生成AI

最終更新日:2025/05/13
ダイキン工業と日立製作所は協創し、2025年4月より堺製作所で設備故障診断を支援するAIエージェントの試験運用を開始しました。
このニュースのポイント
ダイキン工業株式会社と株式会社日立製作所が協創し、2025年4月から堺製作所において工場の設備故障診断を支援するAIエージェントの試験運用を開始しました。この取り組みでは、ダイキンのOT(Operational Technology)ナレッジと日立のITを融合し、保全技術者が故障を発見した際、AIが原因候補と対策を提示する仕組みを構築。AIは、ダイキンの設備図面をナレッジグラフとして読み取り、故障診断を行います。
実証実験では、AIエージェントが10秒以内に90%以上の精度で故障原因候補を提示できることが確認されています。
ダイキンは世界中で空調機器を生産していますが、海外工場での技術者確保や育成が課題です。また、データは蓄積されているものの、業務効率化に十分活用されていません。
このように、生産年齢人口の減少や社会課題の複雑化が進む中、製造現場のフロントラインワーカーの負荷軽減と生産性向上は喫緊の課題とされており、
上記のような状況に対応するため、日立は2023年に生成AIを活用する「Generative AIセンター」を設立し、生産性向上に取り組んでいます。
ダイキンと日立は次世代生産モデルの確立に向けた協創を進め「止まらない工場」の実現と、2025年9月までに設備故障診断AIエージェントの試験運用を完了し、実用化を目指しています。
また、日立はこのAIエージェントをLumadaソリューションとして製造業全般に展開し、OTナレッジとITを融合させたアプリケーションを提供して業務効率を向上させるサービスも展開します。
出典:ダイキン工業
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