世界初、東京慈恵会医科大学とサイオステクノロジー、鼻副鼻腔乳頭腫の高精度AI診断に成功
最終更新日:2023/08/30
東京慈恵会医科大学とサイオステクノロジーは、鼻副鼻腔乳頭腫のAI診断モデルを世界で初めて開発し、正答率84.3%の高精度を達成しました。
このAIニュースのポイント
- 鼻副鼻腔乳頭腫の希少疾患にAI診断モデル初成功。鼻腔内視鏡動画から診断
- AI診断モデルの正答率は84.3%で、ベテラン医師の77.6%を上回る
- AI診断は他の希少疾患へ応用、医師の新基準となる可能性
東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学講座とサイオステクノロジー株式会社の研究グループは、鼻副鼻腔乳頭腫という希少な疾患の診断精度向上を目指し、AI診断モデルを開発しました。
鼻副鼻腔乳頭腫は再発や悪性化の可能性があり、早期診断が重要ですが、その希少性からAI学習用のデータを確保するのは難しい課題でした。今回の研究では、鼻腔内視鏡動画からAI診断モデルを構築することで、鼻副鼻腔乳頭腫を高い精度で診断することに成功しました。AI診断モデルの正答率は84.3%で、6年以上経験のある耳鼻科医の平均正答率77.6%を上回ります。
今後は、より多くのデータを用いた大規模な研究や他の希少疾患への応用などのさらなる展開が予想され、医療分野における新たな手段となることが期待されます。
出典:学校法人慈恵大学
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