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宇都宮市、水道管の漏水をAIで発見する実証を開始。水道インフラの維持管理効率化と技術者不足の解消を図る

最終更新日:2025/03/18

KDDIとwavelogyは宇都宮市上下水道局と連携し、AIを活用した漏水検知の実証実験を開始しました。

このニュースのポイント

  • KDDIとwavelogyが宇都宮市上下水道局と連携し、AIを用いた水道管の漏水検知の実証を開始
  • AIによる解析で漏水調査における業務の効率化と技術者不足を解消を実現
  • 専門技術者がAIの診断結果のフィードバックを行い、診断の精度を向上

KDDI株式会社とwavelogy株式会社は、宇都宮市上下水道局と協力し、2025年3月1日からAIを活用した水道管の漏水検知の実証実験を開始しました。この取り組みでは、wavelogyが開発したAI漏水検知ツール「SuiDo」を活用し、漏水音データの収集と診断の効率化を図ります。

現在、日本の水道インフラは老朽化が進んでおり、年間2万件以上の漏水事故が発生しています。一方で、漏水調査には高度な専門技術が必要であり、技術者不足や技能継承の難しさが大きな課題となっています。この課題に対し、AIとICTを活用した新たな解決策を検討するため、実証実験を実施します。

この実証実験では、特定の技術者に依存せずに漏水音を収集し、モバイルネットワークを使用して迅速にデータを伝送する手法を検証します。AIによる漏水音の解析を通じて、従来の方法よりも迅速かつ正確な診断を目指し、専門技術者がAIの結果を分析・フィードバックすることで診断精度の向上や、復旧作業の効率化を図ります。収集した漏水音データは可視化され、専門技術者の育成ツールとしての活用も検討されています。

本プロジェクトにおいて、KDDIは通信技術の提供と実証実験の設計を担当し、宇都宮市上下水道局は調査フィールドの提供や漏水音データの収集を行います。wavelogyは「SuiDo」の提供やデータ解析、AIアプリの開発を担います。

KDDIとwavelogyは、今回の実証実験を通じて、水道インフラの維持管理の効率化と人材不足の解消を進めるとともに、地域の防災強化に貢献し、安全で持続可能な社会の実現を目指すとしています。

出典:KDDI

AIsmiley編集部

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