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最終更新日:2025/11/11
Gemini Enterprise とは?
Google 社は2025年10月10日(日本時間)、オンラインイベント「Gemini at Work」にて最新エージェントプラットフォーム「Gemini Enterprise」を発表しました。企業のAI活用における変革を目指して開発され、単なる生成AIチャットボットを超えた包括的な自動化ツールとしての能力を備えています。
本記事では、Gemini Enterprise の新機能や料金、Google Workspace連携、実際の活用例などについて解説します。業務プロセス全体の効率化に役立つ最新のAIツールを詳しく紹介しますので、ぜひご覧ください。

Gemini Enterprise とは、Google Cloud が2025年10月10日に発表した最新のAIエージェントプラットフォームです。生成AI「Gemini」の最上位モデルをベースとして開発され、同社は「職場におけるAI活用の新しい入り口」と位置付けています。
Googleの各種サービスはもちろん、Microsoftの統合型クラウドサービス「Microsoft 365」とも接続でき、包括的な自動化ツールとして機能します。
料金プランは、スタートアップや小規模事業者向けの「Google Business」プランの他、大企業向けの「Google Enterprise Standard」プラン、「Google Enterprise Plus」プランなどが提供される予定です。
Gemini は、質問応答や文章の要約など単一のタスク処理を得意とするAIチャットボットであるのに対し、Gemini Enterprise ではワークフロー全体の自動化が可能です。
例えば、「11月の定例ミーティングを設定して」といった自然言語の指示を出すと、関係者のスケジュールを確認し、議題の作成や会議を招集するメール送信までを完結できます。
自律的にワークフローを遂行するAIエージェントを目指して開発されたGemini Enterprise では、複数のアプリケーションを横断して業務を遂行します。ルーティンタスクや煩雑な作業を自動化でき、従業員の業務負担の軽減やリソースの有効活用につながります。
Gemini Enterprise の正式リリースに伴い、AIエージェントの大規模な構築・管理を担うプラットフォーム「Google Agentspace」が、中核機能として完全統合されています。2024年12月に発表された Agentspace は、社内データベースの検索機能と自然言語での指示によるAIエージェント機能を備えた企業向けプラットフォームです。
今回のリブランディングにより、AIエージェントのノーコード開発につながる基盤が実現しています。専門知識を持たない従業員でも、個人やチームの業務自動化に役立つAIエージェントを構築できます。
Gemini Enterprise は日本語にも完全対応しています。企業向けシステムとして、地域や言語をまたぐスケーラビリティを備えており、日本語での指示によって幅広いタスクの自動化が可能です。

Gemini Enterprise は、単なるAIモデルを超えた包括的プラットフォームとして、さまざまな新機能を搭載しています。ここでは、Gemini Enterprise の特徴とできることについて詳しく解説します。
Gemini Enterprise は、Google が誇る最先端のマルチモーダルモデル「Gemini シリーズ」を頭脳としています。世界トップクラスの知性を備え、すべてのAIエージェントとアプリケーションにおいて活躍します。
また、画像生成モデルの「Imagen」や動画生成モデル「Veo」といった、特化型の高性能AIモデルにもシームレスに接続可能です。自然言語処理やコーディング、データ解析など幅広い領域で高い能力を発揮し、あらゆる課題解決を強力にサポートします。
ノーコード開発でのAIエージェント構築を可能にするのが、ワークベンチ(Workbench)と呼ばれる機能です。プログラミングの専門知識がなくても、ドラッグ&ドロップで複雑なAIワークフローを自動化するシステムを構築できます。
また、社内の既存システムやAPIとの連携も容易で、直感的な設計で業務プロセス全体をオーケストレーションできます。開発者が使用するようなセキュアな環境において、部門単位で使用する独自のAIアプリを展開でき、現場主導のAI活用や業務変革を促します。
