生成AI

最終更新日:2025/06/30
AIをいろいろ試した上でChatGPTを愛用しているけれど、外部サービスと連携して使えればもっと便利だと感じている人はいませんか?
業務で自社の使い勝手に合わせたオリジナルのツールやデータベースを使う企業が増えてきている中、AIとのスムーズな連携は業務効率化を進めることにもつながるでしょう。
この記事では、そんな人におすすめしたいChatGPTコネクタ(Connectors)について詳しく解説します。
ChatGPTコネクタ(Connectors)とは、ChatGPTと外部サービスをGUI(画面で見て操作できるインターフェース)で簡単・安全に連携できる機能のことで、現在β版が提供されています。
外部との連携というとAPIキーを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、ChatGPTコネクタ(Connectors)とAPIキーには次のような違いがあります。
項目 | ChatGPTコネクタ(Connectors) | APIキー(OpenAI APIなど) |
概要 |
|
|
技術的なハードルの高さ |
|
|
対象ユーザー |
|
|
連携できる外部サービスの例 |
|
|
ChatGPTコネクタ(Connectors)を使うと、Google Driveのファイル検索やSlackメッセージの確認などもチャット内で完結できるため、業務効率化につながります。
参考:OpenAI「Connectors in ChatGPT」
参考:ChatGPT APIとは?始め方や使用時の注意点、活用事例を紹介
2025年6月現在、ChatGPTコネクタ(Connectors)は全世界で利用できますが、EEA(欧州経済領域)、スイス、イギリス在住のPlusプラン、Pro プランを契約しているユーザーは利用することができません。
また同じ有料プランでも、Plusプランの場合まだ一部利用できない機能があるため、詳細はホームページで最新情報を確認しておきましょう。
参考:OpenAI「Connectors in ChatGPT」
ChatGPTコネクタ(Connectors)を有料プランで利用した場合、以下のようなことができます。
項目 | 概要 |
情報収集 |
|
情報整理 |
|
情報学習 |
|
ChatGPTコネクタ(Connectors)は情報を素早く検索・整理できるツールです。
特に業務で最新情報を定期的に収集する必要がある人にとっては、作業の大幅な効率化につながると言えるでしょう。
参考:OpenAI「Connectors in ChatGPT」
ChatGPTコネクタ(Connectors)の種類を4つご紹介します。
チャット検索コネクタとは、外部の情報ソースと接続してChatGPTの画面から直接検索できる機能のことです。
チャット検索コネクタには以下のようなメリットがあります。
一度の検索で複数の情報ソースを参照できるため、より正確性の高い情報を知ることができ、1回あたりの検索効率もアップします。
一方チャット検索コネクタには次のようなデメリットもあります。
ChatGPTコネクタ(Connectors)のサービス拡充とともに、少しずつ連携できるアプリは増加していくのではないでしょうか。
今からChatGPTの画面で検索を完結させる方法に慣れておき、連携できるアプリが増えたら本格的に使用し始めるといった活用方法もおすすめです。
ディープリサーチコネクタとは、複数の情報ソースを横断して社内外のデータをまとめて分析・要約し、情報源付きでレポートを作成できる機能です。
ディープリサーチコネクタを使うと以下のようなメリットがあります。
ディープリサーチコネクタを使用することで、収集した情報を共有しやすい形にまとめるだけではなく、今まで人間が行ってきた複雑なタスクにも活用できます。
一方ディープリサーチコネクタには以下のようなメリットがあります。
ChatGPTはロール設定をしなくても回答をしてくれますが、タスクの精度を高めたい場合は、プロンプトで「マーケティングアナリストとして分析して」など、具体的なロール設定を加えるのがおすすめです。
同期コネクタとは、接続済みの外部の情報ソースから選択したコンテンツをあらかじめ同期・インデックス化することで、ワークスペース内のナレッジベースに最新情報を常に保持できるようにする機能のことです。
同期コネクタには以下のようなメリットがあります。
同期コネクタを一度設定しておくことで、ChatGPTの回答品質が一定以上に維持されるのが大きなメリットだと言えるでしょう。
一方同期コネクタには次のようなデメリットもあります。
OpenAIでは、「ChatGPTをドキュメントやコラボレーションからデータ、CRM などユーザーが日常的に利用するより多くのツールに接続することに取り組んでいる」としています。
このことから、今後同期コネクタの利便性が向上する可能性も多いにあると見てよいでしょう。
カスタムコネクタとは、ChatGPTと独自に開発した外部アプリや社内ツールを接続するための機能です。
開発者が「Model Context Protocol(MCP)」というプロトコルに沿ってコネクタを作成することで、企業内の業務システムや非公開のデータベースとChatGPTを連携させることができます。
どちらもChatGPTと他サービスをつなぐ仕組みですが、立ち位置が異なります。
以下のように比較するとわかりやすいでしょう。
カスタムコネクタ | APIキー | |
やり取りの方向性 | ChatGPT→ 外部アプリ | 外部アプリ→ChatGPT |
使用シーン | ChatGPTから自社データを使いたい時 | ChatGPTの機能を自社アプリに埋め込みたい時 |
カスタムコネクタを使用するメリットは次の通りです。
社内で独自のアプリやツールを制作して使っている企業では、複数のアプリやツールを立ち上げて情報収集をする手間を大幅に減らせるのが大きなメリットです。
一方カスタムコネクタを使用するデメリットは以下の通りです。
社内で独自のアプリやツールを制作できる環境であれば、エンジニアや開発チームの協力を仰ぐのは難しいことではないかもしれませんが、念のため確認しておきましょう。
参考:OpenAI「Connectors in ChatGPT」
画像出典:OpenAI「Connectors in ChatGPT」
ChatGPTコネクタ(Connectors)は以下の手順で始めることができます。
その後接続先のログイン画面にリダイレクトされるため、アカウントにサインインした後ChatGPTがアクセスできる内容を確認してから権限を付与しましょう。
それほど難しい手順ではありませんので、確認しながら進めてみてください。
参考:OpenAI「Connectors in ChatGPT」
ChatGPTコネクタ(Connectors)を使用する手順は次の通りです。
「Search connectors」は単発の情報検索に、「Run deep research」は複雑な調査や資料作成の時にそれぞれ向いています。
始め方と同様それほど複雑な手順ではありませんので、確認しながらやってみましょう。
参考:OpenAI「Connectors in ChatGPT」
ChatGPTコネクタ(Connectors)の利用にかかる料金は以下の通りです。
プラン名 | 対象 | 料金(目安) |
ChatGPT Plus | 個人向け | 月額 $20 |
ChatGPT Pro | 個人向け | 月額 $200 |
ChatGPT Team | 法人向け | 年額 $25/月
月額 $30/月 |
ChatGPT Enterprise | 法人向け | 要問い合わせ |
個人で使用する場合と法人で使用する場合では料金プランが異なり、Teamプラン以上は管理者権限でのカスタムコネクタ追加が可能です。
プラン別の機能の違いはOpenAIの「ChatGPTのコネクタ」のページに詳細が記載されています。
そのため契約前に自分の使いたい機能がプランに含まれているかを必ず確認するようにしましょう。
ChatGPTコネクタ(Connectors)とは、ChatGPTと外部サービスをGUI(で簡単・安全に連携できる機能のことです。
この記事も参考にして、ぜひ自社の情報検索や情報整理にChatGPTコネクタ(Connectors)を積極的に活用してみてください。
アイスマイリーでは、ChatGPT連携と提供企業の一覧を無料配布しています。課題や目的に応じたサービスを比較検討できますので、ぜひこの機会にお問い合わせください。
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら