生成AI
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最終更新日:2023/12/10
Alesが開発したストーリー作成AI「フルコト」が脚本を書き、トリクスタと東京藝術大学が制作した短編映画「少年、なにかが発芽する」が、4月28日より世界配信されました。
このAIニュースのポイント
Alesが開発したストーリー作成AI「フルコト」が脚本を書き、トリクスタと東京藝術大学が制作した短編映画「少年、なにかが発芽する」が、第17回大阪アジアン映画祭でのプレミア上映を経て、SSFF & ASIA 2022オンライン会場のオープニング作品として世界配信されました。
短編映画「少年、なにかが発芽する」は日本で初めてAIが脚本を書き、映画化された作品です。トリクスタと東京藝術大学が芳泉文化財団の研究助成、文化庁ARTS for the future! の補助を受けて制作しました。
ストーリー生成AI「フルコト」は、Alesが開発したソフトウェアです。多数の候補文の中からP-S-L技術によって適切な文を選択して脚本を生成することができます。
脚本を構成するための候補文は、与えた教師文を分析、再編成して生成します。
「フルコト」は、この候補文の生成手法として、ディープ・ラーニングの一つであるLSTMを採用しているのが特徴です。
従来の手法に比べて大規模な教師文を与えることが可能で、これによって表現の幅が広がり、より変化に飛んだ脚本を生成できるようになっています。
「少年、なにかが発芽する」の監督を務めた渡辺裕子さんは、フルコトが一瞬で生成したシナリオは、人間の未知の創造的力を引き出すポテンシャルを感じるものであり、本当にエキサイティングな体験でした、と話しています。
また、フルコトと共に脚本を生成執筆した多和田紘希さんは、AIが人間に芸術的なインスピレーションを与えてくれたと述べています。
Alesの取締役会長、松原仁さんは、フルコトが作成した脚本を基に作成された映画が大阪アジアン映画祭で上映され、ショートショートフィルムフェスティバルにノミネートされたことは大きな喜びである、としたうえで、この喜びを動機付けにして更なるAIの改良を行っていきたいと話しています。
将来的に、AIが人間を支援することによって脚本の世界が、ひいては映画の世界が広がることが期待されています。
出典:PR TIMES
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