タスクフォース(The Task Force)は、複数のAIエージェントがチームのように連携し、プロジェクト単位で自律的にタスクを分担・実行する仕組みです。Google は、導入後すぐに現場業務に対応できるよう、専門的なタスク用に開発した事前構築済みのAIエージェント群を搭載しています。
例えば、ディープリサーチエージェントが市場の高度な調査を行い、データインサイトエージェントがデータの要約・洞察を生成、レポートエージェントが成果を文書化する、といった流れを自動化可能です。
Gemini Enterpriseは、企業データとの接続を通して、AIエージェントの自律的な稼働に必須のコンテキスト(文脈)を提供します。Google Workspace はもちろん、Microsoft 365 や Salesforce、Oracle、Slack など、さまざまな外部アプリケーションやデータベースと直接接続し、タスク遂行に必要な情報や環境を整備できます。
また、パーソナライズ機能により、ユーザーが普段利用する情報源や関わるメンバーなどのコンテキストを記憶でき、AIがより的確なアクションを選択します。
企業向けに設計された Gemini Enterprise では、AIをセキュアな環境で安心して利用できるよう配慮されています。エンタープライズレベルのガバナンスと強固なセキュリティに加え、すべてのAIエージェントを一元的に保護・監査・統制できる環境が整備されています。
また、アメリカをはじめとする各国の主権要件やコンプライアンス基準を満たしており、安全なAI運用を実現します。
Gemini Enterprise は、自社製品だけでなく、外部ツールやAPIとも広範なネットワークを構築し、共に成長していくエコシステム(Ecosystem)を形成しています。
また、パートナー企業により構築・公開されたAIエージェントを探せる「エージェントマーケットプレイス」があり、既存のテクノロジーとの相互連携を通じたビジネス成果の推進につながります。将来的なプラットフォームの拡張性を担保しています。

Gemini Enterprise は、多くのユーザーが日常業務で利用している Google Workspace の各アプリケーションとも連携が可能です。ここでは、特に注目すべき機能について紹介します。
「Google Vids」は、AIを搭載した動画作成アプリケーションです。Google Vids を活用すれば、動画のスクリプトやナレーションを含めて自然言語で指示ができます。専門的な動画編集の経験やスキルが不要で、プレゼンテーションやレクチャー用の動画を効率的に出力できるため、ビジネスシーンから教育まで幅広い用途で活用されています。
Google Meet では、リアルタイムでの音声翻訳機能が全ビジネスユーザーに提供されています。単純な同時通訳だけでなく、自然な口調や表現を的確に捉え、異なる言語を使用する参加者同士でも、まるで同じ言語で会話しているかのようにスムーズな翻訳が可能です。
Googleの音声インテリジェンスを基盤としたこの高度な機能は、商談やミーティングにおける円滑な意思疎通やコミュニケーションを支援します。
Gemini Enterprise の導入では、Google Workspace をベースにしたクラウド設定と有効化を行い、組織全体でAI環境を整備する必要があります。ここでは、おおまかな導入手順を見ていきましょう。
Google Workspace で Gemini Enterprise を有効化する手順は以下の通りです。
有効化が完了すると、GmailやGoogleドキュメントなどでGemini機能が利用できます。データ保護の観点から、ポリシー設定や権限管理を徹底し、段階的に導入を進めることが重要です。
Gemini Enterprise では、各部門の業務データやワークフローに合わせて柔軟にAIを導入できます。ここでは、主要5部門における活用事例を紹介します。
マーケティング部門では、顧客データや市場動向の分析作業を自動化できます。SNSや広告キャンペーンの効果をリアルタイムで評価し、最適な訴求ポイントを探し出すことが容易になります。
また、ノーコードワークベンチを用いて、担当者自らがキャンペーン成果を可視化するAIダッシュボードを作成する、といった使い方も可能です。既存のマーケティングツールと接続し、ワークフローを効率化すれば、戦略立案から施策改善までスピーディなマーケティング運用を実現します。
経理部門では、グループ会社の連結決算や財務データ分析など、複雑で時間のかかるワークプロセスを Gemini Enterprise によって自動化できます。AIエージェントが迅速かつ正確な経営判断を支援するため、スムーズな事業運営の実現につながります。
