NXグループとグルーヴノーツ、最適化技術で航空貨物の混載仕立て業務を自動化。5年で25%削減を目指す
最終更新日:2024/10/01
NXグループとグルーヴノーツは、航空輸送における業務の自動化に向けた実証実験を開始。航空混載仕立て業務に関わる時間を5年で25%削減することを目指します。
このニュースのポイント
- NXグループ、グルーヴノーツが航空貨物の混載仕立て業務の自動化に向けた実証実験を開始
- グルーヴノーツの「MAGELLAN BLOCKS」を活用し、自動化が難しいとされていた混載仕立て業務の最適化を図る
- 導入効果として、航空混載仕立て業務に関わる時間を2025年中に5%削減、その後5年で25%削減を目指す
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社と、AIと量子技術の活用に強みを持つ株式会社グルーヴノーツは、航空貨物の混載仕立て業務の自動化に向けた実証実験を開始しました。業務の効率化とヒューマンエラーの防止など正確性の向上を目指します。
複数の顧客の貨物を仕向地ごとに組み合わせ、航空機に搭載できるよう調整し出荷する混載仕立て業務では、貨物のサイズや特性、到着期日などの条件を考慮する必要があり、高度な知識と経験が求められます。さらに物流業界全体では人手不足が進み、効率化の必要性が高まっている中、状況に応じた判断が必要なため、自動化が難しいとされています。
NXグループは、2024年3月にAIやLLM、量子コンピュータなど様々なテクノロジーを活用できるクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS」を提供するグルーヴノーツと、資本業務提携契約を締結しました。
今回の提携により「組み合わせ最適化」や「数理最適化」を複合的に行うことに強みを持つ「MAGELLAN BLOCKS」を活用し、これまで実現が困難とされてきた航空貨物の混載仕立て業務の自動化に向けた検証を実施します。
また、両社は2024年5月より、レーンと貨物種別を限定して業務プロセスを整理し、サンプルデータを用いて最適化技術を活用した混載仕立ての検証を開始しています。今後は、検証結果をもとに航空拠点での導入・実用化に向けた制約条件等を確認し、航路全体での運用を検討します。
導入効果としては、航空混載仕立て業務に関わる時間を2025年中に5%削減、その後5年で25%削減することを目標にしています。将来的には、船舶、鉄道、トラック輸送といった様々な輸送モードでも活用し、グループ全体の物流効率化に貢献していきます。
両社は今後も、倉庫における人員配置最適化や物量予測、操配業務の効率化などをはじめ、国内外の物流現場の改善・DX化、新たな付加価値の創造に取り組んでいく方針です。
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