
- 強化学習
- テレワーク・リモートワーク
- マーケテイングオートメーション・MAツール
- マッチング
- レコメンド
- ロボット
- 予測
- 広告・クリエイティブ
- 営業支援・インサイドセールス
- 省人化
- 議事録自動作成
- 配送ルート最適化
- 非接触AI
業態業種別AI導入活用事例
今注目のカテゴリー
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら