NEC、日本市場向けの生成AI「NEC Generative AI Service」を開発
最終更新日:2024/01/17
NECは、顧客に合わせてカスタマイズ可能な生成AIを開発し、ハードウェア、ソフトウェア、コンサルティングサービスなどを提供する「NEC Generative AI Service」の提供を開始しました。
このAIニュースのポイント
- NECが開発した生成AI「NEC Generative AI Service」では、コンサルティングサービスなどを提供している
- NECのLLMは高い日本語能力を持ち、モデルサイズも軽量なため顧客業務に特化させたLLMが短期間で構築可能
- 今後も文書校正等の業務効率化を図るとともに、社内利用で得たノウハウをLLM関連サービスへ反映していく方針
日本電気株式会社は、生成AIによる産業の変化に合わせた日本企業の新しい企業価値創造への挑戦に向けて、顧客に合わせてカスタマイズ可能な生成AIを開発し、LLMのライセンスから日本市場のニーズに合わせた専用ハードウェア、ソフトウェア、コンサルティングサービスなどを提供する「NEC Generative AI Service」を提供開始しました。
NECは5月から生成AIの社内業務利用を開始しており、社員が安全・安心に使える体制と仕組みを2週間で構築しました。生成AIの業務利用により、資料作成時間は50%削減、議事録作成の時間を平均30分から約5分に短縮、また社内システム開発におけるソースコード作成業務の効率化で工数80%の削減などの成果が出ており、NECは社内利用で得たノウハウをLLM関連サービスに反映していきます。
NECのLLMは、業務で求められる知識量や文書読解力において高い日本語能力を有しているほか、モデルサイズがコンパクトなため標準的なGPUサーバで動作します。また顧客業務に特化させたLLMの構築が短期間で可能です。
今回開発されたNEC Generative AI Serviceは、コンサルティングサービス、ナレッジエンジニアリングサービス、教育サービス、環境構築サービスのメニューがあります。また、LLMを組み込みやすくするソフトウェア「NEC Generative AI Framework」の提供も予定しており、NECの開発したLLMや「Microsoft Azure OpenAI Service」を顧客ニーズに合わせて提供します。
NECは「当社は生成AI関連事業において今後3年間で約500億円の売上を目指しています。今後も全従業員に共通する文書校正等の業務効率化やソフトウェア開発などの専門領域にも活用していき、課題解決と新しい企業価値創造に向けて進化させた独自の生成AIを提供していきます」とコメントしています。
出典:日本電気株式会社
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