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NEC、人工衛星画像とAIを活用し、水管橋の異常点検に関する実証実験を実施。コストをかけず多頻度な計測を実現

最終更新日:2024/11/06

NECは、人工衛星画像とAIを活用し、水管橋の異常点検に関する実証実験を実施しました。その結果、ドローンを用いた同様の点検作業と比べ、撮影コストをかけず多頻度な計測を実現しました。

このニュースのポイント

  • NECが、人工衛星画像とAIを活用した水管橋の異常点検に関する実証実験を実施
  • 実証実験では、3mm以上の垂れ下がりが検知できることを検証し、水管橋の異常発見に活用できることを確認
  • ドローンを用いた同様の点検作業と比べ、撮影コストをかけず多頻度な計測を実現

日本電気株式会社(NEC)は、2024年6月から9月にかけて、無償利用可能な人工衛星画像とAIを活用し、札幌市水道局が管轄する水管橋の異常点検に関する実証実験を実施しました。その結果、ドローンを用いた同様の点検作業と比べ、撮影コストをかけず多頻度な計測を実現しました。

現在、国内では経年劣化が進行する橋などの道路構造物や水管橋において、5年に1度の定期点検が義務化されています。しかし、人員不足や点検の効率化、点検に必要な特殊機材の調達や作業の長期化による費用増加などの課題があります。最近では、ドローンを用いた点検も検討され始めている一方、作業員の確保やそれに伴う作業費用の圧縮が課題となっています。

こうした課題を受け、NECは落橋につながる重大損傷を発見する技術をベースに、無償利用可能な人工衛星画像を用いたリモートセンシングとAIを組み合わせた、水管橋の異常な変位を発見する技術を開発しました。

実証実験では、札幌市水道局管轄の豊平川第2水管橋で点検を行いました。その結果、水管橋の鉛直変位および橋軸変位を誤差5mm程度で計測でき、本水管橋に垂れ下がりの傾向が無いことを確認しました。また、シミュレーションによって疑似的に発生させた3mm以上の垂れ下がりを検知できることも検証し、水管橋の異常発見に活用できることがわかりました。

今回は、12日間隔で観測される無償利用可能な人工衛星画像を使って2016年以降の8年分の分析ができ、ドローンを用いた同様の点検作業と比べ、撮影コストをかけず多頻度な計測を実現できました。

出典:PR TIMES

AIsmiley編集部

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