生成AI

最終更新日:2022/09/22
アイリス株式会社は、AI搭載の咽頭内視鏡システムnodocaを用いてインフルエンザ診断を行った場合について、保険の適用が承認されたと発表しました。
これはAI医療機器を用いた診断が公的保険に新機能・新技術として収載される日本初の事例です。
このAIニュースのポイント
アイリス株式会社は、AI搭載の咽頭内視鏡システムnodoca(ノドカ)を用いてインフルエンザウイルス感染症の診断を行った場合について、公的保険適用が了承されたことを報告しました。
nodocaは、のど(咽頭)の画像と問診情報をAI解析し、インフルエンザウイルス感染症に特徴的な所見等を検出することでインフルエンザウイルス感染症の診断の補助ができるAI医療機器です。
nodocaのAIアルゴリズムは、のべ100以上の医療機関、10,000人以上の患者の皆様のご協力のもと収集された、50万枚以上の咽頭画像データベースを元に開発されています。また、AI解析に適した咽頭画像を撮影するための専用カメラを自社で独自に設計・開発しており、口腔内・咽頭の鮮明な撮影を実現しています。
インフルエンザ濾胞(ろほう)がインフルエンザウイルス感染症の診断に有用であることは知られていましたが、インフルエンザ濾胞を視診のみで高精度に見分けるには熟練の医師による判断が必要とされていました。アイリスはこれをAIによって再現することに成功しました。
そして本件は、AI医療機器を用いた診断が公的保険に新機能・新技術(C2区分)として収載される日本初の事例です。これに対し代表取締役の沖山翔さんは、「今回、このカテゴリでAIが初めて保険適用されたということ自体が、日本の保険医療史のなかでAIというものが受け入れられ、皆で適切に活用していこうと認められた瞬間と言えるのかもしれません。」とコメントしています。
nodocaを用いたインフルエンザウイルス感染症検査の保険点数(診療報酬)は、305点(3,050円)とされることが了承されました。これは現在医療現場で広く用いられているインフルエンザウイルス迅速検査キットを用いた診断と同じ点数であり、同検査キットを用いた場合と患者費用負担・医療機関収入は同額です。
出典 PR TIMES
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