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Google Project Genieとは?概要と使い方を解説

最終更新日:2026/02/19

Google Project Genieとは?

業務で新たなビジネスアイデアのイメージは湧いているのに、うまく言葉で伝えられずもどかしい思いをしたことはありませんか?

資料や図解を準備したくても時間がなく、チャンスを逃してしまった経験を持つ人もいるでしょう。近年、こうした課題を解決する新しいAI技術が登場し、注目を集めています。

この記事では、自分の持つ世界観のイメージを共有しやすくする、Google Project Genie(グーグル プロジェクト ジーニー)について詳しく解説します。

Google Project Genieとは?

Google Project Genieの読み方は「グーグル プロジェクト ジーニー」です。

Project Genieは、Google DeepMindの汎用ワールドモデル「Genie 3」を基盤とする、Google Labsの実験的な研究プロトタイプ(Webアプリ)です。

プロンプトや画像(生成画像・アップロード画像)を入力すると、探索可能な仮想世界が生成されます。生成した世界は、プロンプトを調整してリミックスし、別の表現として再利用できます。

2026年2月現在、Project Genieは米国で18歳以上のGoogle AI Ultra加入者(個人のGoogleアカウント)向けに実験的に提供されています。なお、Google AI Ultra for Businessは対象外です。

参考:Experimenting with infinite, interactive worlds

Google Project Genieの特徴

以下の技術的な特徴があります。

  • 汎用人工知能(AGI: Artificial General Intelligence)を目指す研究の一環として、ワールドモデル「Genie 3」が使われています
  • 物理演算やオブジェクト同士の相互作用を再現し、動的な仮想空間を構築できます
  • 高い一貫性を持つシミュレーション技術により、ロボティクスやアニメーション制作、実在環境の再現など、幅広い用途に対応できます

汎用人工知能とは、文章生成AIや画像生成AIのような特定のタスクに特化したAIとは異なり、人間のように幅広いタスクに対応できるAIを指します。

汎用人工知能を目指すうえでは、現実世界の多様な環境を扱い、行動によって環境がどう変わるかを予測できる仕組みが重要とされています。そのアプローチの一つが、環境のダイナミクスを学習して再現するワールドモデルです。

Genie 3では、従来のような静的な3D空間とは異なり、ユーザーの移動や操作に応じて、進行方向の世界をリアルタイムで生成できます。

Project Genieは、Genie 3の世界生成を実際に体験できる形にして提供することで、ワールドモデルの研究を前に進めるための実験的な研究プロトタイプです。

Google Project Genieの機能

主要な機能は次の3つです。

ワールドスケッチ(World Sketching)

ワールドスケッチとは、プロンプト・生成画像・アップロードした画像を基に、まるで生きているかのように拡張していく仮想環境を生成できる機能のことです。

ユーザーはキャラクターや世界観を設定し、徒歩・乗り物・飛行・運転など、さまざまな移動方法を指定しながら作成した世界の探索方法を定義できます。

また一人称視点や三人称視点など、キャラクターの視点も事前に設定できるため、自分に合った体験スタイルを選択できます。

Nano Banana Pro」と統合されており、世界に入る前に完成イメージをプレビューして、画像を修正しながら微調整することも可能です。

ワールドスケッチは仮想環境を生成し、スムーズに探索を行うための準備を整える、いわば「世界の設計図」を描くフェーズです。

ワールド探索(World Exploration)

ワールド探索とは、ワールドスケッチで生成した世界を自由に探索できる機能です。

Genie 3はユーザーの移動や操作に応じて、進行方向の世界をリアルタイムで生成するため、新しい体験ができます。なお、現時点のProject Genieは探索時間が1回あたり60秒に設定されています。

また移動中にカメラアングルを調整できるため、視点を変えながら世界を見ることも可能です。

ワールド探索機能は生成された仮想環境を、実際に操作しながら体験できる点が、従来の動画生成AIとの決定的な違いです。

ワールドリミックス(World Remixing)

ワールドリミックスとは、既存のプロンプトやワールドの画像、生成済みの世界を基に世界を再構築できる機能のことです。

一度世界を生成したものの、探索を進める中で修正したり、新たな世界に作り直したくなったりすることもあるでしょう。

完成後は、自分が作成・探索した世界を動画としてダウンロードできます。

ワールドリミックス機能は、ユーザーが試行錯誤しながら理想の世界へと進化させる、フィードバックループ機能です。

Google Project Genieの使い方

2026年2月現在、Google Project Genieはアメリカ合衆国の18歳以上のGoogle AI Ultra加入者を対象に実験的に提供されているため、まずはこの条件に合っているかを確認しましょう。

もし条件に合っていない場合、画面は以下のように遷移します。

  1. Google Labsの「Project Genie」のページにアクセスするGoogle Project Genie画像出典:Google Labs「Project Genie」
  2. 画面をスクロールして下部へ進み、「Already have access? Go to Project Genie」をクリックするGoogle Project Genie画像出典:Google Labs「Project Genie」
  3. ログインしたいGoogleアカウントを選択するGoogle Project Genie
  4. 日本のアカウントの場合「別のアカウントでログインしてみてください。」とのメッセージが表示されログインできないGoogle Project Genie

