生成AI

最終更新日:2024/02/26
7月30日(火)にホテル雅叙園東京にて開催された「ITインフラSummit 2019 夏」に参加してきました。
「ITインフラSummit 2019 夏」はIT部門やITインフラエンジニア向けのカンファレンスと位置付けられており、
「クラウド基盤最適化Forum」や「AI活用基盤構築Forum」、「IT自動化Forum」と「ネットワーク最適化Forum」「次世代サーバーForum」など、最新ITインフラのテクノロジーとソリューションが丸ごとわかるイベントです。
AIsmileyとしては、その中でも「AI活用基盤構築Forum」の話を聞いてきました。
AI活用基盤構築Forumを中心にレポートします。
聴講したセッションは以下の通り。
SOMPOホールディングスは、2016年にデジタル戦略部を設置して以来、保険業界のデジタルディスラプションに備え、ビジネスドメインを「安心、安全、健康」へと拡げています。
自社で新たなサービスを提供するため、AIを活用した実証実験を実施。2018年のPoCの数では58件の実証実験を実施し、10件の実用化に至った。開発拠点は東京、シリコンバレー、イスラエルのテルアビブに設けており、アジャイル体制にてすべて内製で行っている。
具体的なAIサービスとしては、事故車両の画像解析や、糖尿病などの生活習慣病リスクを予測するAI、自動車保険証券や車検証を読み取るアプリ「カシャらく見積り」などが挙げられる。文字認識AIを実装した「カシャらく見積り」は、他社証券を読み込んで自社の補償内容に読み替え保険設計を迅速に行うタブレット向けのアプリ。iPadとWindows向けにアプリを提供している。AIは証券画像から項目画像の切り出しに使っており、切り出した画像からテキスト文字をGoogle Cloud Vision APIを活用してOCRを実現している。
このタブレットアプリを活用することで保険証券の内容確認から見積り提示までの時間が大幅に短縮されるため、顧客を待たせることなく一連の手続きを簡単に完了することができます。
こういったデジタルディスラプションへの取り組みはとても興味深いです。今後も自動運転向けの取り組みや疾病予測など新たな取り組みを見てみたいです。
サンフランシスコのSplunkはIT運用の世界でグローバルにビッグデータ分析の市場(ITOA市場)を牽引しています。本セッションでは、ビッグデータ解析や機械学習を応用して、これからのIT運用、AIOpsの運用事例について話を聞いた。
Splunkはマシンデータ(ログデータ)からセキュリティやビジネスのアンサーを引き出すプラットフォームで、この分野でのシェアは世界一です。マシンデータ解析からのAI利用は、異常検出や予測分析に活用されることが多く、機械学習を活用して、
・ビジネスサービスは健全化?
・通常と異なる振る舞いが発生しているのか?
・30分後にどんな障害が起きるのか?
・この障害回復にどれだけのコストがかかったのか?
・どのアプリケーションの品質が悪いのか?
など、いつ、どのような場面でどんな状態となっているかを把握し、そのデータをもとに改善に導いてくれます。
このような活用はAIOps(Artificial Intelligence for IT Operations:IT運用のための人工知能)のフィールドであり、
トラブルシューティングの自動化や、障害予兆検出、異常検出、障害予測、障害復旧の自動化などはSpunkが第一人者となり、更に利用者が増えるのではないでしょうか。
カメラから取得した映像にAIを活用した事例は増えているものの本格稼働までたどり着いているものは多くはありません。今回のフィーチャースタンダード社とセンスタイムジャパン社の講演では最新の映像・画像認識AI技術を紹介してもらいました。
映像解析で使われる事例は数多くあるが、フューチャースタンダード社が多く扱っている映像解析事例は、下記の4通り。
●物体検出
∟交通量調査、侵入検知、動線分析、自動運転
●骨格検出
∟無人店舗、万引き検知、スポーツのフォーム分析、うつぶせ寝検出
●顔認証
∟VIP検知、顔認証ゲート、決済
●セグメンテーション
∟自動運転、衛星画像
これらの事例を自社に応用するために映像解析AIシステムを導入するためには、ライセンス取得費やカメラの選定・調達、アップロード用回線の用意などかなりの工数や費用がかかります。
フューチャースタンダード社の映像解析プラットフォーム「SCORER」はベストな技術を収集し、ユーザーに取って一番利用したい機能をプラットフォームの中から選んで利用することができます。
最先端のAIアルゴリズムを従量課金で利用することが可能で、AIアルゴリズムの大手センスタイムジャパン社からの技術を含めサービスを提供しています。多くの手間が解消され、簡単に安く映像解析AIを導入できるところが最大の特徴です。
映像解析系のAIは導入費用が多く発生してしまうことがネックとなっていましたが、「SCORER」を活用することでPoCまで容易に進めることができるのではないでしょうか。
ITインフラSummit 2019 夏
主催:日経 xTECH
会期:2019/7/30(火)
会場:ホテル雅叙園東京
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