また、日常的に発生する請求書の処理や経費精算がAIにより効率化され、人為ミスの防止と財務分析の精度向上にも寄与します。
営業部門では、顧客情報や商談履歴の解析、提案書の自動生成といった作業を Gemini Enterprise が担い、日々のルーティン業務の負担軽減を促します。AIエージェントが成約率やリスク要因を可視化し、次のアクションを提示することで、データドリブンな営業活動が実現します。
担当者はより戦略的な業務に集中でき、営業成果の最大化を支援する強力なパートナーとして活用できます。
Gemini Enterprise を活用すれば、採用や評価、人材育成のあらゆるプロセスで人的資源を最大限に活かす仕組みを構築できます。応募者の履歴書や面接記録をAIエージェントに解析させることで、最適な候補者を効率的にスコアリングでき、スムーズな採用が実現します。
また、評価データをもとに社員のスキルマップを生成すれば、ニーズに合った研修計画を立案でき、現場に必要な人材の育成につながります。
開発部門では、Gemini Enterprise が設計書の生成からコードレビューまでを支援できるため、開発スピードと品質が飛躍的に向上します。仕様書を入力するだけで、AIエージェントが実装計画を立案し、サンプルコードを生成できます。
また、複数のエージェントが協調してテストやデバッグを実施することで、開発サイクルを短縮し、チーム全体で生産性と品質の両立を図れるでしょう。
Gemini Enterprise は、AIエージェント開発を専門領域にとどめず「すべての従業員の手」に広げることを目指しています。ノーコード対応により、プログラミング経験のない担当者でも業務に合わせたAIエージェントを直感的に作成可能です。
営業部門が顧客データ分析を自動化する、人事部門が採用評価プロセスを効率化する、といったように、現場でAI運用が進行する環境が整います。また、Gemini CLIや Agent Development Kit(ADK)といった開発者向けの高度な開発ツールも提供され、自然言語による指示だけで設計からコード生成、デプロイまでを自動完了できます。
非技術者が技術者と同じ基盤上で協働しながら、企業全体のAI活用を推進する新しい時代の到来が期待されています。
Google Cloud が発表した「Gemini Enterprise」により、AIはチャット相手から、ビジネス全体を動かす自律的なAIエージェントチームへと進化しました。Googleは、Gemini Enterpriseを職場における新しいAIの入り口と位置付け、現場の働き方を根本から変えるために、独自のAIエージェントの開発や導入を支援する仕組みを構築しています。
すべての従業員が自らの業務を自動化し、生産性を飛躍的に向上させるために、Gemini Enterprise の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
アイスマイリーでは、AIエージェントのサービス比較と企業一覧を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。
Gemini Enterprise は完全に日本語に対応しています。ドキュメント作成やメール返信、データ分析などを日本語の指示でスムーズに進められます。また、自然な会話文や業務特有の専門語にも強く、文脈理解にも優れています。 高い多言語対応力を備えており、グローバルチームとの連携や海外文書の要約にも役立つでしょう。
Gemini for Google Workspace は、文書作成やメール要約など日常業務の支援が中心です。一方、Gemini Enterprise では、社内データやアプリケーション連携を含むAIエージェント活用が可能です。また、業務全体のAI統合を目的としており、ノーコード開発やデータ連携など企業全体におけるAI活用の拡張性を備えています。
Gemini Enterpriseの料金はプランによって異なります。プランは、スタートアップや小規模事業者向けの「Google Businessプラン(月額21ドル)」、大企業向けの「Google Enterprise Standardプラン(月額30ドル)」、「Google Enterprise Plusプラン(金額は要問合せ)」が用意される予定です。また、Google Workspaceの上位プランでは、追加オプションとして申し込み可能です。
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