条件に合うアカウントでログインした後のGoogle Project Genieの使い方の様子はGoogle DeepMindのYouTube動画で見ることができます。

動画では0:27秒から「ENVIRONMENT」というどんな世界・環境を作るか指定する欄にプロンプトの入力を開始します。

また0:31秒から「CHARACTER」という登場人物・操作キャラの設定欄にプロンプトの入力を行います。

入力後「Create Sketch→」「Create world」をクリックするとワールドが生成され、ユーザーは探索を開始できます。

それほど難易度の高い手順ではないため、動画を視聴しながら行ってみましょう。

早期にアクセスできるようにするために

まだ日本からはアクセスができませんが、早期にアクセスできるようにするために、最新情報が手に入るような方法がいくつかあります。

いち早くアクセスしたい方は最新情報をキャッチアップするようしましょう。

Google Project Genieを業務で使う場合の用途

Project Genieを業務で使う場合、使用前に必ず利用規約プライバシーポリシーに目を通しておきましょう。あわせて、Google Labsの生成AIに関するポリシー(禁止されている内容など)も確認しておくと安心です。

利用規約にはGoogleのサービスを利用する上で守らなければならないこと、プライバシーポリシーにはGoogleにおける情報の取扱いについての説明が記載されています。

どのようなAIサービスでも同様ですが、入力する情報の範囲を決め、社内ルールに沿って使いましょう。

業務で使う場合の代表的な利用シーンを3つご紹介します。

社内プレゼン用の素材として使う

Google Project Genieは社内プレゼン用の素材として使うことができます。

企業内でよくある以下のようなシーンで役立つでしょう。

活用シーン 具体的な内容 活用メリット
新規事業・新サービス企画 新サービスの利用シーンや世界観を3D空間で再現する 抽象的なアイデアを視覚化でき、企画の説得力が高まる
マーケティング施策検討 ターゲット顧客の生活環境や購買行動を仮想空間で表現する ユーザー視点での施策検討がしやすくなる
商品・サービス開発 試作品や利用シーンを仮想環境でシミュレーションする 開発段階で課題を発見しやすくなる
社内研修・教育 業務フローや接客シーンを仮想空間で再現する 実践的な研修資料として活用できる
営業・提案資料作成 クライアント向けの導入後イメージを可視化する 提案内容を直感的に伝えやすくなる

商品やサービス自体はもちろん、それを使用する人や空間も含めてより具体的な情報として伝えられるため、プレゼンに説得力が生まれるのではないでしょうか。

ゲーム世界の試作に使う

ゲーム開発の工程において、Project Genieを使用できるタイミングは次の通りです。

開発工程 工程の内容 活用方法 活用メリット
企画・構想段階 世界観・ストーリー・舞台設定を決める コンセプトを3D空間として可視化する イメージのズレを早期に防げる
プロトタイプ制作 試作版(デモ)を作成する 仮想世界で操作感や雰囲気を検証する 開発前に問題点を洗い出せる
レベルデザイン設計 マップ構成や導線を設計する マップの広さ・視認性を確認する 遊びやすさを向上できる
プレゼン・共有 社内・出資者向け説明 デモ映像として活用する 説得力の高い資料になる
改善・再設計 フィードバック反映 ワールドリミックスで再構築する 修正コストを抑えられる

チームで開発を行い複数の意見がある場合でも、Google Project Genieならその場で比較検討しながら進められるため、開発スピードの向上につながるのが大きなメリットだと言えるでしょう。

建築設計者同士の認識合わせに使う

建築設計の現場では、経験を積んだ設計者同士が言葉だけで同じ空間イメージを共有できることがあります。

これは偶然ではなく、長年建築業界で仕事を積み重ねてきた結果頭の中に同じ設計テンプレートが入っている状態となるため、このようなことが可能なのです。

複数の経験を積んだ設計者の頭の中に同じ建築史、法規、失敗例、好事例、現場経験がライブラリのように積み重なっている状態とイメージするとわかりやすいでしょう。

このような空間イメージのすり合わせを行う際にGoogle Project Genieを使用すれば、新人の設計者にも一度で同じイメージを共有できます。

打ち合わせにかかる時間を削減できるだけではなく、属人化しやすい設計ノウハウの可視化にもつながるでしょう。

Project Genieを使うのにかかる料金

Google Project Genie

画像出典:Gemini「Get more out of Gemini」

※料金や提供条件は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認が必要です。

2026年2月現在、Google Project Genieはアメリカ合衆国の18歳以上のGoogle AI Ultraプラン加入者のみ使用できます。

上記画像に示されているように、Google AI Ultraプランの通常料金(米国)は月額$249.99です。初回ユーザー向けの特典が適用される場合、最初の3か月は50%オフ(例:月額$124.99)で利用できます。

まずはGoogle AI Ultraプランを契約後に3か月間お試し利用をしてみて、その後本格的に活用するかどうかを検討するのもおすすめです。

まとめ

Google Project Genieとは、Google DeepMindが開発した汎用ワールドモデル「Genie 3」を基盤とする実験的なAIプロジェクトです。

企業では企画・開発・設計・プレゼンなど幅広い場面で使えるため、本記事も参考に、提供条件を確認したうえでProject Genieを試してみてください。

アイスマイリーでは、生成AI のサービス比較と企業一覧を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。

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