生成AI

最終更新日:2026/02/02
AIで鶏卵ふ化前に雌雄を判別
日立ソリューションズ・クリエイトと、農研機構、九州工業大学は、画像認識AIを活用した鶏卵のふ化前に雌雄を判別する、卵内雌雄判別技術を共同開発しました。
このニュースのポイント
株式会社日立ソリューションズ・クリエイトと、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、国立大学法人九州工業大学は、画像認識AIを活用した鶏卵のふ化前に雌雄を判別する、卵内雌雄判別技術を共同開発しました。
世界では、年間約66億羽のオスのひよこがふ化直後に淘汰されており、アニマルウェルフェアの観点から課題となっています。現在、痛覚が生じる前のふ卵8~12日目に判別を行う技術がEUを中心に実用化されており、より高い水準のアニマルウェルフェアの実現をめざした取り組みが進んでいます。
こうした課題を解決するため、日立ソリューションズ・クリエイトは、ふ卵早期(2~6日目)から胚およびその周辺に雌雄で異なる特徴が出るという農研機構の研究・知見を活用し、卵殻の一部を切除、卵の中を可視化して撮影した胚とその周辺の画像から雌雄判別するAIモデルを開発しました。
農研機構との共同実験において、鶏卵の撮影画像を学習したAIモデルは、人間の目では区別できない雌雄で異なる特徴を捉えられることを発見しました。
また、ふ卵3日目に高い精度で雌雄判別できることを発見し、卵を傷つけない雌雄判別を実現しました。卵殻越しでも「AIで見える」状態にすべく、適切な鶏卵の設置方法とカメラと光源の配置・撮影方法を見いだしました。この技術は日本、アメリカで関連特許を取得済みです。
さらに、より高い判別精度実現のため九州工業大学の光学的な空間周波数調節で、デジタル写真画像の視界不良状態を低減、見たい部分を強調する画像処理技術を応用し、鶏卵の撮影画像から卵殻や卵表面を覆っている膜(クチクラ)などの雌雄判別に不要な情報の削減と必要な部分の情報を強調する画像処理を行いました。
加えて、この処理後画像をもとに様々な条件下で高精度に判別できるよう多様な学習データを作成し、それらの画像を学習したAIモデルも作成しています。これにより、ふ卵3日目の鶏卵を傷つけずに最高97%の精度で雌雄判別が可能です。
日立ソリューションズ・クリエイトは今後、本開発技術を標準モデルとして、ふ卵場ごとの環境特徴に対応したカスタマイズモデルの開発と、鶏卵業界の企業とのパートナーシップ確立を通じ、本開発技術の実用化を目指すとしています。
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