生成AI

最終更新日:2022/08/08
富士通、東日本旅客鉄道、R東日本クロスステーション、大日本印刷は、音の視覚化装置「エキマトペ」を用いて、ホームに流れるアナウンスや電車の発着などの音情報を文字や手話で表現する実証実験を実施しています。
このAIニュースのポイント
富士通、東日本旅客鉄道、R東日本クロスステーション、大日本印刷は、音の視覚化装置「エキマトペ」を用いて、2022年6月15日から12月14日までの間、JR上野駅の1・2番線ホームに流れるアナウンスや電車の発着などの音情報を文字や手話で表現する実証実験を実施しています。
この実証実験を通じて、聴覚に障がいをもつ方をはじめとする駅を利用するユーザーへ快適な体験を提供し、より安全安心な鉄道利用を実現するとともに、ダイバーシティ&インクルージョンへの相互理解の促進を目指しています。
また、台東区と連携して手話サークルやボランティア団体などの活動情報を「エキマトペ」のディスプレイに表示することで、各コミュニティへの参加を促し、地域のダイバーシティ&インクルージョンの活性化にも貢献します。
富士通とJR東日本、大日本印刷は、2021年7月に川崎市立聾学校で開催された「未来の通学」をテーマとしたワークショップをきっかけに、誰もが使いやすく、毎日の鉄道利用が楽しくなるような体験を目指して、駅のアナウンスや電車の音といった音情報を文字や手話で視覚的に表現する装置「エキマトペ」の開発プロジェクトをスタートしました。
「エキマトペ」を活用した第一弾のプロジェクトとして、富士通とJR東日本、大日本印刷は、2021年9月13日から15日の3日間、JR巣鴨駅にて駅ホームに流れる音を視覚化する実証実験を実施し、SNSなどを通じて駅を利用するユーザーから多くの反響がありました。
第二弾となる今回の実証実験においては、参画企業としてJR東日本クロスステーションが加わり、社会実装に向けてさらなる省スペース化やコスト削減を意識した「エキマトペ」の筐体の改善を図りました。加えて、駅を地域とのタッチポイントとして機能拡張できるよう、ダイバーシティ&インクルージョンに関する地域情報の掲示機能を追加しています。
今回の実証実験では、音の視覚化装置「エキマトペ」を活用し、ホームに流れるアナウンスや電車の発着音、ドアの開閉音などをマイクで集音、AI分析でリアルタイムに文字や手話、擬音語、擬声語といったオノマトペに変換して、ホーム上に設置された自動販売機上部の専用ディスプレイに表示します。
音情報の視覚化にあたっては、富士通のスーパーコンピュータ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX1000」で構築したAIの学習モデルを活用し、マイクで集音した駅の音情報を識別。ホームに流れる定型アナウンスは、テキストに変換されると同時に事前収録したJR東日本の駅社員による手話動画とともにディスプレイ上に表現され、電車の発着音やドアの開閉音などは、手書きアニメーションで表現されます。
駅社員によるアナウンスを、富士通の「FUJITSU Software LiveTalk」でテキスト変換し、大日本印刷の「大日本印刷感情表現フォントシステム」を通じて、文章の内容に適した感情豊かなフォントで表現しました。
今後、富士通とJR東日本、JR東日本クロスステーション、大日本印刷は、実証実験を通して得た知見や駅を利用したユーザーからの「エキマトペ」の体験に関するフィードバックをもとに、駅の利便性向上を目指してあらゆるユーザーへの情報伝達のあり方について検討を進める予定です。
出典:PR TIMES
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