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最終更新日:2024/03/13
高度な画像処理とAI推論実行をカメラ本体のみで実現する『エンドポイントAIカメラモジュール』をカシオ計算機株式会社が開発。その試作機を「IoT&5Gソリューション展」にてパートナー企業である株式会社リョーサンの展示ブースに参考出品しました。
このAIニュースのポイント
高度な画像処理とAI推論実行をカメラ本体のみで実現する『エンドポイントAIカメラモジュール』をカシオ計算機株式会社が開発。その試作機を「IoT&5Gソリューション展」にてパートナー企業である株式会社リョーサンの展示ブースに参考出品しました。
エンドポイントAIカメラモジュールは、『MDK(Module Design Kit)』で開発した独自のファームウエアを搭載し、画像を使ったAIビジネスソリューションを提供します。
高解像度4K30fpsの画像を高速で処理することができ、被写体の写りを最適化するカメラ設定と画像処理技術も備えています。そのため、撮影環境に左右されにくく、精度の高いAI推論を実行可能です。ネットワークを経由せず、撮影からAI推論実行までカメラ本体のみで行えるため、リアルタイムでの認識・分析・予測ができます。現時点では、セキュリティ市場をはじめ、FA市場、マーケティング市場などに向けたAIビジネスソリューションの提供を目的としています。
【具体的な使用例】
時間帯により逆光や暗くなる環境でも、ワイドダイナミックレンジと逆光補正で人物の白飛びや黒つぶれを抑えることができ、正確な顔認証が可能。
広い生産ラインを持つ工場でも、レンズ周辺画像の人物の歪みを補正することができます。顔認証や人物追跡はもちろんのこと、姿勢推定により非効率な作業や動線の可視化が可能。
顔認証・人物属性・姿勢推定により来店客の年齢・性別を判別が可能です。これにより、一人ひとりが興味を持つ商品を推定し、サイネージ広告でアピールすることもできます。なお、エンドポイントAIカメラモジュールを起動させるには、目的に合わせたファームウエアを開発・搭載することが必要となります。そのため、導入するユーザーが独自のファームウエアを作成するための『MDK(Module Design Kit)』も有償で提供される予定です。
ネットワークを経由することなくカメラがその場で顔認証や分析を行えば、セキュリティがより万全になり、市場調査にも役立ちます。本格的に製品化すれば、導入する企業も増えそうですね。
出典:PR TIMES
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