NVIDIAがACE for Gamesを発表、生成AIがキャラクターに命を吹き込む

最終更新日:2024/02/13

NVIDIAは、ゲーム向け「NVIDIA Avatar Cloud Engine （ACE）」を発表しました。

このAIニュースのポイント

「ACE for Games」は、ゲームにおける音声・対話・キャラクターアニメーションに、最適化されたAI基盤モデルを提供するサービス
ゲーム開発者は「ACE for Games」を使用し、カスタマイズされたAIモデルを構築してソフトウェアやゲームに展開できる
既に一部のゲーム開発者やスタートアップ企業では、NVIDIAの生成AI技術の運用が始まっている

米NVIDIAは5月29日、ゲーム向け「NVIDIA Avatar Cloud Engine (ACE)」を発表しました。

「ACE for Games」は、ゲームにおける音声・対話・キャラクターアニメーションに、最適化されたAI基盤モデルを提供するサービスです。ミドルウェアやツール、ゲームの開発者は「ACE for Games」を使用し、カスタマイズされた音声や対話、アニメーションのAIモデルを構築して、ソフトウェアやゲームに展開することができます。

AIを活用した自然言語によるやり取りを通じて、NPC（非プレイアブルキャラクター）は知性を持ったように自然に会話ができます。このたび公開されたデモ「Kairos」では、プレイヤーとラーメン店の店主である「ジン」というNPCが会話するシーンが確認できますが、生成AIの力によって物語のバックストーリーに合わせた自然な会話を実現しています。

ヨーロッパを代表するゲーム開発会社のGSC Game Worldによる「STALKER 2: Heart of Chernobyl」や、インディーゲーム開発者・Fallen Leaf氏による「Fort Solis」といったゲームでは、キャラクターのアニメーションや会話エンジンに「Audio2Face」というNVIDIAの生成AI技術が使用されており、既に一部のゲーム開発者やスタートアップ企業では運用が始まっています。

NVIDIAは「AIに関する専門知識とゲーム開発者との数十年にわたる協力経験に基づいて、ゲームにおける生成AIの使用の先頭に立って取り組みます」とコメントしています。

出典：NVIDIA