サイバーエージェント、国内最大規模の日本語LLMを一般公開
最終更新日:2024/03/12
サイバーエージェントは、最大68億パラメータの日本語LLMを一般公開しました。
このAIニュースのポイント
- 最大68億パラメータの日本語LLMは、日本国内における現行の公開モデルにおいて最大級の規模
- 既存LLMのほとんどは英語を中心に学習されているため、日本語および日本文化に強いLLMは少ない状況だった
- 公開されたモデルをベースとしてチューニングを行うことにより、対話型AIなどの開発も可能
株式会社サイバーエージェントは、最大68億パラメータの日本語LLM(Large Language Model、大規模言語モデル)を一般公開しました。
近年、OpenAI社が開発した「ChatGPT」 を始めとする生成AI・LLMは急速な進化を遂げており、世界中のあらゆる業界・ビジネスにおいて活用が進んでいますが、既存のLLMのほとんどは英語を中心に学習されているため、日本語および日本文化に強いLLMは少ない状況です。
こうした背景のもと、サイバーエージェントは日本語LLMの開発に取り組んでおり、このたび一部モデルをHugging Face Hubにて公開しました。公開されたモデルはオープンな日本語データで学習したもので、商用利用可能なCC BY-SA 4.0ライセンスで提供されます。なお、このモデルは日本国内における現行の公開モデルにおいて最大級の規模となります。
公開されたモデルをベースとしてチューニングを行うことにより、対話型AIなどの開発も可能となります。これにより、より多くの方々が日本語の自然言語処理に関する最先端の研究開発に取り組めます。
サイバーエージェントは、今後チャットボットやRPAをはじめとする業界特化型のLLMの構築、各企業と連携しLLMを活用したビジネス開発の推進等を予定しています。また、LLMを活用したビジネス開発に携わるエンジニアの新規採用を実施し、体制強化に努めるとのことです。
サイバーエージェントは「今後も引き続きモデルの公開や産学連携などの取り組みを通じ、国内における自然言語処理技術の発展に貢献していきます」とコメントしています。
出典:CyberAgent
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