生成AI

最終更新日:2025/10/06
NTTドコモは、NTTドコモグループの新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」を通じて、社員が発案したAI活用IP監修効率化プラットフォーム、「AIPEX」をスピンアウトすることを決定しました。
このニュースのポイント
NTTドコモ株式会社は、NTTドコモグループの新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」を通じ、社員が発案したAI活用のIP監修プラットフォーム「AIPEX(アイペックス)」をスピンアウトすることを決定しました。「AIPEX」は、2024年度docomo STARTUP DAYで金賞を受賞しています。
「AIPEX」の開発・運営は、株式会社AIPEXが行います。代表取締役社長は、「AIPEX」発案者であるドコモ社員の大城 敦司氏が務め、2025年9月16日(火)より事業を開始します。AIPEXへの出資は、株式会社ANOBAKA、株式会社CINCA、そしてドコモから行います。
日本のキャラクタービジネスは、国内市場規模が約2.7兆円、グローバル市場が約30兆円に達する強大な安定成長市場です。しかし、収益の根幹であるキャラクターIP(知的財産)の監修業務は、はアナログ手法に依存しています。IPホルダー(版権元)の担当者が、ガイドラインと照合しながら大量に届く監修依頼を1件ずつ目視で確認しています。
この監修キャパシティの限界が、事業成長のボトルネックとなっており、新規ライセンス案件を断らざるを得ないなど機会損失が発生していることが課題でした。
「AIPEX」は、これまでメールやチャット、表計算ソフトなどアナログ手法に依存していた監修業務の全プロセスを一元管理・可視化できます。
メールやファイルサーバーに散在している監修依頼や関連情報、提出されたファイルを、ダウンロードすることなくプラットフォーム上で瞬時に把握できることから、タスクの抜け漏れやコミュニケーションロスを防止し、最新版を即座に把握可能です。
提出された制作物は、事前に登録したキャラクターガイドラインや過去の監修データを用いて「AIPEX」が自動照合を行い、違反の可能性がある箇所を指摘します。AIによる監修作業の半自動化により、担当者のチェック作業の負担を軽減。担当者は新規企画の立案等、クリエイティブな業務に注力可能です。
さらに「AIPEX」は、監修事例を継続的に蓄積・学習し、ガイドラインに明文化されていない暗黙知や、人によって異なる判断のばらつきを吸収・標準化します。これにより監修品質を常に一定水準に保ち、ナレッジロスのリスクを最小化できます。
複数のIPホルダーを対象とした実証実験では、監修にかかる作業時間を平均6割削減し、AIにより抜け漏れのない確認を実現しました。
AIPEXは、AIによる監修業務の支援を通じて、IPホルダーとライセンシー双方の業務負担を劇的に軽減し、企画担当者やクリエイターがより創造的な作業に集中できる環境の実現を目指します。
出典:NTTドコモ
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