生成AI

最終更新日:2025/12/02
運転アドバイスAI、実証実験へ
あいおいニッセイ同和損保は、R&D LabおよびArchaicと共同で、走行データから生成AIがドライバー別の安全運転アドバイスを作成する「運転アドバイスプラットフォーム」を開発し、2025年11月より東海東京証券と実証実験を開始します。
このニュースのポイント
MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、グループ会社のAioi R&D Lab – Oxford、株式会社Archaicとともに、車両の走行データを基に生成AIが安全運転に向けたアドバイスをドライバーごとに作成する「運転アドバイスプラットフォーム」を開発し、2025年11月から東海東京証券株式会社と共同で実証実験を開始します。
近年、交通事故の発生件数は減少しているものの、ここ数年は横ばい傾向にあり、交通事故削減に向けた安全運転の促進が強く求められています。
あいおいニッセイ同和損保は、テレマティクス自動車保険で提供してきた運転診断レポートを通じて安全運転支援に取り組んできましたが、より高度なアドバイスを実現するため、R&D LabおよびArchaicと共同で新たな運転アドバイスシステムを開発しました。同社は、安全運転教育に積極的に取り組む東海東京証券と協力し、このシステムを活用した実証実験を開始する予定としています。

このシステムでは、テレマティクス自動車保険で蓄積した運転挙動データと、テレマティクス自動車保険で活用しているデータベース化された2,000以上の運転アドバイスを使用します。運転挙動に加え、時間帯、道路種別、走行距離、平日/休日なども考慮し、状況に応じたきめ細やかな運転アドバイスを生成します。また、生成AIの柔軟な文章生成能力を活用することで、より多様な種類でのアドバイスの出力や、優しい/厳しいなどドライバーの好みに合わせた言い回しの設定が可能です。

実証実験は、2025年11月から2026年3月の期間で実施し、東海東京証券の社有車に装着されている、あいおいニッセイ同和損保のドラレコから得られる走行データを用い、このシステムから、ドライバーごとの運転アドバイスを月次で生成して東海東京証券に提供します。東海東京証券では、ドライバー及び運行管理者がアドバイスの内容を確認し、改善点やアドバイスによる実際の効果等を確認し、ユーザー視点で評価します。その評価結果をもとに、あいおいニッセイ同和損保、、R&D Lab、Archaicがアルゴリズムを調整し、生成するアドバイスの高度化を図ります。
あいおいニッセイ同和損保は、「Archaic とともに、2026年12月までに本システムの企業への導入を目指し、今後も複数のPoCを実施し、システムの改善に取り組んでいきます。並行して、ユーザーにとってよりわかりやすい運転アドバイスの生成に向けて、文章だけでなく画像なども活用したアドバイスの自動生成の仕組みなど、更なる高度化を目指した研究開発にも取り組んでいきます」とコメントしています。
出典:あいおいニッセイ同和損保
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